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勿忘草の誘い
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【出会いの香り】
目的もなく気ままな散歩は
イーリス・クライノート
のささやかな楽しみの一つだ。
高校入学と同時期に日本に来たイーリスの目には寝子島のなんてことのない日常や街並みも全てが新鮮だ。
七月のやや熱気を帯びた風がイーリスの癖の無い金髪を乱暴に撫でる。
乱れた前髪を直そうと、鏡代わりのショウウィンドウを探すイーリスがその店の存在に気付いたのは全くの偶然だった。
(勿忘草の、看板……?)
店名は書かれていないが、イーリスはなんとなくそこが何か素敵な物を売っている店ではないかという予感がした。
「失礼、します」
女子にしてはやや低めの落ち着いた声で静かに断りを入れてドアを開けば、そこにはイーリスの目を輝かせるには十分な品々が並んでいた。
(わぁ……! あそこにある瓶、光にかざしたら綺麗だろうな。あちらの瓶はリボンを結んだら映えそう)
キラキラ輝くガラスや宝石、可愛らしいものを集めるのが好きなイーリスにとって様々な香水瓶やソープ、香り袋の並ぶ店内はまるで宝石箱のようだった。
感動は口には出さず、ただ少しばかり興奮した面差しできょろきょろ店の中を見渡していたイーリスだったが、レースで縁取られた桃色のサテン地にピンク色のミニ薔薇のついた黒いリボンが結ばれた少女の夢を詰め込んだような愛らしいサシェが目に入って思わず手を伸ばす。
その瞬間。
「あ、すみませ……」
「いえ、こちらこそごめんなさい。ちょっと考え事しててボーっとしちゃいました」
トンと軽い衝撃と共に一人の少女がイーリスの背中にぶつかった。その少女は果物の形をしたソープを手にしていた
奈倉 藍
だった。
(これは石鹸であって、食べ物ではないですっ、駄目ったら駄目なのですっ!)
微かに鳴るお腹の虫を無視して藍はぶんぶん頭を左右に振りかぶる。
藍もイーリス同様ふらふらあてもなく街歩きをしていたところ偶然この店に立ち寄った一人だった。
香水は普段使いしないものの、物珍しさもあってサンプルを手にとり色々見ていたまでは良かったのだが。
(そういえばお風呂で使う石鹸がもうなかったんですよね)
ボディソープはリキッドではなく固形派の藍。
今までは親戚に貰ったみかん石鹸がお気に入りで使っていたのだが、それが大分小さくなっていることを思い出して似たようなものを探していたのだ。
そしてソープコーナーの一角にソレはあった。
(こ、これは……!)
食いしん坊の藍に電流が走った。
ソレは、バスケットに詰められた各種果物型ソープ。
蜜柑に林檎、洋梨にバナナ。小さな苺や巨峰やマスカットの粒を模した物もある。
本物のフルーツバスケットのように美味しそうな香りを放っているソレに藍の目は思わず釘づけになってしまったのだ。
しかしこれはあくまで石鹸、食べられるものではないと自分に言い聞かせている所でイーリスとぶつかってしまったのだ。
「美味しそうな石鹸ですね」
「え、ええ、私もそう思って……つい」
くすりと微笑むイーリスに、藍は恥ずかしそうに頬を染めて頷く。
イーリスは可愛いもの好きな立派な女の子だが、中性的な声質と容姿、それに男装のせいで一見するとお伽噺に出てくる王子様のように見える。そんな彼女に微笑みかけられたら照れざるを得ない。
「お二人さん、何か良い物は見つかったかな?」
不意にからかけられた声に二人はほぼ同じタイミングで振り返る。
カウンターにはオーナーの由季也が緩い笑みを浮かべ頬杖をついていた。
「私はこの果物のソープと、あと、折角なので香水も一つ欲しいんですがちゃんと使ったことがないのでどれを選んでいいか解らなくて……」
困ったように笑う藍に続いてイーリスも頷く。
「私もどれにしようか悩んでいたんです。差し支えなければアドバイスを戴きたいのですが」
「D'accord! ではメドモワゼルがお気に召すようなコを探す為に少しお話を聞かせて貰っても良いかな?」
そして二人から好きなモチーフや食べ物、好みなどを聞いた由季也は棚から二本の香水瓶をとってカウンターに置いた。
イーリスの前には透明なペールグリーンの液体で満たされた瓶が、藍の前にはオレンジ色の液体で満たされた瓶が置かれる。
「これは……ミントと、レモンの香りでしょうか」
「こっちはオレンジっぽい香りね、美味しそうな匂い」
「そう、緑の方はトップ・ノートがレモンとミントなんだけど、時間が経つと蜂蜜と花の香りが顔を出してくる。第一印象は爽やかだけど、段々女の子らしい甘い香りになってくるよ。オレンジの方はトップがマンダリン、ミドルからフリージアの香りが混じって最初のエネルギッシュな感じが甘く優しい感じになるんだ」
テスターを試した二人に由季也は丁寧に説明する。
イーリスは薦められた香水のキャップが可憐な妖精の姿をしていることに気付く。藍も、美味しそうなオレンジが描かれた香水のラベルに目を惹かれた。
それらが決め手になったのか、二人は最終的に由季也の薦めた香水を購入することに決めた。
「あ、すみません。こっちのサシャはプレゼント用で」
会計を済ませた所で慌ててイーリスが由季也に声をかける。
(流石にこれは自分用と知られるのは恥ずかしい……)
乙女チックなサシェは自分と釣り合わない気がして咄嗟にそんな嘘のお願いをしてしまったイーリスに、由季也はしたり顔で微笑むとラッピング用のリボンや箱、包装紙の詰まった大きなバスケットを取り出して来た。
「お安い御用さ、マドモワゼル。君の好きなように包ませて戴こう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月26日
参加申し込みの期限
2014年02月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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