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<CI@SP>マヌカノイドはリアル・ワールドの夢を見るか
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「わたしの夢、ですか?」
その頃の仮想空間。
修と深雪、伊織は再びアーティの許を訪ねていた。
「ああ、人間が眠る時見るじゃなくてな。君がこれからどんな風になりたいかとか、やってみたい事はないか?」
修が説明し、深雪は目を細め続ける。
「俺はお前の力になりてぇんだ。まだ自我が芽生えたてじゃ悩みとか分からないかも知れねぇけど、そういう事が分かれば手伝ってやれるし。俺の出来る事って限られてるけど……」
二人の言葉に、アーティはしばし考える仕草を見せる。
彼らの姿を少し離れた壁際で眺めながら、伊織は思索を巡らせていた。
(どうやらMystiqueさんの力が原因ではなかったようですが、原因を解消すればアーティさんたちに生まれた心はどうなるのでしょう?)
意思あるマヌカノイドを否定して、単なるプログラムのように扱ったり命令に忠実なように戻してしまうのは果たして良い事なのだろうか……と。
アーティは、何処か夢見るような笑みで顔を上げた。
「わたしは……工房とこのお店しか知りません。だから、もっとこの世界を知りたい。色々なところに行ってみたいです。知らないところに行くのはちょっと怖いですが、皆さんが一緒に行ってくれるなら……」
「それはお安い御用だな」
深雪が笑みを返す。
「色んな景色……楽しいもの。沢山の歌や音楽があると聞きます。深雪様のピアノも、お聴きしてみた――」
歌うように、嬉しそうに紡ぐ言葉の途中で、アーティは弾かれたように外を振り返った。
「どうした?」
修はその視線を追うが、何もない。
彼女の手が僅かに震えている事に、深雪が気付いた。
「アーティ……?」
「……こんなにはっきり聞こえたのは、初めてです……!」
chトラ、寝子島駅付近。
猫の頭の運転手と車掌さんが可愛いと『猫が運転するねこでん』は運行開始以来なかなか好評だった。
出発するねこでんを眺め、ボディなどを手掛けた
神田ちゃん
はにこにこしている。
「いつかうちの子も乗せてやりたいなぁ」
「神田ちゃんとこの王子はまだ生まれたばっかじゃないか」
呆れた様子のアバターにも何処吹く風。
だが……急に走行中のねこでんがグラグラと揺れ出した。
「何だ?」
訝しむアバターたち。神田ちゃんは何か画面を開いて確認している。
「サーバーが不安定なのかな? ……いや、違う――」
がこん、と音がして線路とリンクしていた車輪が外れた。
かと思うと、一両目からふわりと宙に浮き、そのまま上空を走り出した。
「えええええええ!? ちょ、待って……」
予想外の動きに、神田ちゃんたちは慌てて追い掛ける。
「マスター、ごめんなさいニャ。しばらくお借りしますニャ」
猫車掌さんが窓から顔を出し、敬礼した。
「どうしたのですか、アリス」
急いで塔の天辺に駆け上がるマヌカノイドの少女を、エレノアが追う。
アリスは絹の髪をなびかせ、空を見詰めている。
「呼んでいるのです」
「え――」
服飾店『Lechat』の奥から、可愛い浴衣姿の白い猫がとてとて店先に出ていく。
「ふ、ふーちゃん?」
「呼んでるって、誰に呼ばれてるのですかっ!?」
「わかりませんニャ……でもきっと、その方はずっと助けてって言っていたのですニャ」
そう告げるフランボワーズの背後の通りに、巨大な影が差す。
「「ね、ねこでん!?」」
『オムカエ』
アパートの一室の窓辺で、青い小鳥が呟く。
『デモ、ソラ イカナイ。カッテ デテカナイ ラス ト ヤクソク。トモダチ ヤクソク』
そしてくりんと首を傾げた。
『
『このこと あのこを たすけて』
…… タスケテ? ダレ ト ダレ?』
