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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
寝子島★トマト祭り
●激戦、トマト競技
宇佐見 望月と宇佐美 実が近隣農家さんと協力して、トマト競技フィールドの周囲を囲ったトマトが、山盛りになって赤く会場を彩っている。
「競技会場周辺では、トマトの飛び散りにご注意下さーい！」
恵御納 夏朝はフィールドからちょっと離して、観客席を作っていた。
観客達はそこから下がって、競技を観戦する事になる。
「貴重品は、俺様が責任持って預かるぜ！」
救護班の望月が言い、ピーター・ビアズリーもフィルムの入っていないカメラを、預けた。
「よろしくね。これだけは汚れちゃうと、大変だからねえ」
「ああ、商売道具かな？ 確かに預かったぜ！」
「お、始まるみたいだな。俺達も応援しようか、さとみちゃん」
「うん！」
吉祥寺 黒子も、さとみの手を引いて立ち上がった。
「林檎さーん！」
その時、自転車押しながら、帽士の少年が息を切らせてやって来た。
「犬飼！ 未央くん、来てくれたんだ！」
待ちぼうけになって、不安で俯いていた毒島 林檎の曇っていた表情が、明るくなる。
「ごめん、遅くなって！」
「いや……よく来てくれた……一緒に頑張ろう。参加してくれてありがとう！ やっぱり知ってる友達と一緒だと心強いよ！」
選手が全員揃った所で、実からトマトジュースの進呈があった。
お礼の言葉と共に手を伸ばした皆の後ろで、望月だけが神妙な顔をしていた。
「うっ……！？」
「何だコレー！！？」
「へ、変な味がするーっ！？」
それはロシアントマトジュースだった。
運悪く当たってしまった数名が、むせ返っていた（十面ダイスで１を出した皆さんです）。
「俺、運に見放されてるんだな……」
しみじみと呟く、邪衣 士。
「同じものでも、調理方法ひとつで美味くも不味くもなるんだな……俺、覚えた」
野菜嫌いを克服？ のはずが、目を白黒させている七葵 冬馬。
「トマトが勿体無いだろー！」
そして腕を振り回して、ぷんすかしている剣崎 灯子であった。
「君達、だ、大丈夫かい？」
新井 米太郎は、どうしたものかと わたわたしている。
「悪いなぁ……ほい、水……ああ、これはちゃんとただの水だ、そう怖い顔するなよ……まぁなんだ、燃える辛さのパワーで優勝間違いなしだ！ 頑張ってこい！」
「うぇ～っ……ぃ」
実が手を振って、激励と共に選手を送り出す。
「孫が仕事放棄してどっかいきおったわ、ワシまじがんばれ！」
夏朝に支えられ、「とまとこねこさん」がくっついたマイクを手に、納 利悟はぷるぷると立ち上がった。
「アー……本日はァ、お日柄もヨクー……お集まりのォー、皆さんにおかれましてはァ――……」
マイクがしゃがれた老爺の声を拾う。
会場を見回して、利悟は大きく息を吸い込んだ。
「フーッ……」
吐き出した。
「スゥーッ……」
また吸い込んだ。
「…………アーッ、なんじゃっけぇ～？」
ガタガタと、椅子がひっくり返る音があちこちから聞こえた。
「シャッターチャ～ンス？」
実が後木 真央のカメラで、その様子をすかさず撮影した。
「おぃい！？ 爺さん、ガンバレー！！」
さとみと一緒に観客席から、息を詰めて見守っていた吉祥寺 黒子が激を飛ばした。
「おじいちゃーん、頑張って～！」
幼女さとみの、黄色い声援も飛ぶ。
それを耳にした途端、利悟は覚醒した。
曲がっていた背筋は真っ直ぐに、垂れていた眉は当社比30%吊り上がった。
なぜ？ それはロリコンだからだよ。
「若人達、ワシらの庭によう集まった！
近隣の農家を代表して、ワシは諸君を歓迎するぞい。
これから――トマト祭りのメーンイベント、トマト競技を執り行う！！」
わー、パチパチ。
奮起し、声を張り上げる利悟に、周囲から応援の歓声が上がる。
「ルールは分かっておるな？ トマトを、そして諸君等のぱっしょんをぶつけ合うのじゃ！！
ただし、トマトを持っていない手で殴るなどしたら、いかんぞい？ それは反則じゃ。
反則者はその場で退場じゃから、気をつけるのじゃよ。
そして最後の一人になるまで、【戦意を喪失せず立っていた者】を優勝と認める！！」
利悟が金色にまあるく輝く、トマトフォルムのトロフィーを掲げた。
トマトロフィーと、【真っ赤なヒーロー】の称号を手にするのは？
勝利の女神が微笑むのは誰だ。
「更に優勝者には景品の他に納農園から、かぼちゃとニラとオクラとピーマンの “影薄夏野菜セット” を進呈じゃ！ 誰の上に、栄冠が輝くか。ワシも楽しみにしておるぞ。
……さて。ここらで、観衆の皆にも分かるように、選手の紹介をするぞい？」
手招きされた夏朝が、利悟に選手名簿を手渡し、彼はそれを一気に読み上げた。
