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\ オーバータイム!/
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chapter.1 変わらない君
寝子島シーサイドタウン駅に直結しているショッピングモール、miao(ミアオ)。
敷地面積も大きな上、五階建てなので中には多くの店が入っている。
そんなmiaoの前には噴水広場と呼ばれる開けたスペースがあり、待ち合わせ場所などにもよく使われているようだ。
そこに、ひとりの女性が立っていた。先日寝子島高校を訪れた冴えないアイドル、
大沢 ゆずか
だ。
「いよいよ、今夜かぁ。緊張するけど、クソ力でそんなもの吹っ飛ばすよっ!」
グッと拳を握りしめ、彼女はそう声に出した。あと3時間後、18時からの路上ライブを控え、気合いは充分といったところだろうか。
ゆずかは他のメンバーたちの到着を、今か今かと待ちわびていた。
と、辺りを見回していたゆずかの視線がある一点で止まった。
「……んんっ?」
なにやら、こっちをじいっと見ている男性がいるのだ。「もしかして私を知っている人?」と一瞬ゆずかは思ったが、彼女の知名度は抜群に低い。そんなわけないか、と思い直して視線を外す。
「……んー?」
だがしかし、どうも自分に向けられた視線は外れていないような気がした。ゆずかはもう一度男性の方を向いてみる。
ベンチに座り、キャップでぱたぱたと顔を扇いでいたその男性は、やはりゆずかの方を見ていた。当然、ふたりの視線がぶつかる。
「あれ……もしかして」
男性が、ゆっくり立ち上がって近づいてくる。ゆずかの前まで来ると、その男性——
猫島 寝太郎
は「やっぱり!」と少し大きな声でゆずかへ話しかけた。
「ゆずちゃんだよね? こっちに戻ってきたの?」
「え、えっ?」
自分を知っているような、でもそれはアイドルとしてじゃなく、アイドルになる前から知っているようなそんな口ぶりに、ゆずかは一瞬戸惑った。
彼女のそんな表情を見てか、寝太郎は「ああ、いきなりごめんね」と片手を顔の前に持ってきて言うと、そのまま自分の顔に指を向けた。
「寝太郎だよ。ほら、小学校で集団登校の時、一緒だった」
「あっ!!」
その一言でゆずかも思い出したのか、大きく口を開いて驚いた表情をしてみせた。
「寝太郎くん! すぐに思い出せなくてごめんね! せっかく憶えててくれたのに」
「ううん、思い出してくれただけで充分だよ。それにしても、懐かしいねぇ」
寝太郎は、いや、きっとゆずかもだろう。昔のことを思い返していた。当時5〜6人で歩いた通学路、昔から頑張り屋だったゆずかは、下級生から姉のように慕われていたこと、その中のひとりに、寝太郎がいたこと。
ゆずかは、紛れもなく寝子島の生まれで寝子島で思春期を送っていたのだ。
「そういえば、ゆずちゃんその口癖変わってないんだねぇ」
「口癖……? あ」
思い当たる節があるのか、ゆずかは気まずそうに口をつぐんだ。どうやらさっき駅前で叫んだ「クソ力」は聞かれていたらしい。というより、その言葉で寝太郎もゆずかだと気づいたのだろう。
「通学路で、青信号が赤に変わろうとするのをみると、よく『クソ力で渡るよ!』って言ってたもんねぇ」
「それで、緑のおばさんによく怒られてたっけ」
あははと笑う寝太郎に、恥ずかしそうな顔をするゆずか。そういえば、と寝太郎は話を戻した。
「近所の噂で、高校出てから島外に行った、って聞いてたけど」
「うん、こないだまで都内にいたんだ。最近またこっちに戻ってきたんだけどね」
「そうなんだぁ。それって、理由とか聞いても平気かなぁ」
寝太郎は、アイドルに詳しくない。だから人気アイドル、DOG110のメンバーとして活動していたことも、先日寝子島高校で再デビューを目指しメンバーを募っていたことも知らない。
そんな寝太郎に、ゆずかは簡単に経緯を説明した。
「……って感じで。ちなみに、テレビに出たこともちゃんとあるんだよ!」
「えっ、そうなの!?」
驚きの声を上げて、すぐに寝太郎はしまった、と思った。が、当の本人はあまり気にしていないようだった。
「あはは、そうだよね。あたし全然目立ってなかったし、寝太郎くんが知らなくても普通だよ」
「ごめん、ほんとにごめんね!」
パン、と手を合わせて頭を下げる寝太郎。
「ええっ、大丈夫だよ、そんなに気にしなくても」
しかし寝太郎は、自分が知識不足だったといわんばかりの態度で申し訳なさそうに何度も謝る。
その光景を、近くを通りかかった
御剣 刀
が最悪のタイミングで目撃した。
「あっ……あいつは!」
