this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
アイドル・ノンタイトル
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
chapter.5 みちびく、ちから
「……にしても、案の定っていうか何ていうか、いろんな情報が集まりすぎてごちゃごちゃしてるねー」
ねこったーに流れるタイムラインを見ながら、璃音は目を細めて言った。
羊たちはばらけてしまっているのか、目撃されたと思われる場所がまちまちで、今どこに何匹いるのかが把握しにくかった。
「とりあえず、有効そうな情報拾ってまとめるか。羊探しする人いたら、その中に寝子高生もいそうだし」
投稿情報を集めるツールらしいそこに、璃音は慣れた手つきで携帯を操作し羊に関する情報をまとめあげた。
「まとめ情報知りたい人はこのURL参考に、メールでも可……っと」
文字を打ち終えて、一息吐く。
「流石ウチ、天才じゃね」
自分で言ってて寒いけど、とぼやきつつ、携帯をしまう璃音。彼女はそこで、もう一度息を吐いた。
「……で、だ」
視線を横にスライドさせる。いつからだろうか、そこには男が立っていた。しかも、知り合いだ。
「コブラじゃねーか!」
「ああ、俺だ」
「何当たり前みたいに隣いるんだよ!」
「気にするな。それとも嫌だったか?」
「いや、別にそこまでは言ってないです」
棒読み口調で答える璃音。微妙にズレ気味なテンションの璃音と
野沢 コブラ
だったが、彼らにとってはこれがナチュラルな状態なのかもしれない。
「で、コブラ先輩何してんですか」
「『次』を考えていたんだ」
「次?」
聞き返す璃音だったが、コブラの視線は羊たちの方を向いたままだ。心なしか、その横顔は引き締まっているように見えた。
「あのやる気を、無駄にしたくはないからな」
「いやコブラ先輩、あの羊はやる気出してんじゃなくてただ人が怖くて逃げてるだけだと思うんですけど」
「ん?」
「え?」
おかしい。どうも会話が成り立たない。璃音は眉をひそめて尋ねた。
「あの羊のこと言ってたんじゃないんですか」
「いや、ゆずかたちのことだ」
「……?」
突然出てきた女性の名前に、璃音は首を傾げた。聞き覚えがあるような、ないような。
「しかし、この騒動が外にまで広がれば、今日のライブ開催が危うくなるな……」
コブラがそう呟いたことで、璃音はかろうじて思い出した。
「ライブ? ああ……ゆずかって大沢ゆずか? 前にDOG110にいた」
ここでようやく、璃音と自分の持っている知識のギャップを察したコブラが、事情を話す。
「ふむ、大沢ゆずかが新しいアイドルグループをつくって、その初めての路上ライブ、ねえ」
「俺は、プロデューサーとしてゆずかたちを路上ライブ止まりにするつもりはない。だが、まだスタートしたばかりの俺たちがまともな会場を使って単独ライブなんて出来はしないのも分かっている」
「え、コブラ先輩プロデューサーなの」
「ああ」
さらっと返事をしているが、もちろん自称である。
「そうだ璃音、宣伝をしてくれないか」
「はい?」
唐突なコブラの提案に、璃音は素っ頓狂な声を上げた。
「これから、噴水広場のところで路上ライブがあるということを、広めてほしい」
「なんでウチが……」
断りかけて、璃音はコブラの真剣な眼差しに言葉を止めた。
「あぁもう分かりましたよ、ステマ的つぶやきしとけばいいんでしょー」
璃音はそう言うと、ねこったーにコブラから聞いた話を不自然にならないよう投稿した。
「これでいいですよねコブラ先輩」
「助かった」
「いいえーお礼なんて。羊が襲ってきたらかばってくれればそれでいいです」
「羊……そうだ、あとは俺が羊展の運営に接触しなければ」
冗談交じりで言った璃音の言葉を聞いているのかいないのか、コブラは何やら思案顔で五階の展示スペースへと歩き出そうとする。璃音の小ボケは完全スルーである。
「って聞けよ!」
「ん? ああ、すまない。ゆずかがどうしたって?」
「言ってねーよ! どれだけ頭の中ゆずかでいっぱいだ!」
璃音につっこまれたコブラは、苦笑した。
自分でも、そう思う。彼女たちが自発的に動いたこと、そしてたとえゆずかと同じ舞台に立てなくても、その夢を叶えるため一緒に戦えることが嬉しくて、コブラはつい彼女たちのことを考えてしまうのだ。
「ていうか、なんで運営のとこ行くんですか」
「……このmiaoのイベント会場でライブが出来れば、寝子島での知名度は格段に上がる。そのためには、足を使って運営側と知り合っておくことが大事だからな」
そうすることで、何かのイベントでもしかしたら声がかかる機会があるかもしれないと思った。
「だったら、やっぱり羊をどうにかして恩を売るなりした方がいいんじゃないですかね」
話を聞いた璃音が提案する。それはもっともな意見だった。一高校生が運営スタッフに接触したところで、出来ることは限られているだろう。
だが、偶然にも起こったこの騒動を解決すれば、少なくとも好意的な接触は可能なはずである。
ちょうど璃音がその提案をした直後。
「んべぇえええええ〜」
昌也や颯を吹っ飛ばした羊が、どこかへ走り去ろうとしていた。このままでは、彼らのような犠牲者が出る恐れがある。
「羊は体格上、階段を上がることは出来ないはずだ。となれば、五階の展示場へ返すにはエレベーターへの誘導がベストか」
「コ、コブラ先輩がまともなこと言ってる……」
璃音は少なからずその事実に驚きながら、傍らでねこったーに投稿をする。『羊を五階に戻すため、誘導する係と捕まえる係がいる可能性高』という文字が画面に現れた。