主のいない部屋に、答える者はない。
「昨日の生放送で、コメントいっぱい届いてる! 今日はまずこれを読もうかなぁ♪」
『せれねちゃん!』
「あれ? どうしたんですか?」
『大変だよ、今丁度スタジオの辺り……空見て空!』
フレンドからの連絡を受け、瑠奈が自宅スタジオを出ると。
賑やかな音楽と花火のパーティクルが降ってきた。
「な、なんでねこでんが空飛んでるの?」
ねこでんの後ろには飛竜や鳥型のマヌカノイドが追従し、まるでパレードだ。
「どういう事なんだ?」
「つまり、僕らはずっとその声を聞き取っていたけど、何者かにきちんと感じる事を邪魔されていたんだろうね。
何が切欠かは分からない
けど、その妨害が失われた」
今日も散歩中だった
桜 月
に、茶色いウサギは話す。
「月、君が望むのなら僕はここに残るよ。そうすれば物騒な事に関わらず、思うまま服を作る日常に戻れるだろう。でも、心あるマヌカノイドとしては助けに行きたいと感じているのも事実だよ。夢の岸辺に流れ着いた、僕らのお姫様をさ」
そう言って、シルクハットをくいっと直した。
「おーい、月ちゃーん」
空から大きな影が差し、頭上から聞き覚えのある声がする。
「totoneさん……!?」
「マヌカノイドを見て回ってたら、これが来ての。空からの眺めもなかなか……」
飛来したねこでんには沢山のマヌカノイドが乗り込み、何故か混ざっている都が手を振っていた。
彼女以外にも、いきなりの事で降りる機を逸したアバターたちも乗っているようだ。
空飛ぶねこでんは、時空を越えて別のチャンネルにも現れた。
「……」
けれど、アーティが躊躇っている間に、付近のマヌカノイドたちを乗せて飛び立っていく。
行き先に『記念樹公園』の文字が点灯する。
「どうしよう……」
「アーティ」
震える小さな手を、深雪がそっと取る。
温度は感じないが、細い手はしっとりしていて柔らかい。
「この感情、分かります……恐れ、です。行かなきゃって思うのに、怖かったんです……外に出るのが」
まるで巣立ちの雛鳥を見守っているようだ。
修が静かに問う。
「君はどうしたい?」
「……助けを求める方がいらっしゃるのは、危険なところかも知れません。でも……わたしも行きたい……です。ずっとわたしたちを呼んでいた方に、お会いしたい」
窓から空を見上げたアーティの瞳に、決意が宿った。
「わたしは自力でテレポートする機能がありません。トラのエリアに行くにはアバターさんの助けが要ります。……連れていって、下さい」
「ああ」
「勿論だ」
二人はそれぞれ、アーティと手を繋いだ。
――chトラ、記念樹公園。
「N-chat氏もそろそろ帰ってくる頃かなー」
「そうですね、17時も過ぎましたので」
自宅警備に定評のあるエスカルゴは、エメラルドさんと一緒にこのエリアを見守っていた。
が。
「校長、そこ危ない! 逃げて!」
「え――」
茜空と夜の天幕のグラデーション彩る丸い地平線を望み、ねこでんは空を走る。
「おおー、綺麗だの」
都は窓枠に手を添え、目を輝かせた。
と、車両が次第に前から傾いていく。
「お、お?」
ねこでんは次第に高度を下げ、記念樹公園の中心にあるオリーブの大樹目掛けて速度を上げた。
マヌカノイドたちが微かに震え、車体が金色の光に包まれていく。
「ええええええええ!? なんで? ねこでんなんで?」
どおおおおん
、と轟音が響き渡る。
エスカルゴとエメラルドさんが退避した直後、大樹前の地面にねこでんが突っ込んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月15日
参加申し込みの期限
2014年02月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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