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ジニー・劉
はGatto Biancoの扉の前に立った。指紋の跡ひとつない小窓に映り込んだ自分の顔を見て、ジニーはふぅとため息をつく。
(あー前髪が伸びて邪魔臭え)
さっさと切ってしまおう。そう思ってドアノブに手をかけた時、小窓の中の自分が自嘲するような笑みを浮かべたことに気がついてしまう。
(……まぁ、たしかにあの頃に比べれば短いけどよ)
そうだ。十三歳までは髪を伸ばしていた。
(長い髪がよく似合う可愛い娘が、あの人の自慢……唯一の心の拠り所だったから)
再び目が合ったもうひとりの自分は前髪を鬱陶しいと眉を顰めても、嘲笑してもいない。一秒ほど見つめ合ってから、ジニーはようやく扉を開ける。
(ったく、嫌なもん思い出しちまった)
深く考えてしまう前に、反射的に携帯電話に視線を落とす。着信なし。新着メールもなし。
「お客様、ご予約ですか?」
そうしたところで店員が声を掛けてくる。
「ああ、まぁ、そうなんだが。連れがまだなんだ」
「でしたら、待合室で――」
「あ、劉さん、お待たせしました」
そんな絶妙なタイミングで
鹿嶋 洋美
が姿を現す。
「……いや、別に待ってねぇよ」
反射的に返事をしてから、洋美の姿をぼんやりと見る。ブラウン――落ち葉を敷き詰めたような色をしたチュニックにカーディガン、ロールアップしたジーンズに、ワンポイントになるオレンジの靴下。彼女らしい過度に飾らない可愛らしい格好でよく似あってる……ような気がする。足首、けっこう細いな。そんなどうでもいいことにも気がつく。なんにしてもいつもどおりの、そばにいるとほっとする彼女がそこにはいた。
「劉さん、あの、私のほうがちょっと時間かかるみたいなんですけど……大丈夫ですか?」
ぼんやりとしているうちにどうやら話は進んでいたらしい。
「んなこと。気にすんな」
ジニーがそう言うと、洋美は微笑んで左の部屋に消えていった。
「じゃあ劉さんはこちらにどうぞ」
「……ああ」
椅子に掛けて鏡の中自分と対面する。そんなはずはないのに目の前の自分は『あの日』の自分に見えてくる。あの日――母さんが死んだその日にジニーは長かった髪をばっさり切った。女物の服も全部、全部焼き捨てた。
(人生で最高にすっきりしたっけ)
耳の側で、シャキシャキと小気味の良いハサミの音が繰り返される。
「前髪はどうしますか?」
そう問われて、一瞬答えに迷った。
前髪を伸ばし気味にして伊達眼鏡をかけてるのは人とまっすぐ目を合わすのが怖いから。それは今でも変わらない。相手の顔に浮かぶ嫌悪や忌避を目にするのはいまだに……怖い。
(どうしても、息子としての俺を拒絶し続けた母さんとだぶっちまうから)
そんな気持ちを隠すように俯いたまま、「邪魔にならない程度に」とだけ口にした。
「今日はどんな感じになさいます?」
美容師の明るい問いかけに、洋美はうーんと考えこむ。少し前髪も伸びてきたから切っておこうかな? そんな気持ちでやってきたのだが、いざこの場に来てみるとそれだけではもったいない気がしてくる。
(それに、せっかくジニーさんに誘ってもらったんだし)
ちらりと背後でぼんやりとしているジニーの姿を覗き見る。蜘蛛の巣柄のチャイナ服と、おそろいの柄のズボン。あ、今日は派手な柄シャツじゃないな、とは思うもののも、彼がなにを考えているのかはわからなかった。
「うーん……ちょっとパーマもあててもらってもいいですか? ゆるふわな感じのナチュラルパーマで」
「かしこまりました」
と言ってみてから気がつく。パーマを掛けるのには時間がかかるということに。
「劉さん、あの、私のほうがちょっと時間かかるみたいなんですけど……大丈夫ですか?」
「んなこと。気にすんな」
恐る恐る尋ねるが、ジニーはちっとも気にしていないようだった。そして店員さんに促されるがままに隣の部屋に移動する。
(それにしても男の人のために、なんて考えたことなかったなぁ)
洋美がおしゃれをするのは友達のためだった。かわいい格好すると喜んでもらえるのが嬉しくて、バイトで稼いだお小遣いでできる限りのおしゃれをして、それから友達からもらったものを着たり……。そんな洋美は、今、ジニーに喜んで欲しくて、髪型を変えてみようと思っているのだ。自分の中の変化に戸惑いながら、けれどワクワクしながら、洋美は鏡の前に座った。
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担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
20人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年09月09日
参加申し込みの期限
2014年09月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年09月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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