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傘をさせない織り姫のために
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傘を片手の『ゆかたまつり』もなかなか乙なものだと思う。
屋台でお腹もくちくなったので、彰尋はそぞろ歩きを楽しんでいた。
途中、アウトレットモール内に特設された浴衣コンテストの会場で足を止める。ちょうど始まったところだ。
ちょっとだけ、見ていくかな。
前のほうの席が空いたので、座らせてもらった。
主題も内容も演劇ではないが、舞台で行われるものという意味では同じだ。正直そんなに興味はないのだけど、歩き疲れてきたし、休みがてら見ておこう。なにかの参考になるかもしれない。
パリッとした印象の女性がマイクを取った。白地に赤い椿が大胆に散りばめられた浴衣だ。
「こんばんは、寝子島町役場勤務、三折部朝衣と申します」
頭を下げる。華があるというか、外の雨を忘れさせるような明るい声だった。発声トレーニングをしていないとすれば、なかなかのものだと思う。
ただ、目に疲れがある。
プロとしての笑顔は完璧だが、演劇人としての彰尋の目にはごまかしきれていないものが見えた。かなり無理をしているのだろう。
それでもあの声が出せるんだ。
彰尋は素直に感心した。
‥…━━━ * ━━━…‥
雨風を避けられるアーケードの下は、とりわけ人が多かった。
「あんなに大きな竹林が」
綾花は声を上げた。
アーケードの両脇に、青竹が何本も立てられていた。天井近くまで伸びた穂先が、人の往来に揺れてさらさらと鳴っている。その枝という枝に、無数の短冊が結ばれていた。黄、青、赤、紫。しずくを受けてわずかに湿りながらも、色は鮮やかなままだ。様々な願いが書き込まれている。
「書きますか、短冊?」
「そうしよう」
綾花は珪との未来を祈り、短冊にしたためた。珪は恥ずかしいのか書いているところを見せてくれず、書き上げるとすぐ、高いところに結わえてしまった。
アーケードには屋台も集まっている。
「珪さん、あれ見てください、金魚すくい」
「応援するよ」
応援、って。綾花は笑った。一緒にやろうとは言わない。でも財布を出そうとしたら、珪が先に小銭を出していた。
やっぱり珪さんです。言葉は少ないけれど、さりげなく私の先回りをしてくれる。
金魚は三匹すくえた。珪は、帰り道に袋を持ってくれた。
‥…━━━ * ━━━…‥
カフェ『プラネット・ロマンス』を出ると、やむどころか雨脚は速まっていた。まるでチューニングのあわないラジオ、ザーッという音のせいで会話すら難しいほどだ。
「わあ、雨すごーい!」
野々 ののこ
はジャンプ傘を開く。バサッ、とたくましい勢いで開いた傘はレインボーカラーだ。
「大雨だね」
英二も手で傘を開いた。紺の、無地の傘。ののこの傘と並べてみると、なんとなく釣り合いが取れていない気がした。
「足元なんてジャブジャブだぁ~」
ののこは楽しそうな声色だった。
「今日、『ゆかたまつり』なのにね」
雨音にかき消されないよう、
佐藤 英二
の声はやや大きくなる。カフェで飲んだスペシャルティーの後味が口の中に残っている気分だ。口直しはまだ、果たせていない。
「どうする? 行ってみる?」英二は訊いた。「この雨だけど……」
言いながらも、たぶん野々さんは迷うことすらないだろうと思っている。
その通りだった。
「うんっ、行ってみよっ!」
たたみかけるような即答だ。そうこなくっちゃ、と英二も笑顔になる。
水を蹴立ててアーケードの下へ駆け込むと、そこはすっかり別世界だった。雨を逃れてきた屋台と人波がひしめき合い、熱気がこもっている。浴衣姿の人たちもあちこちに見えた。
「ほえー、すごい人だねー。こんな雨なのに」
ののこが感心したように言う。
「雨だから、かも」
祭りにかける寝子島民の情熱は、大雨くらいではくじけない。むしろ逃げ場が限られるぶん、ここに凝縮されている感じだ。
屋外のイベントをそのまま移してきたのだろう。アーケードの下には、祭りの楽しさがぎゅっと凝縮されている。それでも通路はきちんと確保されていて、立ち往生することはなさそうだ。
屋台をひとつひとつのぞいていく。
「ポップコーンみっけ!」
ののこはさっそくバターしょうゆ味を買った。英二もつられて一つ。口直しにはちょうどいい。バターの風味に、醤油の香ばしさがのっかって、できたてアツアツの食感も最高だ。
ところが英二が半分も空けないうちに、すでにののこはポップコーンをあらかた平らげていた。指先で残りをさらうようにして、ぱらぱらと口に運んでいる。
──それにしても、野々さんの食べる速さ……すごい。
アニメや怪獣ものを中心に、ののことは何度か映画に行っている。そういえば彼女はいつも、買ったポップコーンを予告編のあいだにだいたい食べ終えてしまうのだ。食べるというより、吸い込んでいるみたいな勢いで。
空になったカップを軽く振って、ののこは満足げに息をついた。かと思いきや、
「じゃ、フランクフルト買ってくるねー」
と元気に駆けていく。
「ま、待って」
英二は慌ててポップコーンを頬張ろうとするが、軽くとも体積はあるものだから、なかなかそうはいかないものだ。窒息とはいかないまでも、口の中がバターしょうゆ味で埋め尽くされる。おかげでスペシャルティーの後味はすっかり消えた。
人波にのまれかけながら、英二はなんとかののこの背中を追う。屋台の灯りが流れるように横切り、甘い匂いや香ばしい煙が、つぎつぎと鼻をかすめていく。
ののこを見失いかけた、そのとき。
ふいに視界がひらけた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月05日
参加申し込みの期限
2026年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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