this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
つぎへ >>
●瞬間、分かたれた世界●
――妖精の森・寝子島店。
店頭には元通り人形のアーティが飾られ、他の人形もほぼ戻ってきていた。
「もし今回の事で損傷したお人形で、軽い補修で済むレベルなら、私たちも無償でお手伝いしようって話になってるのよ」
調査がてら立ち寄った刀と海に、早苗はお茶を出しながらそう放していた。
しかし……。
「……!?」
一瞬、二人は何か強い『揺らぎ』を感じた。
『このこと あのこを たすけて』
(……え?)
「今、何か――」
海が瞬きし、刀が口を開き掛けた瞬間。
突然、目の前にディスプレイされた人形たちが動き出した。
人形たちは一斉に出入り口に向かい、扉を押し開けて通りを滑空する。
早苗は驚きに声もない。
刀は気付いた。通りにも店内にも、自分たちと彼女以外の姿がない。
「早苗さんはここにいて下さい!」
言うが早いか立ち上がった。
『かたなくん!』
外に出た海が空間にペンを走らせる。
「掴まってろよ、小山内!」
彼女を抱え、刀は描かれた軌道に身を滑らせた。
脳裏に撃鉄の火花が散る。
『TAS君大変だ! またサティのぬいぐるみが!』
「な、なんだってー!? すぐ行きます」
『すまないな、今桜台に向かってる』
祐は通話を切るのもそこそこにアスファルトを蹴り、渚砂と合流すべく道を急いだ。
先ほど不思議な感覚とともに聞こえた声も気になるが。
(
助けて
と言っていたよな……)
飛んでいく人形の群れを前に、思考は中断される。
(やっぱり桜台か!)
群れを追い掛ける形になった祐だったが、ふと集団から逸れ、制御を失ったらしいぬいぐるみが襲い掛かってきた。
「くっ仕方ない……せいっ!」
強化された足の甲がヒットする。
ぬいぐるみの縫い目が裂け、綿が飛び散った。
「うわ、なんか罪悪感……」
壊れて動かなくなったぬいぐるみにごめんよと心で謝りつつ、道を急いだ。
――キャットロード付近の裏通り。
「確かこっちに……」
まほろと待ち合わせていた夏朝は、人目を避けて動くぬいぐるみを目撃して思わず追い掛けた。
「伏せろ!」
「……!?」
鋭い声に振り返ると、何体もの人形たちが群れを成していた。
膝を折る夏朝の髪が、一直線に飛ぶ人形たちの起こす風に巻き上げられる。
海を抱えた刀が擦れ違いざま、夏朝を見遣った。
「何処かに避難――」
ドップラー効果か、上手く聞き取れない。
「……夏朝ちゃん!」
呆けていると、いつになく慌てた様子のまほろの声が聞こえた。
「大丈夫……? 怪我、ない?」
側にしゃがむ彼女に、夏朝はこく、こくと頷く。
「私のぬいぐるみ……また急に出て行っちゃったの……今度は、いっぱい。うぅっ……」
「遠野、さん……」
そして大量の人形の群れを見たせいか、まほろも混乱しているようだ。
夏朝はもの寂しい手でまほろの震える手を取る。
「僕のパペットも、君の大切なぬいぐるみたちも、きっとあの子たちが向かった先にいるよ。でも……少し、少しだけ休んで、今は落ち着こう」
「うん……」
今度は自分が彼女を励ます役に徹する、とばかりに夏朝が彼女に言葉を掛けていると、少し先にある小さなPCショップのから店員の兄ちゃんが出てくる。
この願いが
開け放たれた室内から、優しい歌が聞こえた。
「なんだったんだ、今の……って、君たち、大丈夫!?」
兄ちゃんは彼女たちを見付け、慌てて向かってくる――が。
その背後に、群れから離れて制御を失った人形たちが迫っていた。
果ての月に届く頃
「危な……!」
「後ろ!」
「う、うわぁ!?」
寄って集ってボコられる兄ちゃん。
幼い君の
背景に流れる歌が、今は微妙にシュールだ。
希望乗せた 緑の星がきっと――
が、歌の盛り上がりに合わせ、人形たちは力を失いぱたぱたと落ちた。
「……は、れ?」
頭を守るように蹲ったまま、兄ちゃんはぽかんとしていた。
「……大丈夫?」
「この子たち、なんで止まったんだろ」
兄ちゃんの怪我はたいしたことはなく、フェードアウトしていく曲がなんとなく気に掛かる。
「ああ、これ? 『Silhouette』っていうネットで活動してるインディーズバンドの『Le etoile』って歌だよ。
丁度サビに入るところ
だったのに……」
――エノコロ岬。
「畜生、なんて厄日だよ……」
戻ってきた財布を再び落とすわ鞄の底が抜けてるわ、洗車中のおっさんが手を滑らせてずぶ濡れになるわ。
「昨日のうちに皇翔さんと連絡取れてラッキーとか思ってたら、このザマかよ」
お陰で、出来れば夏のうちにまた仮想空間でライブをやろうとか、『赤椿』というバンド名の案を伝える事は出来たが。
飾らない魅力、という花言葉は咲希も喜んでくれた。
「でも、お財布はまた戻ってきたし、買ったものの方も無事で良かったじゃない。私の服じゃ、黒子ちゃんにはちょっと胸がきついかも知れないけど……」
咲希の家の方が近かったので、彼女の服を借りたのだ。
「この陽気だしすぐ乾くだろ。ありがとな」
「ううん、私の方こそ。こうやって普通のお友達とお買い物したこと、なかったんだ」
(お袋さんもダチ連れてきたって、喜んでたもんな……)
黒子の目立つ容姿もそっちのけで、咲希の母は夕食も一緒にどうかと誘っていた。
「黒子ちゃんの元気が出るように、歌ってあげるよ!
約束しよう~ぼくら~の心は~♪」
咲希が歌い出したのは、初めて会った時にも歌っていた
『旅立つ君へ』
だった。
「手を取り合って 希望を歌えば~♪」
「?」
遠い潮騒を背に耳を傾けていた黒子も、奇妙な波動と微かな声を感じた。
そして、ぱさりという音も。
音のした方へ首を向けた彼女が、なんだこりゃという顔をする。
アスファルトの上には、何の脈絡もなく人形が二つ落ちていた。
「え、これ……誰かがなくした人形? どうしてここに」
「待て、咲希。ちょっと離れてろよ」
咲希を庇うようにして黒子が確認してみるも、人形はピクリとも動かない。
そういえば、さっきから島の様子が変わったような。
岬から見える交通量の激しい街道には車一台なく、そろそろトンネルを潜っていく筈の電車の気配もない。
(まさか……)
この感覚は知っていた。
黒子は急いでねこったーを確認する。
『
今ここにいる奴、返事してくれ!
』
『
もしかしてまたアレか?
』
『
キャットロードには来るな、人形が暴れてる
』
いつの間にか、閉ざされた寝子島に放り込まれていたのだ。
「く、黒子ちゃん?」
咲希は不安げだ。
(俺はともかく、何も知らない咲希まで巻き込んでかよ……くそっ)
体力的には並以下の自分が、彼女を守れるだろうか。
「いいか咲希、俺たちは厄介なことに巻き込まれちまったらしい。ここも安全とはいえねぇ、移動するぞ」
「う、うん」
咲希は人形を片腕に抱え、もう一方の手で褐色の手を握り締めた。
<< もどる
1
…
17
18
19
20
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!