this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
『跪いて、崇めよ』
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
【冬から春へ。夏から秋へ】
千歳飴 楓子
が外に出る理由といったら、大きく分けて二つだ。課金か通学。
この日もご多分に漏れず、課金のために外へ出ていた。
三月の上旬ということもあって、まだ寒い日も多い。にも関わらず、楓子はホットパンツから大胆にも白い太腿を晒しだしていた。どうせすぐに帰る。そんな油断もあると言えばあった。
駅前のコンビニで目的を果たし外へ出たところで、人混みの中にふわふわと揺れる金髪を見つけた。
太陽の光を浴びると薄っすらと緑がかった光を放つ、細い綺麗なその髪には見覚えがある。
誰と気が付いた瞬間、胸に温もりが広がる。冬の朝に温かいお味噌汁をすするような、そういう温もりだ。
「あれ? かーちゃん?」
彼も――
立花 なつ
も楓子の存在に気がついた。瞬間、彼の笑顔は綻び、嬉しそうにひらひらと手を振った。
「なつ氏か。奇遇だな」
と返事をする楓子の表情にあまり変化はない。眠たそうな、緩んだ表情。そこに強い喜怒哀楽は滲んでいない。
冷たい風に対する不満も顔には出していない。
「休日なのにかーちゃんと会えるなんて嬉しいな♪
しかも二人で買い物なんて、デートだよね~」
そんな楓子の態度を気にした様子もなく、なつはポジティブにこの偶然を捉えている。
「デート? はいはい、そうだな」
軽くあしらい、もう挨拶はしたから不義理でもあるまいと踵を返す。艶やかな黒髪が翻り、内側の青い髪と入り交じった。
「え~、そんな簡単にあしらわないでよ~。せっかくだから一緒に服とか見ようよ」
楓子は行く手を阻むやけに女子力の高いこの友人の姿を、まじまじと眺めた。
黄緑とブルーのチェックシャツに、落ち着いたグレーのジャケット。足のラインがキレイに見えるジーンズは足首が見えるようにロールアップ。もちろん見苦しい無駄毛もない。シンプルなスニーカーから覗く靴下はジャケットとおそろいのグレー。アクセサリー類はいつも身につけているピアス程度。
綺麗にまとまっているコーディネートからは清潔感とどことなく女性的な印象を受けた。
彼の姿を見たところで買い物に積極的に付き合おうという気持ちにはなれなかったが、ふと思い返してみれば現在ゲームの方は急ぎのイベントもなく、楓子には時間の余裕があった。
お財布の方にはあまり余裕があるとは言えなかったが、買い物と言っても眺めるだけならば無料だ。
「そうか。ならばデートらしくエスコートしてもらおうか」
積極的な理由がなくとも、消極的になる理由もない。
楓子ははしゃぐなつの、キラキラと弾む眩しい髪を見て、碧眼を薄く細めた。
「やったー! じゃあね、まずは――」
なつが側で飛び跳ねると、ほんのりとお茶の香りがした。ここに来る前に一服してきたのかもしれない。
着物が似合うとはお世辞にも言い難いが、お茶の香りは妙に彼に馴染んでいた。
「っと、うおお!?」
脇見をしていたのがよくなかったのだろう。片方のヒールが側溝に嵌ってしまった。
転ぶ寸前でなつが身体を支えてくれた為、怪我をするには至らなかった。濃いお茶の香りが心地よい。
「大丈夫?」
「うむ、ありがとう」
姿勢を正し、歩き出す。しかし、一歩踏み出した瞬間に再び楓子は体勢を崩した。
「あれ? どうしたの」
「……しまった。これじゃあ歩きにくい」
上手く踏み出せなかった後ろ足をひょっこりと上げてみると、なんとヒールが綺麗さっぱり取れてなくなっていた。
ハッとして、側溝を見遣るとそこには折れたヒールが嵌ったままで残っていた。
どうやら運の悪いことに、よろめいた拍子にヒールがポッキリと折れてしまったらしい。
「わ~、靴、壊れちゃったね。これじゃ歩けないね~」
女子力が高いだけあって、なつの同調力は高い。嫌味のない親身な物言いに悪い気はしない。
けれど楓子が今欲しいのは同調でも同情でもなく別のものだ。
「なつ氏、のりとか持ってないか? スティックでも液体でも良いぞ」
「え? ……さすがにのりは持ち歩いてないな~。絆創膏はあるけど……ってのりで付ける気なの?」
期待していなかったが、やはりなつは持っていないと首を横に振った。
「そうか……ならば反対も折って左右のバランスを……」
楓子がヒールが残っている方の足を軽く曲げ、ヒールに手を掛けようとすると、なつが慌てて声を上げた。
「わ~!! ちょっと待って!!