宇佐見 望月と宇佐美 実が近隣農家さんと協力して、トマト競技フィールドの周囲を囲ったトマトが、山盛りになって赤く会場を彩っている。
「競技会場周辺では、トマトの飛び散りにご注意下さーい！」
恵御納 夏朝はフィールドからちょっと離して、観客席を作っていた。
観客達はそこから下がって、競技を観戦する事になる。
「貴重品は、俺様が責任持って預かるぜ！」
救護班の望月が言い、ピーター・ビアズリーもフィルムの入っていないカメラを、預けた。
「よろしくね。これだけは汚れちゃうと、大変だからねえ」
「ああ、商売道具かな？ 確かに預かったぜ！」
「お、始まるみたいだな。俺達も応援しようか、さとみちゃん」
「うん！」
吉祥寺 黒子も、さとみの手を引いて立ち上がった。
「林檎さーん！」
その時、自転車押しながら、帽士の少年が息を切らせてやって来た。
「犬飼！ 未央くん、来てくれたんだ！」
待ちぼうけになって、不安で俯いていた毒島 林檎の曇っていた表情が、明るくなる。
「ごめん、遅くなって！」
「いや……よく来てくれた……一緒に頑張ろう。参加してくれてありがとう！ やっぱり知ってる友達と一緒だと心強いよ！」
選手が全員揃った所で、実からトマトジュースの進呈があった。
お礼の言葉と共に手を伸ばした皆の後ろで、望月だけが神妙な顔をしていた。
「うっ……！？」
「何だコレー！！？」
「へ、変な味がするーっ！？」
それはロシアントマトジュースだった。
運悪く当たってしまった数名が、むせ返っていた（十面ダイスで１を出した皆さんです）。
「俺、運に見放されてるんだな……」
しみじみと呟く、邪衣 士。
「同じものでも、調理方法ひとつで美味くも不味くもなるんだな……俺、覚えた」
野菜嫌いを克服？ のはずが、目を白黒させている七葵 冬馬。
「トマトが勿体無いだろー！」
そして腕を振り回して、ぷんすかしている剣崎 灯子であった。
「君達、だ、大丈夫かい？」
新井 米太郎は、どうしたものかと わたわたしている。
「悪いなぁ……ほい、水……ああ、これはちゃんとただの水だ、そう怖い顔するなよ……まぁなんだ、燃える辛さのパワーで優勝間違いなしだ！ 頑張ってこい！」
「うぇ～っ……ぃ」
実が手を振って、激励と共に選手を送り出す。
「孫が仕事放棄してどっかいきおったわ、ワシまじがんばれ！」
夏朝に支えられ、「とまとこねこさん」がくっついたマイクを手に、納 利悟はぷるぷると立ち上がった。
「アー……本日はァ、お日柄もヨクー……お集まりのォー、皆さんにおかれましてはァ――……」
マイクがしゃがれた老爺の声を拾う。
会場を見回して、利悟は大きく息を吸い込んだ。
「フーッ……」
吐き出した。
「スゥーッ……」
また吸い込んだ。
「…………アーッ、なんじゃっけぇ～？」
ガタガタと、椅子がひっくり返る音があちこちから聞こえた。
「シャッターチャ～ンス？」
実が後木 真央のカメラで、その様子をすかさず撮影した。
「おぃい！？ 爺さん、ガンバレー！！」
さとみと一緒に観客席から、息を詰めて見守っていた吉祥寺 黒子が激を飛ばした。
「おじいちゃーん、頑張って～！」
幼女さとみの、黄色い声援も飛ぶ。
それを耳にした途端、利悟は覚醒した。
曲がっていた背筋は真っ直ぐに、垂れていた眉は当社比30%吊り上がった。
なぜ？ それはロリコンだからだよ。
「若人達、ワシらの庭によう集まった！
近隣の農家を代表して、ワシは諸君を歓迎するぞい。
これから――トマト祭りのメーンイベント、トマト競技を執り行う！！」
わー、パチパチ。
奮起し、声を張り上げる利悟に、周囲から応援の歓声が上がる。
「ルールは分かっておるな？ トマトを、そして諸君等のぱっしょんをぶつけ合うのじゃ！！
ただし、トマトを持っていない手で殴るなどしたら、いかんぞい？ それは反則じゃ。
反則者はその場で退場じゃから、気をつけるのじゃよ。
そして最後の一人になるまで、【戦意を喪失せず立っていた者】を優勝と認める！！」
利悟が金色にまあるく輝く、トマトフォルムのトロフィーを掲げた。
トマトロフィーと、【真っ赤なヒーロー】の称号を手にするのは？
勝利の女神が微笑むのは誰だ。
「更に優勝者には景品の他に納農園から、かぼちゃとニラとオクラとピーマンの “影薄夏野菜セット” を進呈じゃ！ 誰の上に、栄冠が輝くか。ワシも楽しみにしておるぞ。
……さて。ここらで、観衆の皆にも分かるように、選手の紹介をするぞい？」
手招きされた夏朝が、利悟に選手名簿を手渡し、彼はそれを一気に読み上げた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2014年05月06日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年05月13日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年05月13日 11時00分
