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くるんと椅子が回転して、
鹿嶋 洋美
は地面に降り立つ。なんとなくお店に来た時よりも身体が軽くなったような気がするけれど、それはきっと髪の毛の重さだけではないだろう。
(あまり変わってないけど、劉さんは何か思ってくれるかな?)
わずかな期待を胸に部屋を出て、チラリと待合室を覗くがそこに
ジニー・劉
の姿はない。会計を済ませ、恐る恐る外に出ると――
「わ! ちょっと爽やかになってる!」
「……ちょっとで悪かったな」
少し居心地が悪そうに背を丸めた、ジニーがいた。
「いえ、あの、……でも、すごく似合ってますよ! 顔も良く見えますし、劉さん綺麗な目してるのにいつも俯き加減で前髪ボサボサだったからちょっともったいないなって思ってたんですよ、でも更にもてちゃいそうですね、怖いなぁ……」
興奮のあまり、洋美自身、何を言っているのかわかっていないところもあったかもしれない。けれどそれにしてもジニーはいつにも増して不機嫌そうで、洋美は不安になる。
(せっかく顔がよく見えるようになったのに……)
その奥の気持ちは見えてこない。
「……別にもともとモテてなんてねーよ」
(あれ?)
ちょっとだけ照れくさそうに見えるのは褒めたからなのか。日が沈みかかっているからなのか。
(それとも……気に入ってくれたのかな?)
真実はわからない。
「行くぞ」
「はい!」
けれど軽い足取りで洋美は長く伸びた影を追いかける。
「わぁ!」
「空なんていっつも飛んでるじゃねーか」
「た、たしかにいつも不意に空を飛んだりしちゃいますけど、でもやっぱりこういうのは別なんです!」
ライトアップされたわけでも、昼間ならではの開放感があるわけでもない夕暮れ時。ジニーと洋美は観覧車に乗っていた。赤く、赤い空と、焼け焦げたような灰色の雲を眺める洋美の横顔は、そのどちらの色にも染まらない伸び伸びとしたもの。素直な笑顔。その笑顔を見ているとうっかり、本当にうっかりジニーの口元から笑みがこぼれた。
けれど、ふと、気がつく。その笑顔も少しずつ少しずつ朱色に染められていって、影が濃くなっていくことに。特に、やわらかく巻かれた髪が、首筋に、鎖骨に作る影が――白い首との見事なコントラストが仕上がっていくことに。
「へ?」
刹那、自身でも気がつかない一瞬の間に、ジニーは洋美の髪に触れていた。ああ、ちっとも景色なんか見ちゃいない。
洋美の髪に触れた指が熱い。ジニーの指はこんなに熱かっただろうか? 洋美は自身の記憶を辿ろうとするが、脳は現実逃避を許さない。
(違う、私の、髪が熱くなってるんだ……)
触れられている髪に、髪から頭皮に、頭皮から顔に、熱がこもっていく。その熱を自覚するのを待っていたとでも言うように、ジニーがゆっくり、ゆっくりと洋美に近づいてきた。
反射的に息を呑む。
同時に目をつむる。
それから。
唇も閉じた。
「……が……る」
かすかな声が聞こえて、洋美は目を開ける。
「いい匂いがする」
「へ?」
「シャンプーか?」
「あ、はい、たぶんそうだと思います! とってもいいシャンプーを使ってくれたみたいで!」
「いいんじゃねぇか」
「そうですね! これからもあそこで……」
「んじゃなくて」
「はい?」
「……その髪も、似合ってる」
ドキドキは急速に引いていき、かわりに温かいものが胸に広がる。褒めてもらえたことが単純に嬉しくて、今まで以上の笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます!」
キス。
(されるかと、思った)
脳裏をかすめたものは口に出さずに、洋美は微笑む。
キス。
(……する勇気はまだねーけど)
ようやく、ようやく伝えられた言葉。
「ありがとうございます!」
洋美の笑顔を見て、伝えてよかったと思う言葉。
ジニーは急に肩が軽くなったような気がした。それでも照れくさくて、洋美から顔を逸らす。すると、ゴンドラの窓に映った前髪を切った男と目が合った。
(俺もちょっとは……変われたかな)
その疑問の答えは、洋美を見ていればわかるような気がした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月09日
参加申し込みの期限
2014年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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