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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●3日目:数学1
のんびり屋の兄を持つと、妹は気苦労が絶えないものだ。とくに、のんびりすぎて2度も留年し、同じ学年になってしまった兄がいる優等生の妹ともなれば尚のことである。
兄の名は
鈴野 海斗
(17)。妹の名は
鈴野 加代
(15)。
ふたりは、ともに寝子高1年生
。兄曰く、「
二回の留年は出席日数が足りなかっただけだべ……今回のテストでそれを証明してやるっちゃよ!
」だそうだが……。
1日目から不調だった空調設備は直ったものの、ぽかぽか陽気は講堂の中にも入り込んできていて、まるでお布団の中みたいに心地よい空気が漂っていた。だが、こと試験にあたっては、この心地よさは敵となる。
(兄さんがうっかり寝てしまわないか心配ですね……)
そんな妹の心配を余所に、兄は奮起していた。
(今日は絶対に眠らねえようにってきっちり午後八時に寝てぐっすり睡眠とったべ。苦手な数学は妹の加代と一緒に勉強したっちゃよ。……加代が数学得意でよかったべ。おかげで公式も暗記したし、わかりやすい解き方とか、いろんな例題もこなしてきたっちゃ……これで数学赤点なんてとっちまったら、加代になに言われるか分からねえっちゃ)
本気で怒ると容赦ない妹の顔を思い浮かべて、気合を入れなおす。
(来るっちゃ数学! 加代との特訓の成果見せてやるっちゃ!)
一方、妹の加代は、余裕の表情ですらすらと問題を解き進めていた。兄がいうように、数学は得意なのだ。
(……三角定規、ですからね)
それは加代の中学時代の渾名だった。おそらく、あまりに鋭角に計算と理詰めで物事を考えるため、そんなふうに呼ばれたのだろう。
(褒められた渾名ではありませんが、まさにその通りですから……その渾名の通りに答えを計算して導き出すだけです)
あっという間に問題を半分ほど解き終えた加代は、講堂を見渡して兄の背中を探した。
(兄さん、大丈夫でしょうか)
兄の特徴的な癖っ毛のポニーテールはすぐに見つかった。心配も無用だったようだ。
(良かった、寝てませんね)
兄は動きを止めず、すらすらとペンを動かしている。
その姿にほっとして、加代は残りの問題を片付けにかかるのだった。
◇
さて、このように鈴野兄妹が陽気に打ち勝っている頃、ほかの生徒たちもそれぞれ眠気との戦いを開始しはじめていた。なにしろ羽根布団のような空気が講堂を覆っているのだから抗うのが難しい!
(数学は
この前の補習
で頑張ったし、前よりはちょっとマシなはず……)
浅沼 柳司
は鉛筆をくるくる回しながらそんな期待を込めて問題用紙に目を通した。
(おおっ!? この問題、この前補習で見た問題と似てる気が……!)
記憶を辿りながら鉛筆を走らせる。何問かは調子よく解けた。「分からないところはどこですか?」「全部です!」という状態だった柳司にとってこれは頑張った甲斐があるというものだ。
ところが、その次に挑んだ問題でひっかかった。
(ええっと、確か、ここをこうして……で、どうするんやったっけ……? あれ?)
ここで柳司は長考タイムに入ってしまった。この長考は……危険だ。
(中間テストの時、一夜漬け勉強会のお陰で数学の赤点を回避できたの)
成功体験を信じて今回も徹夜で勉強し、苦手な数学もこれで完璧! と朝は元気だった
普堂 しおり
。ところが、試験が始まった途端、この天然の羽根布団の魔の手に落ちそうになっている。
(おかしいな~頭がぼんやりする……とりあえず答えを埋めなきゃ……)
10秒に1回ほどのペースでぴったりくっつこうとする瞼たちを励ましながら、しおりはまだ耐えている。
志波 拓郎
もこのお昼寝日和に、頬杖をついた手から顎がカクンと落ちかけて意識を取り戻した。
(しまった、うとうとしてた……せめて全教科合せての、平均は……70を超えたい、のに……)
そんな目標があるのに、昨日の暗記系オンパレードの社会は今思い返しても壊滅に近かった。目標達成のピンチに沈む気持ちを、なんとか引き上げる。
(得意な計算系で点を取らなきゃ、全教科平均が……とんでもないことに、なる……! 今は、昨日のことは忘れて、集中しなきゃ……)
拓郎と通路を挟んで隣の席では。
(ぬー……眠い、のよー)
真辺 伸幸
がふわわ、と大欠伸をしていた。
(国語系はいいのよー……暗記系も大丈夫なのよー……体育も筆記ならー……! ぬん。……数学……!!)
なんだか低空飛行気味の数学さんなのだ。
もちろんこの日のために、勉強はしてきたのだけれど。
(ただでさえ数字見てると眠くなるのに、この気候は反則よねぇ)
でも、なのだ。いつも姉に「寝癖」と注意される髪は、休み時間の間に縛って気合をいれたし。
よく見ればサービス授業の時の問題が結構でているじゃないか。
(ぬん。いま頑張らなくてどうするの、なのよー。いまが本番なのよー、頑張るのよー!)
またカリカリと問題を解き始めた伸幸のそばでは、15歳にしてすでに中年の渋み漂う風貌の
貞広 護堂
が15歳とは思えない顎の無精ひげを撫でながら感慨に浸っていた。
(いや~そんなに頑張って来たわけじゃあねぇが、
あの特別授業
の時のこと思い出すな)
夢の中だったとはいえ、幼少時代の思い出の人に会え、彼女を笑顔にすることができた。ずっと自分の心の奥底にわだかまっていた澱のようなものを、ようやく掬いあげてやれたような――そんな気がした。少なくともあの夢は、自分という人間がまたひとつ前に進むためのきっかけとなることだろう。
(ま、お蔭で桐島先生の『ここテストに出るぞ』も聞き逃さずに済んだしな。とりあえずはしっかりと……ってなんだ、今日はいい天気だなぁ)
すこしは緊張しなければならない場面だというのに、どうも気持ちがリラックスしてきてしまう。いや、リラックスというよりむしろ弛緩だ。
(いやいやいや、だめだめ)
護堂は再び睡魔に――今度は神魂の影響のない正真正銘の睡魔に――取り込まれそうになる自分を戒める。
(……いやいやいや、いやいや……)
野々 ののこ
は昨日、
森 蓮
と約束した通り、今日はサイコロ鉛筆を封印して実力でテストに臨んでいた。しかし……というか案の定、ののこはふっかふかの気持ちいい空気に包まれて半分瞼を閉じ、口をむにゃむにゃさせている。釣り糸についた浮きみたいに、ぴこん、ぴこん、と揺れているあのアホ毛が浮かんでこなくなったとき――それはののこの数学壊滅を意味することになりそうだ。だが、……だが! まだ、耐えている。辛うじて!
ところがそんな生徒たちの頑張りを嘲笑うかのように、どこからか眠た~いお経が聞こえはじめた……。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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