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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●4日目:それぞれの打ち上げ:公園の木陰
「漢文はやはりもう少し詰めねばならないね……精進せねば」
畑生 言嗣
はぶつぶついいながら、
浮舟 久雨
との約束のない逢瀬を楽しみに上機嫌で歩いていた。
おそらく生真面目でクールな彼女に手抜かりなどないだろう。
今頃はどこか人気のない木陰あたりで冷たいものなど飲みながらほっとしているところではないか?
――そう、例えば、この公園の。
「やあ、久雨君。やはり此処にいたようだね」
「とっ、言嗣! 何故、私がここにいると?」
「ふふふ、君の事ならば手に取るようにわかるさ――無論、冗談だが」
「むう……」
久雨はむくれる。どうも、彼にはいつも手玉に取られる気がしてならない。
それに――。
……彼には、伝えなければならないことがある。
それを伝えずに、顔を合わせ続けるのは辛い。
口ごもって、息を飲み、もう一度吐いて。……意を決し、久雨は静かに口火を切った。
「……あの時は、すまなかったな」
「あの時?」
「あの時とはつまりその、貴様が、私に……」
「もしや
先日の告白
の事かね?」
「っ、そうだ。その時だ」
ふたりで観覧車に乗ったあの日。突然の告白に久雨は逃げた。どうしていいかわからなかったのだ。
「あぁ、あの事ならば私はまだ――」
まだ待てる。伝えるのが早すぎたかと、少し後悔しないでもなかったくらいだ。
だが久雨は、口唇を噛み、真っ赤になりながらもまっすぐに言嗣を見据えてきた。
「……いいや。もう、逃げたりしない。答えを、出そう」
久雨の覚悟を見て取った言嗣は、いつもの超然と構えた姿勢を正して待った。
「……そうかい、決めてくれたか。ならば、しかと聞き入れよう」
久雨のほんのりと色づいた口唇が、彼のために言葉を紡いだ。
「……私も、好きだ。言嗣」
真面目な顔でそういって。
息を止めて3秒。
笑ってしまったのは久雨の方。
「……はぁ。ふふっ、駄目だ。一度自覚してしまうと、どうにも止めようがないな。貴様がどのような奴であろうと構わない。好きだ」
彼の手を、両手でそっと包んで、もう一度、自分自身に染み込ませるように。
「……好きだ」
言嗣は、一瞬大きく目を見開き……それから極上の微笑みを久雨に向けてその髪を撫でた。
「いやはや、ここまで積極的な人になってしまうとは――流石の私も予想出来なかったね。やはり、君は素晴らしい人物だ」
「あ……。そう、だろうか……」
緊張が解けたのだろう。久雨は急に気が抜けたように遠くを見つめる。
すると言嗣はにやりと悪巧みの笑みを取り戻していった。
「ではこの雰囲気で言い出すのも何なのだが、あの約束を今して貰うとするかね」
「……は? 約束?」
「うむ。久雨君が膝枕をしてくれるという約束だよ」
「ッ! 貴様、覚えていたのか!?」
「ふふ、しかと脳裏に刻むと言ったからね?」
「いや、私も忘れていた訳ではないが……分かった。約束は約束だ。……使え」
「では、有り難く。使わせて貰うとしよう……」
言嗣は満足げに久雨の膝に頭を預ける。
「あぁ……もしや天国とは此処のことかもしれないね」
うっとりと呟く言嗣に対し、久雨はもぞもぞと身もだえた。
「……落ち着かん。決して痺れている訳ではないのに、言嗣の頭を乗せている部分を中心に全身がぴりぴりして仕方がない」
「おや、それはいけないね。病気かもしれない。ならば今から私が触診を……!」
くだらないことを言いだす言嗣を軽く小突く。
よく考えたら、ここは青空の下。いつ近所の子供が通りかかってもおかしくない公園なわけで……。
突如去来した恥ずかしさ。彼の顔もまともに見れない。
「おい。そ、そろそろ良いだろう?」
「いや、駄目だ。しっかりと診なければ――」
言嗣はまるで本物の医者のように真面目な口調でそういうと、そのやわかい太ももに頬を寄せて擦りあげた。
もちろん久雨の動揺を承知のうえなのだから人が悪い。
「ふふふ、この太ももの感触。素晴らしいね」
「ひあぁ!? 下りろ! 下りんかーッ!」
「ははは、まだだ、まだ下りんよ!」
哲学者シトラス・ガムダンは言ったそうだ、――終わらせる事こそが次への始まりだと。
春の終わりは、夏の始まり、なのかもしれない。
彼らの夏は、はじまったばかりだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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