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春探しの彩色マーチ
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ふわふわ、ふわふわ。由利のしゃぼん玉は風に揺られていく。一度は風が手を緩めてくれて、その場でゆらゆらも出来ていたのだけど。また直ぐにふわふわと風に流されていく。
(ひびき、途中で別れちゃったけど大丈夫かなぁ……)
そんな心配も一つ秘めながら。
ゆらゆら揺れていると下でお昼寝している人たちの姿を見つけて。
「あ……!」
その中でひびきも寝ていたから由利はほっとした。
うーんと寝ぼけたののこが此方を見る。由利が楽しそうに手を振ると、夢だと思っているのか、ののこもひらひらと手を振り返してくれる。ののこが夢と認識したからか、ろっこんの力が切れることもなく、そのままふわふわと、またふわふわと。
――何処へ?
それを知るのは風だけだ。
「……春なぁ。春って言ったらー、やっぱ春一番かなー?」
春一番――春に吹く強い風のこと。そんな事を口にしたからなのか、突然の強風がしゃぼん玉に吹きつける。
「うわわわわ!?」
しゃぼん玉の運命は如何に……っ!?
夢から醒めた後だって心地良い余韻はふわふわと。
「ののこちゃんはどんな夢見たんですか?」
一足先に起きた時子が、同じく目を覚ましていたののこに尋ねた。
「おっきなしゃぼん玉に乗った人にね、手を振ったんだよ! 私も乗ってみたかったなぁ~」
「素敵な夢だったんですね……」
「時子ちゃんはどんな夢~?」
「巨大なサクラの花びらに乗って寝子島を空から見てる夢でした。猫に囲まれて幸せそうなののこちゃんの姿も見えましたよ……」
「大きな桜の花びらに猫も一緒……!」
ののこの目がきらきらと輝いた。
他の皆はまだお昼寝中だ。夢のなかでもお昼寝だったり、もしくは宇宙に行ったり。桜と遊んでいたり、各々の夢と戯れているのかもしれない。雅人の寝ながら徘徊癖も今日はどうやらおやすみらしい。お天道様に照らされた骸の顔色だって、ちょっぴり良くなったようにも。
★キミと過ごす秘密の時間
幼馴染たちは互いに携帯電話を耳元に添えていた。
「こう見えても普段一人暮らしで料理は得意……ってお前なら知ってるか」
零されたはるかの言葉。電話越しに――知ってるわと、かなたの声が届く。
『それじゃあ私はビニールシートとお茶入りの水筒を用意してくるわね』
お互いの分担を決めて電話を切ったのは数時間前のこと。
かなたの選んだ場所でビニールシートを広げ、ふたりっきりでお弁当。
二人の時は遠慮なんてしないし、気にもしない。そう、だって誰も居ないんだから。
「ほーれ、念願のはるかちゃんのお手製料理だぜ」
そんなはるかに、『あーん』はいらない、そう云う前に、
「あーんしな、あーん♪」
言われてしまった。
「べ、別にいいわよ。子供じゃないんだから……」
ふいっと顔を逸らして、またやってしまったとかなたは心のなかでしょぼくれる。
本当は、大好きなのに。意地っ張りな自分ではなかなか伝えられなくて。
そっと見上げれば、満開の桜。
「桜は私の一番好きな花なの」
そうぽつりと零す。
「かなた、花とか好きだよなー」
――俺は花より団子、団子よりかなた……とは、口にしないけれど。けれど行動にはしっかり出してしまうのが、はるか「らしさ」だろうか。
思えば行動、目の前の相手の手を攫う。
「もっといい場所があるぜ」
はるかがにやりと笑っている理由は、もうかなたにはお見通しのこと。妙な手つきの指を両手で制して止める。
そんな彼女にはるかは少しだけ不満気で。
「なぁ折角デートに来たんだぜ?」
「……デートじゃないわ」
遠足よ――と、ため息一つが零れた。
「チューの一つぐらいしたっていいだろ~?」
「場所を考えて。……それに、恥ずかしい……」
最後の方はぽつりと、聞こえるか聞こえないかくらいで。
そうすれば、あーあー聞こえねーと全部を聞かないフリのはるか。
「いい加減にしないと……怒るわよ?」
風情のある場所にきたのにと再度かなたがため息をつく。
「減るもんじゃねーんだし、恥ずかしがるなんて今更だぜ……」
息を荒くするはるかは止まりそうもない。
このまま恋人と……! そう考えていたはるかだったが。
立場が逆転し、予想外な事態に直面するなど、この時は、まだ。
じっと、はるかを見つめるかなたの視線。
「どうした? かなた」
「はるかちゃんの……せいよ」
――どさりと音が響いた。
驚いた顔をしているのは、なぜかはるかの方。
「あわわわ……ま、待てってカナ……ひゃああ」
押し倒されているのだ。押し倒そうとした自分が。制止は届かない、目の前の恋人の顔は本気だ。
「今更謝ってもダメ……もう許してあげないんだから」
とっても本気だ。
近くの茂みががさりと揺れて、誰かがそっとその場を去っていく。
恋愛アンケートを取るべく歩いていたるるかだった。
思わぬものに遭遇してしまったのは偶然、けどこれ以上は無粋と思って。
流石にあの場でリサーチは出来るはずもなく、るるか自身も照れていた。
感想はひとつ。
(あー、あたしも彼氏ほしーなー)
……理想は限りなく高い気はするが。きっと気のせい。
今日を少しだけ振り返る。恋愛リサーチ!……虫。花摘み!……虫。
いい子と悪いこと半々。けれど。
「楽しかった―!」
思いっきり深呼吸をして、そしてまた、るるかはまた元気にリサーチに走りだすのだった。
別の意味での春も、もしかしたら――?
はるかとかなた、二人のその後といえば。
「……ううぅぅぅ……! さっきの事はお願いだから忘れてはるか……」
項垂れるかなたを、先ほどの焦りが嘘のようにいつも通りに眺めるはるかの姿。
二人の立場はすっかり元通りだけど、それでも変わったこともきっとある。
だってきっと嬉しかった。大好きな人のぬくもりが、気持ちが。
「俺をこんなにした責任は取れよ? うひひひ」
その嬉しさは全部、ぜんぶ意地悪なコトバに込めてしまおう。
――――何があったかって?
それはふたりだけが知る、ひみつ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
癒雨
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年11月24日
参加申し込みの期限
2012年12月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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