……あ! ほら、ちょうどそこに靴屋さんがあるよ。どうせだから新しい靴買っちゃおっか」
「ん?」
なつが指差す方へ視線を向けると、そこには確かに靴屋があった。それも大衆向けの、老若男女問わずあらゆる商品を扱っているような大手の靴屋だった。
「靴屋? ほう、良いところにあったな」
何気なく店頭に貼られているチラシに目をやると、ちょうど冬物の売りつくしセールと新商品・春物のキャンペーンもやっているようだった。当然のように美脚の二文字も踊っている。
これなら懐もそれほど痛みそうにない。
「そうだ! いいこと思いついた♪ せっかくだから、俺に選ばせてよ~。かーちゃんにプレゼントするからさ!」
と、楓子が財布の紐を緩めようとしていたところで、なつが思わぬ提案を口にした。
名案だとばかりに笑顔を浮かべる彼とは裏腹に、楓子は渋く眉を顰めた。
「選んでくれるのはありがたいが、奢られるのは気が引けるぞ」
「うーん、どれにしよっかな。せっかくだから、可愛いのがいいな」
楓子の抗議にも挫けず、なつはさっそくあれがいいこれがいいと独りごちながら、店へと足を踏み入れる。
(とりあえず選んでもらうだけ選んでもらえばいいか)
お金は自分で払えばいい。そう結論づけた楓子はこれといって取り乱すこともなく、なつの後に続いた。
「あ、かーちゃんは、そこのソファで座って待っててね」
なつの白い人差し指が指し示したのは試着のために用意されている長椅子だ。
この靴では立って待つのも、どうにも据わりが悪い。楓子はお言葉に甘えて、掛けて待つことにした。
「うーん……」
はじめのうちは、楓子は真剣に靴と睨み合っているなつを観察していたが、そんなもの五分で飽きてしまった。
店内をぐるりと見渡してみるが、面白い人物がいるわけでも、特別目を引く奇抜な靴が展示されているわけでもない。靴屋独特のゴム臭さも、五分も経てば慣れてしまう。
(……なつ氏が靴を選んでる間暇だな)
となれば、楓子の手は自然とスマートフォンに伸びる。
(ねこったーでもするか)
ほとんど考える間もなくねこったーを立ち上げ、楓子は慣れた手つきで画面をスクロールし、フォロワーの新着のつぶやきを流し読みしていった。
新着つぶやき
花巻杏奈@DOG110@anna_nyannyan
だんでらいおん♪
写真:猫を抱いた美少女がアップで映っており、彼女が指差す先に小さなタンポポがちょこんとある。画像は加工されているらしく、非常に色鮮やか。
@cat_sanma☆のRT
浮気 由自@自叙伝絶賛発売中!@uwaki_freedom
道のど真ん中で足を崇める変質者発見(笑)
写真:変態がゴスロリファッションの女の子の足にすがって、言葉通り一蹴されている。
@cat_sanma☆のRT
(うむ。春だなぁ)
ねこったーに上がっている様々な写真から、楓子は春の訪れを感じるのであった。
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
『跪いて、崇めよ』
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
お色気
定員
20人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月13日
参加申し込みの期限
2017年01月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!