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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●2日目:社会
舞と夏朝の休み時間中の作戦が功を奏し、社会の試験は思いのほか静かに始まった。
太陽だけは相変わらずだったが、時子以外の周囲の女子たちが誰一人相手してくれないので、眠気が襲ってきているようだ。うつらうつらと舟を漕ぎつつある。
講堂にはこの日もっとも静かな時間が流れていた。桐島先生は満足げに会場を見渡し、クマ先生もようやく生徒たちの快適さについて思いやる余裕ができたのか、窓や扉を開け放って風を入れてくれている。雲は低く分厚くなっていた。雨が近いのだろうか、湿った風は朝より涼しい。
(急に鉛筆を転がす音がしなくなったけど)
舞との休み時間のやりとりを知らない
佐藤 英二
は、この静けさが逆に心配になり、ののこを盗み見た。
(……あ、ちゃんと起きてる。ニコニコしてるし、別に具合が悪いわけじゃないみたいだ)
英二は、能天気な級友のことがずっと気になっていたのだ。
(記述式の設問もあるのに鉛筆転がしだけで何とかなるの?)と。
まさか、記述内容も鉛筆転がして決めてるとか? とツッコミたい衝動に駆られること幾たびか。鉛筆を転がさなかったら転がさなかったで今度は、(神頼みなしでちゃんと解けてるのかな?)と心配になってしまう。
まったく罪な級友だ。
その隣で欠伸を堪えているのは、
佐藤 タカシ
だった。
(ふわーあ。テスト早く終わらないかな。家に帰ってゴロゴロしたい)
彼の一日は、ただひたすらに家と学校の往復で成り立っていた。普段から無口で大人しい性質で、教室にいてもあまり目立たない。必要がなければ誰ともしゃべらず、そのまま一日が終わることもある。
そんな彼も、この期末テストにあたってはそれなりに真面目に勉強してきた。
だから欠伸を追いやって、真面目に問題を読み返した。
(ん、ここ、『ア』じゃなくて『ウ』かな?)
選択問題で迷った末に、解答欄の『ア』を消す。
ところが、うっかり手が滑り、タカシの消しゴムは机から転げ落ちた。
(あっ)
消しゴムの行方はすぐに見えなくなった。前の方に転がっていったはずなのだが。
(参ったな。この静かな空間の中で、声なんて出しづらいし。テスト中だから立ちあがって拾いに行くわけにもいかないし)
手を挙げて先生に言えば拾ってもらえそうだが、消しゴムくらいで声を上げる気にはなれない。
どうしようかな、と逡巡していると、隣の席からすっと消しゴムが差し出された。
――英二だ。
タカシが消しゴムを落としたのに気づき、予備の消しゴムを貸してくれたのだ。
(わり。借りるわ)
(いいってことよ)
佐藤と佐藤、同じ苗字だからだろうか。言葉を交わさなくても、彼らの心は伝わった。お互いクラスの中であまり目立たない存在で、だからこそ通じ合うところがあったのかもしれない。
そして、転げ落ちた消しゴムはといえば――。
(……)
タカシの前方の席に陣取っていた2メートルを超える巨体の男、
伊織 源一
の手の中にあった。先ほどタカシが床を探しても見つからなかったのは、古流武術『庵流』を学ぶ源一がその巨躯に似合わぬ瞬発力で、床に落ちる前の消しゴムを咄嗟に掴みとっていたからだった。
(今日に限って落ち着きのない奴が多かったから、何かの陰謀による攻撃かと思ったが……さて、どいつが落としたものか)
源一はその大きな手で小さな消しゴムを摘まみ、持ち主のヒントはないかと見つめていたが、やがて諦めて机の上に置いた。
(テストが終わってから聞いてみるほかないな。今はすべきことをしよう)
授業も真面目に聞いていたし、復習も十分に済ませた。
(家の手伝いも祖父が気を使って休ませてくれたんだ。恩返しというわけではないが、半端な点数は取れない。何が何でも集中だ)
ところがそんな源一の近くで、やはり巨体の
マウル・赤城・スティック
が、
唐突に踊り出した!
(なんだ? やはり何かの陰謀なのか?)
源一は眉尻を上げ、マウルを見た。
「そこォ! 何やっとる!」
クマ先生の注意が飛ぶ。だがマウルの動きは止まらない。
「ム・シ・コ・ロ・ス!」
一文字ずつ手の動きを変えて、マウルは踊る。シャキシャキと妙にキレがいい!
(ぬ……コロスなどと、不穏な……)
源一は更に目つきを鋭くしたが、ム(6)シ(4)コロス(5)、645年大化の改新の語呂合わせだ。
入学式の日にオーストラリアから日本に来たばかりのマウルにとって、難しい漢字の羅列も多い日本史は覚えるのが難しい教科の一つだった。ちなみに、国語も諺や文法関係は全滅。オーストラリアでは英語で勉強していたので、日本語より英語の方が成績はよい。
そんなマウルは、日本史のテストの存在に絶望したのちに思いついた。そういえば身体で覚えるという勉強法もあったな、と。そして彼は一夜漬けで、言葉を身体に叩き込んだのだ。だがしかし――。
(ムシコロス……つまり何だったかな)
語呂合わせを一生懸命覚えたものの、それを元の日本語に変換するのが難しいマウルであった。
(ムシコロス、ムシコロス……)
マウルは踊り続ける。
クマ先生がずんずんと近づいてくる。
(ムはMU、シは死……滅亡。コロはコロンビア、だったか? つまり、ムシコロスとは、
『ムー大陸は滅亡し、コロンビア近海に沈んだ』
……!?)
ざあっと突然、雨音がした。
この状況に英二が思わずつぶやく。
「え、雨乞いだったの?」
そしてマウルはこの偶然の雨に光を見た。
(これか? 『ムー大陸は滅亡し、コロンビア近海に沈んだ』が正解なのか!?)
大きな勘違いをしたマウルは、とりあえず一番広い解答欄に、全部ひらがなでその答えを書きなぐる。
書きなぐったところで、クマ先生に背後からがっちりと羽交い絞めにされた。
「今はテスト中だ! 雨乞いは外でやれ!」
――
マウル・赤城・スティック
、突然踊りだし、雨乞いと勘違いされ社会途中退場。
その直後、夏朝のろっこんが解けた
鷹取 洋二
が腹を押さえて青い顔で立ちあがった。
「先生! 済まないがお花畑に行かせてくれ!」
――
鷹取 洋二
、のっぴきならない所用のため、社会途中退場。
(……結局、最後まで落ち着かない一日だったな)
タカシは彼らを唖然と見送りながらそんなことを思う。
そんな中、
立井 駒鳥
はひとりテストに集中していた。ボタンを開けた長袖のシャツは傍目には暑苦しかったが、本人は平気なのか涼しげな顔。テスト前に一学期の範囲を図に描き起こしながら猛勉強したことをひとつづつ思い出す。
(ぬ、またど忘れしてしもうた。流石世界史、大きな壁じゃ……。が!
壁は自分で消すもの!
)
駒鳥らしい決意で、頭の中の棚という棚をひっくり返し扉という扉をこじ開け、ようやくそれらしき答えがみつかったのは、終了時間ギリギリのこと。(うぬ……こうか? えいっ!)
最後の一問を埋めると同時に鐘がなる。
「お疲れ様! 2日目、終了じゃあー!」
ようやくの解放感に肩を回すと、駒鳥は周囲の友人たちとにかっと笑いあった。
――2日目、コロコロカタカタザワザワな試験終了!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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