this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
New Birthday.
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
司馬 佳乃
は店から客が消え、閉店の時間を迎えたGatto Biancoの扉を叩いた。
「お疲れさまでした。すごく賑わってましたね!」
「あ……おまたせして、申し訳ありません」
大繁盛故に昼間はゆっくりと話を聞くことができず、佳乃はこの時間まで待っていた。けれど店の奥には、練習をしていたり、掃除をしていたり、あるいは他のなにかをしていたりと、ほとんどの店員がまだ残っていた。そしてまだしばらく残るのだろう。
「今、お茶をご用意しますね。なにかお好みはありますか?」
「あ、そんなお気遣いなく」
「いえいえ、その代わりこれも、ちゃんと書いておいてくださいね」
「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えちゃいます」
そして澄んだ朱色の紅茶と、たっぷりクリームのショートケーキが出揃ってから佳乃のGatto Biancoの取材が始まった。
――スタイリストになったきっかけは?
「友人に変なのがいるんですけど、その友人がしょっちゅう見た目を変えてたんですよ。それでその手伝いをしていたら、自然とこっちの道に入ってましたね」
――理容師と美容師両方の免許を取ったのは何故?
「目標のため、ですね」
――得意技は?
「んー……なんだろう。基本に忠実に、ですかね」
――目標は?
「この店を、成功させること、ですかね」
――それでは最後に。『寝子島のお店』として意識していることはありますか?
「みんなが集まれる場所にしたいです。島だから、ここを出て行く人もいますよね。……仕方ないんですけど。
だけどせめてここにいる間は、家族とか友達とかいろんな人との時間を大切にしてほしいなぁ、そのお手伝いをしたいなぁって。若い人も、おじいちゃんも、お子さんも、みんなここで髪を切って、満足してもらえるような場所。ものすごく我儘を言ってるのはわかるんですけど。でもそれを実現できる場所にしたいです。目標と被ってるんですけど、そんな感じです」
「ありがとうございました!」
頭をぶつけそうな勢いで佳乃は頭を下げる。
「いえいえ、ぜひぜひ宣伝をよろしくお願いします」
「もちろん、任せて下さい!」
軽い会話を楽しんでいると、
(あ)
スキンヘッドの青年が目につく。
「どうかしましたか?」
「あの、」
ふとした時に視界の端に何回か入る店員さん――上桐亮司さん。彼がまた視界に入る。どうやら理容師さんのようだけれど。ふと思い立って佳乃は質問をしてみる。
「あ、あの個人的な質問なんですけど」
「はいどうぞ」
「理容室って女性のお客さんが行ってもいいんですか?」
「え?」
「ご、ごめんなさい、我ながら変な質問でした……もちろんいいですよね」
口に出してみてから、まとまりのない質問だったと自分を恥じる。それでも、聞かずにはおれず佳乃は続けた。
「でも女性って美容室に行く人が多いと思うんですよ、私もそうですし。それでも理容室を使う女性客がいるなら、彼女達を惹きつける何かが理容室にはあるんじゃないかって気がして」
「……女性でも理容室にいらっしゃいますよ。二割か三割くらいでしょうか」
早い、安い、顔剃りができる。それが主な理由らしい。
「最近は美容室でも美容の一環としてお顔剃りができるところも多いんですし……何が一番の魅力かはお客様それぞれですから」
「なるほど」
取材道具を片付けて、ふたたび佳乃は頭を下げた。そして顔を上げた瞬間、平野の笑顔が咲く。
「さ、今日の最後のお客様、お待たせいたしました」
「え?」と聞き返してから「いいんですか? こんな遅くなっちゃって」。
「予約していただいていたのに、待っていただいたんですから。こちらこそ申し訳ありません。こんな遅くに」
そして佳乃のカットが始まる。といっても、毛先を整えるだけなのだけれど。
(今度機会があったらあっちにも行ってみよう……かな?)
ちらりと視線を動かすと、また、懸命に練習を重ねる亮司の姿が視界に入った。
頑張れ!
心の中でエールを送り、佳乃は店を後にする。記者である彼女の仕事は、まだまだ終わらない。
そしてGatto Biancoの明かりもまだまだ消えない。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
つるこ。
ファンレターはマスターページから!
ご参加、ご閲覧ありがとうございました!
今回は、ひとえに髪を切るといっても様々な形があるのだなぁと痛感したシナリオでした。
それぞれが一歩踏み出しているのに、ひとりひとりがまったく違って……非常に個性も出たシナリオでした。
その個性がどこまで描けているかは、どうか本編を御覧ください。
わ、私も、私なりに一歩踏み出すつもりで、頑張りました!
『転科シナリオ』以降、しばらくらっかみ!での活動がスローペースになるのですが、
新たな一歩を踏み出した(はずの)つるこ。を、なにとぞ、よろしくお願いいたします!
詳しくは個別で!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
New Birthday.
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月09日
参加申し込みの期限
2014年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!