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傘をさせない織り姫のために
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降りしきる雨のなか時子は、
五十嵐 尚輝
と背を並べ、歩く。
大ぶりの和傘で相合傘だ。持参したのは時子である。寄り添うと二人の肩が濡れないので、相合傘を見越して用意したのだった。予感は的中、なにせ尚輝の傘ときたら、直径三十センチもなさそうな折り畳みだったのだから。待ち合わせ場所にたどり着いた尚輝は、両肩どころか膝まで濡らした状態で「傘、小さすぎましたかね」と頭をかいて、さすがにばつが悪そうにしていた。
時子の浴衣は、白地に青みを帯びた葉模様。大きな葉、小さな葉が重なるように染め抜かれ、しっとりと落ち着いた色合いをしている。帯は深い紺、浴衣の淡さを引き締めている。
一方で尚輝も浴衣姿だった。以前も見たことのある墨染め、「二番目の姉に送り付けられたもので」と説明していた。しっかり役に立っている。
「やっぱり人は少ないですね」
時子はつぶやいた。たしかに、大通りに人影は少ない。雨はますます量を増し、いよいよ大雨になんなんとする様相だ。
「でも」と尚輝はゆくてを指した。「あそこはにぎわってますよ」
旧市街商店街、アーケードの下は別世界だった。雨をしのいで集まった人々と、そこへ移動してきた屋台とが、狭い空間にぎゅっと詰まっている。揚げ物の匂いがただよい、青竹の短冊がひらひらと揺れている。軒先を開放した店舗の前には人が群れ、子どもの笑い声は雨空を吹き飛ばすようだ。
「ゆかたコンテストもあるみたいですね」
時子は立て看板に目を止めた。アウトレットモール内に会場を移しての開催だそうだ。カップル部門もあるらしい。
「気になりませんか?」
さりげなく『出てみませんか』と水を向けてみたつもりだったが、尚輝は気づかず「ゆかたの色つやを競うのでしょうか……?」と微妙にずれた反応をしている。
時子は苦笑する。
「時子さんの浴衣、とても似合ってると思います」
「私にとっては、尚輝さんが一番素敵ですよ」
ふたりの言葉が、ほぼ同時に重なった。なので言葉は意味をなさなかった。
どちらからともなく笑った。
‥…━━━ * ━━━…‥
七月七日はなんの日か。
もちろん七夕なのだけれども、
鴻上 彰尋
にとってはそれ以上に、
七夜さんの誕生日、なんだよな──。
ひょっとしたら、と思わないでもなかった。前日、なんなら当日になって急に『ゆかたまつりに参加したくて』と
七夜 あおい
から一時帰郷のサプライズ報告があるかもと、一瞬だけだが期待した。けれども実際のところ、そんな急展開に見舞われることはなく、彰尋はひとり、浴衣に袖を通して傘を手にしたのだった。
そもそも七夜さんの出身地は寝子島じゃないんだ。一時『帰郷』ってのも変かな。
窓を開いて空を見る。スマートフォンを向ける。雨だ。それも容赦のない勢いの。
『お誕生日おめでとう、あおいさん。こちらはあいにくの雨だけど、そちらの空は晴れてるかな?』
NYAINでメッセージと、泣いているような雨空の写真を送る。しばらくして、
『雨なんだ……』あおいからの返事が入った。
『うん。朝からずっと。夕方からは土砂降りになるらしい』
『こっちはすごくいい天気だよー』
快晴の夕空の写真が返ってきた。つづいてもう一枚、
『プレゼントありがとう! 届いたよ』
傘を持った左手の写真だった。日付指定で彰尋が贈った傘だ。内側に星空を散りばめた、雨の日でも空を見上げられるようなしゃれたアイテム。こんな雨になる日があっても、これを開けば気持ちが晴れるように、と願って選んだ。彰尋は不意打ちのプレゼントなんてしない。そういうやり方は、堅実なあおいが好まないことは知っている。事前にほしいものをリサーチして連絡もしておいたから、『使ってる傘、骨が折れてて困ってたんだ。大事にするね!』と大いに喜んでもらえた。
あおいが傘を使う光景を思い浮かべながら、彰尋は傘を開いて雨の中へ出た。
大通りは人影が少ない。それでも軒先をのぞくと、花屋が笹の葉を店先に飾り、和菓子屋のショーウィンドウには星飾りをつけた上生菓子が並んでいた。控え目だけど、七夕らしいではある。
だけどアーケードや、アウトレットモールになると光景は一変した。雨を避けた屋台には行列ができ、モール内では様々なイベントがひらかれている。雨でも、祭りは祭りだった。
彰尋はスマートフォンを取り出し、青竹の短冊が揺れる様子を一枚、屋台の灯りが雨粒ににじむ様子をもう一枚、と、数点の光景を収めた。雨の七夕、雨のゆかたまつりだからこその光景だ。浴衣姿の自撮りもしてみる。
『さすが寝子島。雨でもまつりはやってた』
写真を添えて送ると、すぐに返信が来た。
『いいな~。こっちも七夕っぽいことしたかったけど、今日は実習で疲れちゃって』
ぐったりしているネコドラくんのスタンプにつづき、
『でも彰尋くんが写真を送ってくれたから、ちょっと参加してる気分!』
ねじり鉢巻きのサンマさんとマンボウさんが、お神輿をわっしょいわっしょいしているスタンプが届いた。
彰尋はしばらく画面を見つめた。
『そっちも何か七夕っぽいもの、ある?』
しばらくして、写真が届いた。学生寮の窓から撮ったらしい、オレンジ色に染まった空と、軒先に揺れる小さな短冊飾りだった。
『寮の子が飾ってた』
彰尋は笑った。
『新生活にもすっかりなじんでるね!』
と送ったが、『うん』というレスがつくまで、心なしか時間がかかった。
雨は、やむ気配がなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年04月05日
参加申し込みの期限
2026年04月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年04月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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