刀はふたりを目撃するやいなや、全力疾走で接近し、思いっきり助走がついた状態でゆずかに跳び蹴りを食らわせた。
「またてめえか、御法度野郎!!」
「きゃああっ!?」
ごすっと背中から強い衝撃を与えられ、ゆずかは前のめりになって倒れた。
「ゆ、ゆずちゃん!? ていうか御剣くん!?」
「ん……あれ、猫島だったのか」
突然目の前で起こった出来事に慌てふためく寝太郎の声に、刀が反応した。どうやらふたりは既知の関係らしい。
が、そんなことは蹴り飛ばされたゆずかにはまったく関係なかった。
「ちょ、ちょっといきなり何っ……」
起き上がり、怒りの声を上げようとするゆずか……だったが、刀はその顔面を掴んでアイアンクローをお見舞いした。
「も、もががっ」
「てめえ、俺の友達に何した?」
「ほ、ほはいはよっ」
「何言ってるかわかんねえ」
「ほはいはって!」
「ご、誤解だって御剣くん!」
慌てて寝太郎が止めに入って、解放されたゆずかはぜいぜいと呼吸した。寝太郎がさっきまで話していたことを刀に教えると、刀はひとまず納得した様子でゆずかに言った。
「なんだ、誤解だったのか。そうならそうと早く言えばよかったのに」
「言ってた! あたし言ってたっ! ていうか御法度野郎、ってなに!?」
「御法度を犯しているヤツのことだ」
「犯してないけどね! あとあたし野郎でもないしね!」
「……ほう、まだシラを切るか」
刀の眉がぴくり、と動いた。
「え、いやだからこれは誤解だったって……」
「そのことじゃない」
改めて説明しようとするゆずかの言葉を、刀が遮った。
「俺の友人が、アイドルとして路上ライブをすることになったと言っていた」
この人の友人、ということは寝子島高校の生徒のことだろう。それは間違っていない、とゆずかは首を縦に振った。
「うん、ていうか今日この後だけど……」
「ほら見ろ! やっぱりお前が黒幕じゃないか!」
「……!?」
会話がまったくかみ合わない。目を白黒させるゆずかに、刀は詰め寄った。
「いいか、あいつがアイドルなんか出来るわけないんだ! つまりあいつは、騙されている! 誰にかって? 今自白したお前にだ御法度野郎!」
「ちょっ、落ち着いて! 今のセリフいろいろおかしいけど、まず落ち着いて!」
「大方アイドルとは名ばかりで、怪しい裏業界に誘うつもりだろう! 売れなくて身を落とすのは勝手だが、俺の友達に手を出すことは許さん!」
そう言うと刀は、再びゆずかにアイアンクローをかけた。が、今度はすぐに寝太郎がカバーに入って止めさせた。
「御剣くん違うよ、ゆずちゃんはちゃんとテレビにも出てたアイドルだよ!」
「えっ、そうなの?」
「うんいやまあ、自分もそれを知ったのは今の今だけど……」
「ということは、これからライブをするっていうのも」
「本当だよ! ちゃんと練習だってしてきたよ!」
「……そうか」
その気迫のこもった言葉を聞いて、刀は大人しくなった。
「真面目にやるんだな、ライブ。友達も出るなら、ちょっと観てくのもアリかもな。何時からだ?」
予想外の言葉に一瞬反応が遅れるゆずかだったが、すぐに明るい口調で答えた。
「18時から、ここでやるよ!」
刀は時計を見る。まだ3時間近くある。ちょっとmiaoでも見ていようか、刀はそんなことを考え建物へと入っていった。
そんな刀と入れ替わるように、遠くから他のメンバーたちが歩いてくるのが見えた。
「あっ、みんな来たみたい!」
寝太郎もそれを確認すると、ゆずかにこう告げる。
「じゃあ、邪魔になるといけないから自分もライブまでどこかで時間潰してるよ」
「え、それって」
ゆずかは期待混じりの瞳を寝太郎に向けた。すると彼の口から、期待以上の言葉が返ってきた。
「うん、必ず観に来るね。頑張って」
そう言って、刀の後を追うように寝太郎もまたmiaoへと姿を消した。
ゆずかはこみ上げてくる嬉しさが溢れたかのように、喜々とした声をメンバーたちに向けた。
「みんなっ、今日は最高のライブにしよっ!!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
萩栄一
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
動物・自然
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月04日
参加申し込みの期限
2014年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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