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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●2日目:放課後の1年2組
突然の雨は、ここ1年2組の教室の窓にも水滴の川を作っていた。
教室には4人の女子が居残りしている。机を寄せて、手持ちのパッキーや飴玉を広げて。
雨宿りがてら今日も勉強をして帰りましょう、といったのは
白咲 琴音
だ。
じつはこの1年2組での勉強会は、ここしばらく、彼女たちの放課後の日常風景となっていた。というのも琴音が、復習とクラスの平均点の底上げを図って、毎日試験開始前と試験後翌日の対策のために勉強会を企画してくれたからだ。
「それで、今日はみなさんどうでした?」
琴音の問いかけに、
伊藤 佳奈
は隣にいた
北原 みゆき
の肩にずずーんと凭れ掛かった。
「ははは、灰になったよ……真っ白に燃え尽きたってやつだよ……」
「はわわ、佳奈ちゃん、大丈夫?」
「こんな蒸し蒸しする日に苦手な英語のテストだなんてもう最悪。皆、教えて貰ったのにゴメン~! たぶんダメかも~。英語、やっぱり文章見てるだけで頭がグルグルしちゃって……」
だが、佳奈はぐっと立ち直ると自分自身をこう慰めた。
「でも、きっとそのうち自動翻訳機が出来るし、英語出来なくても大丈夫だよね!」
「佳奈、それ、試験前も言ってましたよね……」
琴音が呆れたようにいう。そのときは「何言ってるんですか」と窘めたのだが。
すると、佳奈はまたテンションを下げて「うわあん、もうダメだあ!」と嘆き調子になった。まるでジェットコースターみたいだ。
みゆきが佳奈の頭をよしよしと撫でて慰めた。
「佳奈ちゃん、諦めないでよぉ。明日は明日の風が吹く、だよぉ」
そうですよ、と
天満 七星
も佳奈に苺味のパッキーを差し出して微笑む。
「……なんて、自分自身を慰める言葉でもあるんですけど」
「七星も調子悪かったのですか?」
琴音が訊ねると、七星はそっと頬に手をあてて儚げなため息をついた。
「ええそうなんです。苦手な英語や社会をいっぱい教えていただき感謝しているのですが、やっぱりちょっとこう、付け焼刃だったかと不安で……それに、今日はかなり煩かったですわね。それも参りました」
これにはみゆきが大いに同意した。
「先輩方煩かったよねぇ」
「ですわよね。ののこさんの鉛筆は静かに転がしてくれれば……という程度でしたけれど、小声と貧乏揺すりはさすがに。何度思考が停止したことか……調子が狂ってしまいますわ」
今日が苦手科目だったこともあって、七星はいつになくご機嫌ナナメになっているようだ。
「まあまあ。そんなときは甘いものだよ」
佳奈は先程のパッキーのお礼に、持っていた金平糖を七星の口に放り込んだ。
「あむ……まあ、甘い」
七星はほっぺたを押さえた。口唇に笑みが戻る。
そのまま七星は佳奈と視線を合わせてくすくすと笑った。
「この勉強会があって良かったですわ。なんだか気分も晴れましたし……ほら、伊藤様が社会が得意だといって、いろいろ教えてくださったこと、私感謝しています」
「ああ、うん。国語と体育、社会はね、まあ大丈夫なんだ。お父さんに毎日、新聞読みなさいって言われて新聞読んでるから社会情勢も割と知ってる方だと思うし、小説も好きでよく読むしね。それに家に先祖代々の古文書とかあって、古文が出来ないと読めないからおじいちゃんに叩き込まれたしさ」
「頼もしいですわ」
「七星ちゃんだって、国語とか教えてくれて助かったよ」
みゆきが微笑む。
琴音がパンパンと手を叩いて場を締めた。
「さあみんな。お喋りはそのくらいにして勉強しましょう。明日は数学と音楽です。分からないところがあったら教え合いましょう」
4人は頷き合うと、お菓子を寄せて教科書とノートを広げた。
その静かな時間を味わいながら、七星は思った。
(思えば最近、まともにお勉強できていませんでしたわ。何かあるごとになにかおかしな事象が起こって……
異世界で戦争まがいのこと
をやったりもしましたし、
とても怖い思い
もしましたし、こうしてフツウのセカイにいられるのも、すごく貴重になってしまって……)
ほう、とため息をつく。
(このままで本当に、学生の本業を全うすることはできるのかしら……)
小さな不安。それを嗅ぎ取ったわけではなかっただろうけれど。
唐突に琴音がいった。
「全過程終了後、皆で打ち上げパーティしましょう。場所はまだ考えてませんけど」
「いいね、やろうよ! 今日は燃え尽きたけど、打ち上げを心の支えに頑張る!」と佳奈。
「私も……参加してもいいかな」とみゆき。
「もちろんです。……七星?」
琴音に呼ばれて、七星は顔をあげた。
琴音も、佳奈も、みゆきも、にこにこ笑って、ここにいて。
ああ、こんな友人たちがいれば。
どんなことでも乗り越えてゆけそうな、そんな気がした。
「私も、行きたいです」と七星はいった。
「楽しみだなあ」と佳奈は笑う。「生きてるって素晴らしいよね」
◇
勉強を終え、彼女たちが校舎を出る頃。
雨は上がり、空にはうつくしい薔薇色の夕焼けが広がっていた。
綺麗な夕焼けの次の日は晴れるって。――そう言ってみゆきが手を振ると、みんなもそれぞれ手を振った。
さあ、帰ろう。
また、明日――。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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