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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●2日目:放課後
「終わったー! まだまだテストは続くけど、一番難関の今日は切り抜けたー!」
桜井 ラッセル
は万歳して机に突っ伏す。すると頭上から、落ち着いた
八神 修
の声がした。
「お疲れ様」
「おつかれ~。そっちはどうだよ? 俺は今日さえ乗り切れりゃ平気平気……音楽以外は」
ラッセルの問いに修はただ笑みを浮かべただけだったが、悪くないのは間違いない。
と、そこに
後木 真央
が半べそで突進してきた。
「修ちゃ~ん! 真央ちゃんこのままじゃ補習で合宿いけないかもしれないのだ~!」
「落ち着け後木」
修は屈みぎみに目線を合わせて話を聞く体勢を取る。すると、べそべその真央は土下座しそうな勢いで修にしがみついた。
「明日明後日のテスト何とかしたいのだ! 1時間でも2時間でもいいのだ教えてくださいなのだー!」
それを聞くとラッセルも修に向かって両手を合わせる。
「俺からもそれ頼もうと思ってた! 勉強会のつづき、お願いできねーかな」
期待にきらきらと瞳を輝かせる真央とラッセルの姿に、修はなにやら家の仔猫たちに囲まれているような錯覚を覚えた。これは……断れるわけがない。
「仕方ないな」
「修ちゃんありがとうなのだ!」「これで百人力だな!」
真央とラッセルはぶんぶんと修の両手を握りしめる。放課後はまた八神ゼミナール開催となりそうだ。
◇
伊織 源一
は、消しゴムを
佐藤 タカシ
に返すことができた。タカシも
佐藤 英二
に借りた消しゴムを返す。
「ありがとう」
タカシは源一と英二に礼を言った。
「どういたしまして」と英二が笑う。
「こちらこそ、すぐに返せず悪かったな」と源一もぶっきらぼうに頭を掻いた。
不思議なものだ。落ちた消しゴムがこんなふうに縁をつなぐなんて。
三人が講堂を出てゆくこうとすると、
稲場 舞
にサイコロ鉛筆を返してもらったののこが、英語の時間の演奏仲間、
天馬 ひびき
とお互いサイコロ鉛筆を打ち合わせてハイタッチをしている。
「エンドレスで鉛筆転がしてたけど、ふたりともテストの出来具合ってどうだったの?」
すれ違いざまに英二が声を掛けると、ののこもひびきも遠い戦場の空を思い出しているかのような顔をした。
英二は苦笑いをしてふたりを励ます。
「えっと、ドンマイ」
「うん、ドンマイだよねっ。ののこちゃん、明日もがんばろうねっ」
ひびきが前向きにガッツポーズすると、ののこもそれに乗っかってうんうんと頷く。……それって、テストのことだよね? まさか合奏のことじゃないよね? というツッコミを英二は胸にしまった。タカシと源一が振り返って英二を待っている。英二はののこたちに手を振ると、彼らと一緒に講堂を出て行った。
◇
昇降口は、下校する生徒たちで混雑していた。
その中に
南波 太陽
と
御巫 時子
の姿もあった。時子が太陽のおしゃべりに「まあ……」「そう……」などと相槌を打っているうち、なんとなくここまで一緒に来てしまったのだ。
何処か涼しいところで一休み出来たら、と考えていた時子は、生憎の雨空をあらまあと見上げた。
「降ると思っていなかったので、傘、持ってきませんでした……」
「オレも~」
学食で雨宿りしてから帰るっス、という太陽の声に、
「南波ちゃん!」
という声が被る。
ほおを膨らませて仁王立ちで立っていたのは
真白 優里
だった。優里は両手を腰に当てて怒ってるぞーというポーズを取りながら、太陽に向かって捲し立てた。
「テスト中におしゃべりしちゃダメでしょーしかもキリンの話なんて。パンダはね! 白と黒で可愛いんだよー! パンダの手が白か黒か知ってる? 黒なんだよー!」
……途中から話の主旨が変わった気がしないでもないが、太陽はそんなことを気にする男ではない。
「みんな、雨やむまで学食で一緒にねこーひー牛乳でも飲んでいこーよ」太陽はにかっと笑うとこう付け加えた。「奢るッス」
時子と優里は顔を見合わせる。太陽は返事も待たず歩きだす。
「奢ってもらおう、なのー!」と優里は鼻息を荒くした。「みんなに迷惑かけたんだもん。ねこーひー牛乳くらい奢るべき! ついでにパンダについてもっと知るべきーなのー!」
時子もくすくす笑って頷く。そしてふたりは太陽を追いかけた。
そんな彼女たちとすれ違うように昇降口に現れたのは、ののこだった。
「雨だあ……」
屋根から滝のように落ちる雨垂れも、ののこにとってはいつまでも見ていたくなる玩具のようなもの。興味深げに雨粒の行方を追っていると、
森 蓮
が傘を差し掛けてくれた。
「濡れますよ」
「蓮君」
「一緒に帰りますか?」
「傘、入れてくれるの?」
「ええ。どうぞ」
ののこが暮らす桜花寮までの道。猫鳴館住まいの蓮にとっては遠回りだが、苦ではない。ひとつ傘の下、雨の降る様も葉に落ちる滴もすべてが物珍しくてきょろきょろと落ち着きのないののこと、一筋の線の上を歩いているかのようにまっすぐ物静かに歩く蓮は、対照的だった。
「ののこさんはなぜ鉛筆を転がしていたのですか」
蓮はおだやかな声で訊いた。
「ん? 楽しかったからだよ」
「そうですか。楽しい、それも大切なことですね。ですが、あのような方法は博打です」蓮はののこの目を見て、考えを率直に述べた。「試験の本質は誤りに気付くことだと私は思います。学び努めた末の誤答は、博打の誤答にはない意義があります」
ののこは首を傾げて、蓮の言葉の続きを待っている。
「学校の試験は出題範囲が決まっています。ヤマを掛けてもうまくいくかもしれません。ですが実社会では違います。土を作り、種をまき、世話をしなければ農作物が得られないように、付け焼刃が通じるほど自然も社会も甘くはないでしょう。私は、くじで当たりを引くよりも、全力を尽くして敗れるほうが気高く尊いと思います」
ののこはずいぶん長いこと黙っていた。顔をしかめたり、髪をひっぱったり、天を眺めたり……それだけ、蓮の言葉を理解するのに時間がかかったのだ。
「んーと……蓮君の言いたい事、たぶんわかったと思う。だから、はい」
ののこが朗らかな笑顔で蓮に差し出したのは、あのサイコロ鉛筆だった。
「明日とあさっては使わないよ。だから、蓮君にあげる」
蓮もにっこり笑ってそれを受け取った。
「ののこさん、その決断は立派です。ののこさんは
あのとき
、私たちとともに学ぶ楽しさに気づいたはずです。実力で頑張りましょう。それで赤点なら補習に付き合いますよ」
「うんっ。今度はどの先生かな~楽しみだねっ」
ののこが跳ねる。
蓮は、おやおや、とののこに傘を傾けるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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