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【期末テスト】赤点? 満点?? 夏目前、四日間の死線
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●2日目:美術
2時間目の美術の試験は選択問題が極端に少なかった。
そのためか、ひびきも真央も鉛筆を転がすのをやめたようだ。
とはいえ、ののこは相変わらず何故か鉛筆を転がし、太陽は相変わらず小声で話し、ワカメ先輩は相変わらずカタカタと貧乏揺すりを続けている。
苦手な美術の試験に身構えていた
多喜 勇生
は、ボサボサのくせ毛を掻きあげると瓶底眼鏡で隠した吊り上りぎみの三白眼を大きく見開いた。
(おおー! このテスト問題、この間の授業で出た所ばかりだぁ! あの授業
大変だったけど
、頑張った甲斐があったよぉ!)
ありのままの自分と対峙した夢を見た。
あのとき自分を受け入れた気持ちを思い出す。
テストが分かるという喜び、そしてあの夢がくれた勇気のお蔭で、いつも以上に前向きになれる気がした。
もしあの夢に負けていたら、いまごろ涙目で、彼らのたてる音やじめっとした空気を恨めしく思っていたに違いない。だが、今日の勇生は絶好調で、多少のことでは動じなかった。
(これなら100点いけるかも~!)
普段、高得点というものに縁が薄いこともあって、勇生のテンションは今やうなぎ上りである。
さて、うきうきと美術の試験に取り組んでいる者がこちらにもひとり。
(パンダ! 私が大好きなパンダ! 愛してるパ・ン・ダ!)
べつに、テスト問題にパンダが出ているというわけではない。
ママとの約束のお蔭で
真白 優里
の気合と熱意が溢れているだけである。
(『美術のテストで良い点数を取ったら優里の大好きなパンダの顔をした目覚まし時計をプレゼントするわ』だってー。えへへ、美術は得意だもんねー。ママだーいすき!)
パンダグッズの為ならテストで良い点を取るなんて苦でもなんでもない!
が、そんな優里がどうしても我慢できないのが。
「なぁなぁ。キリンの鳴き声って知ってる?」
太陽のとりとめもない話し声だ。
「『モー』っていうんだって」
自分が話しかけられているわけではないのだが、いや、だからこそ、彼の小声が耳につく。
(南波ちゃん、うるさい……しかもパンダの話ならともかくキリンの話なんてどうでもいいよー)
しかめっつらをしてみたものの、堂々と抗議したら他のみんなの迷惑になるかもしれない。そう思った優里はスカートのポケットからティッシュを取り出し、それを小さくまとめて耳に詰めた。
(必殺、即席耳栓だよー。んー、声が聞こえなくなって快適! さあパンダちゃん、待っててねー!)
持つべきものはティッシュと集中力。
(でも南波ちゃんめー、テストが終わったら覚えておけーなのー)
こんな具合に優里は太陽の小声に打ち勝つことができたのだが、勇生の隣の
深民 実々
はワカメ先輩の貧乏揺すりといまだ戦い続けていた。
(昨日あまり出来なかったから今日は挽回! と思ってたのに……ああーっ、後ろが気になってテストが手につかないよぉー)
一度気になってしまうと、頭から追い出すのが難しい類いのことが、世の中にはたしかにある。
(ダメダメ、
心頭めっちゃくちゃすれば
って言うし)――心頭滅却すれば、と言いたかったらしい――(気合で集中して……)
じっと目を閉じ、胸の中で唱える。
集中……。
カタカタカタ……。
集中……。
カタカタカタカタ……。
集中……。
カタカタカタカタカタ……。
しゅうちゅ……。
ぷちっ。
実々の堪忍袋の緒が音を立てて切れた!
(あーもー無理! 絶対許さない! ろっこん使って実力行使してでも止める!)
実々はバッとお団子に結った髪を解いた。先生が怪訝そうな顔をしているが気にしない。こうしないとろっこんが使えないのだから。さらに童顔を隠すために掛けている伊達眼鏡も外して机の上に。
(――あ、この子、いつも眼鏡かけてるけど、素顔はけっこう可愛いかも)
自分も眼鏡で素顔を隠しているせいか、勇生はどこかシンパシーを感じながら実々を見た。
だが、その実々が突如立ちあがったので、勇生は驚く。
「ど、どうかした?」
実々の瞳は素顔の勇生以上に鋭くなっており、その声もまったく耳に入っていなかった。
(見よ! ミミューサの力を!)
実々は振り返る!
洋二とばっちり目があった。実々が睨みつけると、洋二の表情に焦りが浮かぶ。カタカタという音が止まっている。本人と実々しか分からなかったが、洋二の身体が突然動かなくなったのだ。実々のろっこんの力だ。
(見たか! このミミューサにかかればすぐに片付く……)
勇生が実々の袖を引っ張っている。
「もう、なに? 今いいところ……」
そういいつつ、勇生がくいくい、と控えめに指差す先を見れば……。
「深民~。試験中に立ちあがってカンニングとは、いい度胸だなあ?」
巨体のクマ先生が、小柄な実々を見下ろしていた。
「え、先生いつのまに? じゃなくて、カンニングじゃないです、違うんです! あの人がうるさかったから止めるために……」
「いいわけは外で聞く」
「いやーっ! 小脇に抱えないでーっ! みみは無実ですーっ!」
――
深民 実々
、カンニング疑惑で美術退場。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
103人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年02月27日
参加申し込みの期限
2014年03月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年03月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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