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傘をさせない織り姫のために
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稲積 柚春
が玄関のチャイムを押したのは、雨脚が強まる少し前のことだった。
メアリ・エヴァンズ
が出てきた。齢を重ねてなお背筋の伸びた、隙のない老メイドだ。かといって冷たい感じはまったくなくて、気品があるのに家庭的というか、語弊があるかもしれないが、優しいおばあちゃまといった雰囲気をもっている。
「柚春様、いらっしゃいませ」
こちらへどうぞ、とすぐに通してもらえた。ベルベット仕立てのスリッパを履き、エコバッグを手に柚春は廊下を進む。
ウォルターはリビングルームにいた。柚春に気づくと読みかけの本を閉じて、「やあ」と言う。柚春のエコバッグ──食材がぱんぱんに詰まっている──を見ても驚いた様子はなかった。彼が驚かないのは毎回のことで、柚春はそれを受け入れられている証拠だと思う。
柚春は正面のソファにどさっと腰を下ろした。我が家同然のくつろぎ方だ。もちろんウォルターはとがめたりしない。むしろ「座っていい?」なんて訊いたらウォルターは驚いて「僕の膝の上に、という意味?」と言ったのではないか。それはそれで、柚春としては望むところではあるが。
「ワット、いよいよ今夜は七夕だよ」
「そうだねぇ」と言いながらウォルターは、本を閉じた指でしおりの位置をたしかめている。
「でもずっと雨だね」
「らしいなぁ」
ウォルターの返事は短く、過不足がない。雨を気にしていないようにも聞こえるし、そうでないようにも聞こえた。
タイミングよく、メアリが紅茶を運んできた。
純白の磁器に細やかな花柄と金彩の縁取り、品のある一式だった。カップに満たされた赤褐色から、しっかりとしたコクとモルティーな香りが立ち上っている。ミルクは別添え、白い水差しに満たされていた。メアリの紅茶は、いつも本式だ。
柚春はカップを持ち上げ、まず香りをたしかめた。
「アッサムだね。しかも春摘み?」
「ご名答」とメアリは微笑する。「ファーストフラッシュです」
ひとくち飲んだ。渋みの奥に甘みがある。ミルクを足さずとも成立するような、骨格のしっかりした一杯だった。しかもこれが、訪問からほとんど間を置かずに出てきている。柚春の来る時間を読んで、逆算で淹れていたのだろう。「七夕の日、夕方くらいに行ってもいい?」と数日前から予告していたのだけれど、正確な予定時刻までは告げていなかったというのに。メアリの腕前には素直に脱帽する。
「僕ね、今日は、人目が多い地元イベントより身を隠せる島外デートを計画してたんだけど……」柚春はやや、前のめりになってウォルターに宣言する。「雨だし、今年の七夕は、おとなしく家デートってことにしようよ!」
キッチンを借りて、柚春は調理にとりかかった。
ハーブとレモンをきかせたローストチキンを、根菜を添えてオーブンで焼く。手際よく進めたおかげで、小さなヨークシャー・プディングもすぐに、きつね色にふくらむのを待つばかりとなった。
そしてスペシャルな趣向として、熊笹を使ったパウンドケーキに、野菜を星形に抜いて並べたサラダを用意した。とりわけサラダは、オクラをふんだんに使ってみた。我ながら上出来だと思う。オクラの断面はもともと星の形をしている。今夜は見られない満天の星空が、白い皿の上に実現したのだ。
「これで気分だけでも、天の川って感じでしょ?」
柚春が皿を差し出すと、ウォルターはいくらか間を置いてからうなずいた。
「ああ、たしかに。きれいだねぇ」
「この星空なら、織り姫と彦星も会えるかな?」
「かもしれないねぇ」
「なんかワット反応うすいなー、イギリスには七夕っていう風習はないんだっけ?」
「実はそうなんだ。僕もこっちに来て知ったんだよ。だからいまいちピンとこない。花火の祭りにしたって、日本なら夏だけど、故郷では十一月だったし」
「あっ、しまった! ローストチキンも感謝祭だから……十一月だったっけ? 僕、季節外れになっちゃってる?」
ウォルターはぷっと吹きだした。
「感謝祭はアメリカだよ。あと、チキンじゃなくて七面鳥だし」
「そっかー。ならこれでいいの! 郷に入っては郷に従えって言うし!」
「では、従わせてもらうとするかなぁ」
笑ってくれた、と柚春は思った。一緒に笑えた、とも。
食事が終わってしばらく経つと、雨がやんでいた。窓の外、雲の隙間から月の光が見えている。
「ねえ、少し散歩しない?」
「いいよ。そのまま家まで送ろう」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月05日
参加申し込みの期限
2026年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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