this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
エンカウンター
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
今朝も暑い。紺色の日傘をさしていたって多少やわらぐ程度だ。たとえれば『業火』が、ただの『炎』に格下げされるくらい。どっちにしたって、もう気温を表現する言葉ではないだろう。
今年の夏はまた一段と厳しい気がする──もっとも、去年もその前の年も、同じことを思っていた気がするけれど。気候変動とやらは、きっと本当なのだろう。この危機に対して自分は何ができるか、ふと思ったりもしたものの、何もないだろうなと思い直す。マイバッグくらいは持ち歩いているし、電気だってこまめに消している。それ以上のことは、誰か偉い人たちが考えてくれればいい。世界を救うのは自分の役目じゃない。
さしあたって僕の役目は、片付けのお手伝い、かな?
星ヶ丘の坂道を上るにつれ、ならぶ邸宅はいっそう瀟洒になっていく。刈り込まれた緑の生垣、モルタルの白い外壁、どの家にも品格があった。けれどそんな中でもひときわ目を引くのが、英国貴族風のブラックウッド邸だ。マナー・ハウスというのだったか、煉瓦壁に蔦のはう格調高い姿は、ここが日本であることを忘れそうになる。
夏休みに入ってから、
稲積 柚春
は毎日のようにウォルターの邸宅に通っている。そして、片付けや掃除を手伝っている。
なにせ大きなお屋敷だ。メイドだけで片付くものではなかろう。ましてや、初老の
メアリ・エヴァンズ
ひとりきりとあっては。
「いらっしゃいませ、柚春様」
メアリはいつものように、うやうやしく一礼した。
「どうも」
柚春はにこりと笑う。連日こうして通っていると、すっかりこの家になじんだ気がする。
奥方様と呼んでくれてもいいんだよ、ふっと柚春は思ったが、さすがにそれは気が早すぎようか。
今日は庭の手入れを宣言していた。さっそく柚春は軍手をはめ麦わら帽子をかぶって、伸びた枝を切り雑草を抜く。真夏の日差しは容赦なく、たちまち額に汗がにじんだ。それでも、すっきりした庭を眺めるとちょっとした達成感があった。
「よし」
次は室内の手伝いだ。玄関から中に入ると、ひんやりとした空気にほっと息をついた。
「ワット、庭終わったよ」
階上を見上げて声をかけると、どこからか生返事が返ってくる。
「ありがとねぇ」
「庭、すっごい雑草で、抜いても抜いても終わらないかと思った」
「『分け入っても分け入っても青い山』、鏡花だったかねぇ」
「え?」
さては真面目にやってないな、と柚春は階段を上がっていった。
「ワット! 今日は自分の部屋の片付けをする……って」
あきれた、と左右の腰に握りこぶしをあてる柚春である。
案の定というべきか、本の山を前に
ウォルター・B
がしゃがみ込んでいた。表紙の色あせた『日本文学名言集』なる書籍をぺらぺらとやっている。片付けはといえばまったく進んでいない。いやむしろ、前に見たときよりもひどい状態かもしれなかった。
「何やってんの」
と問いかけるがすぐに返事はなかった。ウォルターは「待って待って」と言うばかりである。
やがて、
「あー、やっぱちがってたか。種田山頭火だ」
「何が?」
ほらここ、とウォルターは開いたページを示した。
「『分け入っても分け入っても青い山』。自由律俳句ってやつだねぇ。知らない?」
「なんか聞いたことがあるような」
と言いかけて「じゃなくて!」と柚春は顔をしかめた。
「今日は部屋の片付けをするはずだったじゃない。よけい散らかしてどうするんだよ!」
「そうは言ってもさぁ。いざ本を片付けだすと、こう、思い出の一冊が出てきて読みふけったり、また別の一冊に心引かれたり、なんてやってると今度は、栞がわりにしていた懐かしいチラシが出てきたり……と、興がつきることがなくってねぇ」
「そんなことしてたら日が暮れちゃうよ」
「『分け入っても分け入っても本の山』、ってやつかねぇ」
「やつかねぇ、じゃないよ! 真面目にやろうよ」
ウォルターはしばらく柚春の顔を眺めていたが、やがて、開いていた本をぱたんと閉じた。
「そうだねぇ。本を片付けようかぁ」
「じゃあ僕は掃除の手伝いに戻るけど……」
「行ってらっしゃい」
「さきに一言。『読むの禁止』」
「そうかぁ、じゃあ美術書や写真集を『観賞する』方向で」
「それも禁止!」
「詩は『吟じる』と言ったりするねぇ」
「詩集も駄目! とにかく本を開かないように!」
「厳しいなぁ、降参だよ」
大げさにウォルターは両手を挙げたのである。
柚春は音を立てて階段を下りていった。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
15
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
エンカウンター
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年08月08日
参加申し込みの期限
2026年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!