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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●4日目:それぞれの打ち上げ:うさぎ屋その2
じゅわぁぁっ、と熱せられた鉄板で油が跳ねる。
淡いクリーム色の生地がぷつぷつ泡立ち、いい匂いを立てはじめる。
「安い・でかい・腹一杯」が信条のうさぎ屋のお好み焼きはサイズ大きめ。
これは食べ盛りの高校生男子には嬉しい。
お好み焼きが焼けるのを待ちながら煉が尋ねた。
「なぁ、テストのほうどうだった?」
ところがその途端、約2名の表情が一変した。それを見ていいなは首を傾げた。
「なんじゃ、絶望的な顔をしおって、叔父貴……と、桐野殿?」
「テストノテンハキカナイデクダサイマヂデ」
「あー……中間よりかはましなんじゃねぇかな……」
いいなは呆れていった。
「叔父貴……まさか……」
「うわん! 俺様体育以外はゼツボー的なんだから勘弁してよぉ! いーなに勉強教えてもらったけど詰め込んだもの出せたかどうかわかんねー!」
望月がぐわーっと頭を抱えると、正也もどよんと暗い声でいう。
「とりあえず赤点にはならないといいんだけど……」
どれだけヤバイと思っているのだろうか。正也の<思ったー>が発動し、灰色のふきだしがぽこぽこ湧き上がっている。いいなと煉はうっとおしげにそれを手で打ち消しながら望月と正也を慰めた。
「まあ良いわ、赤を取ったら取ったで、儂がまた教えるのじゃ」
「そうだよ、赤点取って即留年ってわけじゃないんだしがんばれ」
正也が恨めし気に顔を上げる。
「なんか煉の慰めがおざなりな気がする……そっちはどうだったわけ?」
「いやまあ……俺はまぁまぁって感じだったな。国語が若干不安だけど」
「ブドーは?」
「俺? まぁぼちぼち。悪くても平均点は取れてるなー」
それを聞き、正也と望月は傷をなめ合う獣のようにがばっと抱き合った。
「宇佐見! 俺達友だちだよなっ」
「おうともよ、正也ちゃん!」
「おーい、盛り上がってるとこ悪いけど焼けたよ。お先いただきまーす」
煉が自分のミックスを切り分け口に運ぶ。すると。
「つれないわぁ、煉ちゃん!」
望月がよよよ、としなを作って泣き崩れたのが可笑しくて、みんなはどっと笑い声をあげた。
◇
お好み焼きは美味しかった。はふはふ頬張るうちに、失敗は過去のものとなってゆく。
終わったことをいつまでも嘆いていたってはじまらない。話題は未来へ、待っているのは夏休みだ。
島外組の煉と武道は帰省するといい、父親が本土出身という正也も帰るかもしれないという。
「おみやげ期待してまーっす、マヂで。あ、火山灰の缶詰とかやめろよ、武道ちゃん」
地元っ子な望月がそんな注文をつけると武道はからからと笑っていった。
「残念! 火山灰缶詰は鹿児島! 俺福岡だから買うならめんたいこだぜぃ!」
「えー、めんたいこ辛いじゃん」
口唇を尖らす甘党の正也に、煉が肩をすくめて尋ねる。
「じゃあ正也はどんなのがいいのさ? 今のうちに聞いておくから」
「俺は辛いのパスな。甘いのならなんでも! 俺も覚えてたらみやげ買うから」
「じゃ、俺も覚えてたら、ね。……で、ブドーは何しるの?」
武道の豚キムチも焼けているのだが、まだ手をつけていない。彼は食べずに黙々と、薄くソースを塗った上に爪楊枝の先につけたマヨネーズでなにやら細かな作業を続けていた。
見るとそこには……みっちりとマヨネーズで細かく書き込まれた計算式が!
「ぎゃ! なんだこれ! テスト終わったのに公式とか見たくねー! 嫌がらせかよっ!」
そんな望月に武道は数式お好み焼きを突きつける。
「これ俺デザイン食べて! 食べてタベタオスンダー! ハァイ、望月くんあーん」
「もがっ! い、入れ過ぎ入れ過ぎ! ごほっ!」
「おや? 望月くん咽ちゃった? そんなときはコレ飲んでみてー!」
差し出されたものをよく見ずに流し込んだ望月は、次の瞬間、ブーッとすべて吹き出した。
「ぐあ! 武道ちゃん! コーラにナニ混ぜた!?」
「何って飲みものを適当にミックスしたブドーブレンドさHAHAHA!」
「色似てるからって、ソース混ぜただろコラ!」
正也がどろりとしたそれを覗き込む。
「これまゆ先生の並みにやばくないか? 俺はぜってーのまねーぞ」
「HAHAHAHA!」
「安い・でかい・腹一杯」が信条のうさぎ屋のお好み焼きはこうしてみんなの腹の中に消えた。
武道はお持ち帰りお好み焼きを買った。ついでにいいなに試験問題を見せて貰い傾向対策をつくって、どうやらやらかしてしまったらしい弟へのお土産とする。
あれだけ腹いっぱい食べたのにさらに甘いものを食べに行くという男子たちを、いいなは店先まで見送った。抹茶ソフト白玉あんみつを食べるそうだが、さすがにそこまでは付き合い切れない。
「な、大丈夫だったろ?」
友人たちと行きかけて振り向き、望月がそう囁いた。
いいなは、小さく頷く。
望月は嬉しそうに破顔して、よく頑張った、といいなの頭をぐりぐり撫でた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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