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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●1日目:国語
心頭滅却すれば火もまた涼し、などと宣ったのは誰だろう!
外は亜熱帯のような夏日。
寝子高生が一堂に会しているこの講堂が、暑くないわけがない。
テストを前に、緊張したり不安だったりテスト後のあれこれに思いを馳せたり……な寝子高生にとって、心頭滅却などなかなかできるものではないのだった。
「んもう、嘘でしょ。こんなに暑いなんて聞いてないわ!」
あまりの暑さに
美崎 岬
は上着を脱いで、シャツのボタンを全部開けた。浮き上がった鎖骨が露わになる。
隣の席で下敷きで煽いでいた
霧谷 朧
は、長い前髪の隙間からそれを見てひと言。
「美崎さんシャツ開けすぎ」
「うー、だあって暑いんだもの」
吉田先生が聞きとがめて注意を飛ばす。
「おーい、そこ静かに! テスト配るぞ!」
岬と朧は、ちょっと首をすくめ黙り込む。
期末テスト一発目は国語の試験だった。
「はじめ!」の声で裏返していたテスト用紙を表にして、一斉に問題に取り掛かる。
寝子島神社で住む込みの巫女修行をしている
御鏡 聖
は、文章題を読みながら、首筋の汗を押さえた。
聖の毎日は規則正しいもので、日々の勉強もきちんとしている。
それに、巫女修行の一環として文献を読んだりすることもある。
もともと本を読むこと自体好きだったこともあり、国語には自信はあった。
(それに、ここで悪い点をとったらお世話になってる神社の人たちに申し訳ないです)
幸い問題は、聖がちょうど勉強してきたところだった。だから途中まではすらすらと解くことができた。
しかし――。
つつ、と流れる額の汗を、試験用紙に落ちないよう慌てて抑える。
(汗が拭いても拭いても止まらないです。神社の境内の掃除をしているときは朝か夕方ですからここまで暑くないですし……これは、すこし辛いです)
一方、聖のお隣は、古文はイマイチな
栖来 衣夢
。
(どうにも苦手なのよね……あのよく分からない言い回しとか)
もっとも赤点を取るほどひどい訳ではないから、そこまで焦ってはいないのだったが……というか、解答欄をある程度埋めた時点で、この暑さが衣夢の脳みそをテストからあの熱い夏の祭典へと切り替えてしまっていた!
(暑いけど、まぁ、この程度ならどうって事ないわ。正直、同人の夏の祭典の方がもっと酷いわよ)
そう。8月の夏の祭典、
ネコミケ!
超暑い。超人いっぱい。超地獄。なのに超天国。
(夏休みか……夏の祭典といえばコスプレよね?)
衣夢は筋金入りのコスプレイヤーだった! しかもコスプレのために運動して身体まで鍛える本格派だ。
衣夢は、今年は何にしようかしら? と頭を悩ませる。
あのゲームのヒロイン? いや、あのアニメのヒロイン?
定番どころもいいけれど被りそう……マイナーな路線で行くべきか?
いやいや、やはりメジャーところの方が反響がいいし?
最新のものを押さえて行けばOK? いや、ロングセラーなもので攻めるのもアリかも?
(う~ん、迷うわね……)
今、頭を悩ませるべき問題はそれではないよ、衣夢さん!
隣の衣夢から妙な熱気が漏れてきたのを感じたのか、聖はまた汗を拭った。
手を止めないでテストに集中しなきゃ。
暑さでぐるぐるしかけた頭を振って深呼吸。それだけですこし集中力が戻る気がする。
朝夕手を合わせている神様を、時折九夜山から下りてくる狐さんを、お気に入りの銀色の狐のぬいぐるみのしろを、聖は思い浮かべた。
(私頑張りますから見守っていてください!)
そんな聖の思いがテレパシーのように衣夢の脳に届いたのか。
(狐……狐耳か……。そんなのも可愛いかも……)
ふさふさしっぽをつけてもいいかもしれない。暑いかもしれないから、衣装はぐんと露出度高くして。
なんて。
「――はっ、時間が!?」
◇
国語は苦手科目ではない。だから、気持ちよく解きたいのだけれど。
(あちー……)
朧は長い前髪が汗で張り付くのが邪魔になってきて、前髪をピンでとめる。
人の視線が怖くって。だから伸ばしている前髪。それをあげるのはやや抵抗があったが。
(背に腹は代えられないな。テスト大事だし、みんなだってテストに集中して見てないだろうさ。さて、とりあえず全部埋めたけど……この字これで合ってったっけかな? じーっと見てたらわけわかんなくなってきた)
いわゆるゲシュタルト崩壊というやつだ。
そんな朧を、熱く見つめる視線があった。
隣の席の岬だ。
解答欄は、一応すべて記入済み。真剣に取り組んだつもりだ。
(だって愛しのせんせー達が一生懸命教えて下さったんですもの、それに応えるのが! 私の! 愛!)
ラブテロリストの愛はテストだろうと止まるところを知らない。愛の赴くままに問題を解き、見直しも3回してこれでバッチリかも、と用紙を裏返す。そこで何気なく朧を見て、その途端、岬の目は彼に釘付けになったのだった。
(朧ちゃんも真剣な眼差しで……眼差し!? 前髪アップだなんて珍しい!)
普段は見られない
爽やかな彼の素顔
!
岬はうっとりと頬杖をついた。
(んふー。やっぱり朧ちゃん可愛いなあ)
その肩がつんつんと突つかれる。しかし、岬は、朧を見つめるのに夢中だ。
(いつもの朧ちゃんも可愛いし、こっちの朧ちゃんも綺麗な目で素敵だわ)
先程より強く肩を叩かれ振り向くと、そこには
吉田 熊吉
先生がずもーんと立っていた。
「あら? わあ! 熊吉せんせー! 何ですか何ですか?」
クマ先生は黙って親指でドアを指す。あんまり隣を見ているものだから、カンニングと間違われたのだ。
「外行くんですか? せんせーとランデブー? うふふー!」
一方、そんな疑惑を掛けられたとはつゆ知らず、岬はクマ先生に愛のハグ! 試験中だからお得意の「バカタコがー!」こそ出なかったものの、クマ先生は暑いからくっつくなと言わんばかりの渋面を作る。
そのままずるずると連行される岬からは甘いハートマークが飛び散っており、聖は汗を拭くのも忘れて、衣夢も一瞬コスプレのことを忘れて、茫然と彼らを見送ったのだった……。
――
美崎 岬
、カンニング疑惑で国語途中退場。
「とりあえずやることはやった。後は運任せ、と。……あれ? 美崎さんいないし」
隣にいながら岬連行事件に気づかなかった朧は、残された彼の杖を見て首をかしげた。――あるいは彼はそのすばらしい集中力をもって、このテスト中唯一、心頭滅却の境地に達していたのかもしれない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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