◇
miao一階。
浅山 小淋
は、璃音がタイムラインに流した情報をひととおり確認してから、隣にいた
瀧原 玲衣
にスケッチブックを見せた。
『逃げた五匹の羊のうち一匹は四階にいるそうです。目撃情報まとめには下の階で見たという話もあるそうなので、この階にもいるかもしれません』
「ふむふむ、なるほどね。つまり方々に散ってしまった羊を五階へ誘導することが最優先なわけだ」
自身もまたねこったーに目を通しつつ、玲衣はそう結論づけた。
「まったく……このモコモコ羊展をこの僕がどれほど楽しみにしていたと思っていたのか……ん?」
横を見れば、小淋がじいっとこちらを見つめている。
「どうかしたかい?」
玲衣の問いかけに、ふるふると小さく首を横に振る小淋。そんなに羊展を楽しみにしていたんだ、と知り可愛らしく思ったが、先輩に対して「可愛らしい」と言っても良いものか悩み、紙に記すのを止めたのだ。
羊展を楽しみにしていた玲衣と、たまたまmiaoを訪れただけの小淋。経緯の違いはあれど、逃走した羊たちを捕まえたいという思いは同じであった。
互いにそれを知ったからこそ、こうして行動を共にしているのだ。
『それで、どうしましょうか? 誘導と言っても、この騒動の中では大変だと思います』
「そうだね……ねこったーに何か有益そうな情報はないのかい?」
玲衣が尋ね、小淋がよせねこったーに目を通す。するとある情報が目に飛び込んできた。
『羊は、明るい場所を好むそうです。照明の多いところに誘いこませる形が良いのでしょうか』
「明るい場所、か。それならもっと分かりやすい方法があるよ」
首を傾げる小淋。玲衣はアイディアを実行すべく、近くの店舗スタッフに声をかけた。
「やあ、急ですまないが、館内アナウンスをお願いできないかい?」
「は、はい?」
急な提案に戸惑った声をあげるスタッフ。当然の反応だなと思いつつ、玲衣は説明を加えた。
「今館内に羊が放し飼い状態になっているのは知っているだろう? それを元に戻すためのアナウンスだよ」
玲衣曰く、展示スペース以外の照明を下の階から順番に落としていけば、羊は上階を——最終的には展示スペースを目指すだろうということらしい。
「し、しかしお客様もいらっしゃいますし……」
「なに、急遽チェックが必要になっただの点検作業だの、言い分はいくらでもあるだろう」
何より、スタッフもこの騒動を早く収めたいのではないかい? と玲衣はスタッフの心を揺らしてみる。それはその通りなのだが、いかんせん一販売スタッフに館内照明の操作は不可能であった。
「わ、私にそこまでの権限はなくって……」
申し訳なさそうに謝るスタッフ。すると玲衣はあっさりと折れ、折衷案を持ち出した。
「まぁ、できるところだけでいいさ。この店舗の照明だけならば可能だろう?」
「はい、それなら……」
「あとは館内放送で、同じように店舗照明を消してくれるところを募ってもらえるとベストだね。できたら消せなかった店舗を後で教えてもらえると、より助かる」
『それで、残った店舗に行けば羊に会えるということですね?』
小淋が見せたスケッチブックに、玲衣は大きく頷いた。
「もちろん、それだけで上階に誘導できるとは思っていないから、こういうのも使う必要がありそうだけどね」
言って、取り出したのは小さなライト。いつの間にか仕入れていたようだ。
準備が整ったことを知らせ、スタッフに館内放送を頼んでから数分、一階フロア東側に入っている店舗の照明が消えた。それからいくらかの時間差があって、次は中央エリアにある店舗の照明が。
「ちゃんと意図が伝わっているみたいだね。良かった良かった」
玲衣は小さく笑ってみせた。これでこの階に羊がもしいれば、明かりを求め東から西へと動くはずだ。そしてその目論見は、見事に的中した。
「んべぇえええええ〜」
どこか間の抜けた鳴き声。聞こえてきたのは西側からだった。
「よし、行こうか」
玲衣の呼びかけに、小淋は首を縦に振って答える。
やがてふたりの前に、一匹の羊が現れた。
「さて、あとは上階への誘導だけど、やはりあそこのエレベーターを使うのが得策だろうね」
ちらりと視線を向けた先には、エレベーター。広さも、羊を乗せるのに充分そうだ。
『無事上階に誘導できたら、無理にこちらから捕まえようとせずに、向こうから来るのを待ちたいですね』
「一理あるね。下手にこっちから動くと、怪我人が出そうだ」
ふたりの話す通り、既に四階で二名ほど怪我人が発生している。小淋の判断は正解だった。
「ただまぁ、僕らの役目は誘導だ。上のことは、捕獲係に任せようか」
言って、玲衣はライトを使って羊をエレベーターのところまで導く。
ふたりは、ねこったーの情報により上階で捕獲班が隊を組んでいることを知っていたのだ。
『そうですね。この階にまだ羊がいないか、もう一度探しましょう』
「ではもう一度、東側から行こうか」
小淋と玲衣はその後、さらに一匹を発見し、エレベーターで同じように上階への誘導に成功したのであった。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
…
11
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
アイドル・ノンタイトル
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月04日
参加申し込みの期限
2014年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!