this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
キャットアイランドに行こう
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
二階には二部屋。
西側はいつも帰りの遅い父親が『殆ど寝に帰ってくる』部屋で、日当たりの良い東側の六畳間が直樹の部屋だという。
木の軋む音を聞きながら、直樹の祖母を先頭にぞろぞろと上ってきた一行は、直樹の部屋へと続く襖をとり囲むようにして立った。
襖の脇には、茶碗や皿などが乗った盆が置かれている。
祖母の作った食事を摂った後、ここに出しておくのだろう。
「直樹、担任の先生と学校のお友達が来てくれたわよ」
襖越しに祖母が掛けた言葉には、暫く待つが返事はない。
「ど、どうしましょう」
ひそりと声を潜めながら、島岡先生は忙しなく生徒達の顔に視線を巡らせる。
「この襖、お部屋の方からつっかえ棒とかしてるんでしょうか?」
うっかり出入り口を壊したら流石に残念どころじゃ、と思ったのか、睡蓮はそーっと襖の引手に手を伸ばした。
「……今はどうか分からないわ」
少なくとも前はやっていた、という事なのだろう。
「で、でもここ開けないとお話出来ないですし……ねっ?」
「えっと、そ、そうですよね」
にへっと笑う睡蓮に、島岡先生もなんだか情けない笑顔を浮かべる。
「という訳で、えーい☆」
スッ。
「あっ」
思いの外するっと開いた襖に、睡蓮も引っ張られて転がりそうになたけれど、横にいた蓮が受け止めた。
「大丈夫ですか?」
「あわ、だ、だいじょぶです……!」
わたわたしている睡蓮を他所に、みんな部屋の中を拍子抜けしたように眺めた。
畳敷きの六畳間。
窓際の長いローテーブル周辺くらいしか目ぼしいもののない、片付いた部屋だ。
隅っこで何かの機械らしい箱が、静かな稼動音を立てている。
「……直樹?」
戸口の縁に手を掛けた祖母が呟いた。
ローテーブルの上に乗せられたパソコン、丁度その前に使い古して薄くなったような座布団が置いてある。
が、本来そこに座っている筈の、この部屋の主はいなかった。
「お、お手洗い、かしら」
「いえ、階段を下りて来れば、音で分かりますから……」
おろおろしている島岡先生に、直樹の祖母は首を振る。
「入るぞ、神木」
一応断りを入れてから、誉は部屋に足を踏み入れた。
(パソコンは点けっ放し。俺たちが来たのに気付いて、窓から逃げたか?)
窓の鍵が開いていないかとそちらに足を向けた時、ある異変に気付いた。
「……ん?」
パソコンに映された画面が動いている。
否、さっきまでも動いていたが、視点が固定されていた為に動画でも流れているのかと思ったけれどどうやら違うようだ。
さっきまでフードを被った左目が赤い少年が正面にいたが、カメラが振り返った先には校門の方から複数の生徒がやって来るのが見える。
「これは……寝子島高校か?」
見覚えのあるような、でもちょっと違う気がする背景の様子に呟くと、
「あ、これ多分Cat Islandです。学校作ってる人がいるってお話は、聞いてましたから」
画面を覗いた睡蓮が説明する。
あまり馴染みのない世界に、綾花も興味深そうに画面を眺めた。
「ゲームなんですか?」
「こういう形態のコミュニティを知らない人には、ゲームと変わらないかも知れないですね」
「詳しいんですね」
「Cat Islandの面白プレイ動画を撮って、公開とかもしてるんですよ」
「へ~! 上泉さんってすごいのね!」
「いえ、それほどでも……」
美咲紀が大袈裟なくらい褒めるものだから、睡蓮はテレテレ。
女子組が盛り上がっている脇で、誉は冷静に画面を観察していた。
「CGっぽい人とそうでない人がいるようだけど」
現実で撮った人物をそのまま映し出しているような人物と、3Dのグラフィックで作られた人物の造形を見比べると、やはり随分違うように感じる。
それに、リアルな人々は寝子島高校で見掛けた事のある生徒も多い。
「言われてみれば……」
綾花も画面を眺めて、目を瞬かせる。
今正面にいるのはどうやら先輩のようだけれど、その後ろで猫耳を着けてるのはどう見ても
よく遅刻してくるクラスメイト
だ。
「え、そうなの~?」
顎に手を当ててまじまじ眺める美咲紀。
その間も誉は、パソコンに取り付けられていたイヤホンを見付けて手に取り、耳に近づけてみる。
どうやら、目の前の先輩や一緒にいる少女に何か説得されているようで、向こう側の世界でも直樹にコンタクトを取ろうとした人たちがいるのが分かった。
思い出したように、睡蓮がぽつりと呟く。
「そういえば、もれいびがCat Islandの中に入れちゃうって噂がありましたね……」
「なるほど、それでか」
「噂が本当だった、という事なんですね」
合点が行ったような誉と綾花の様子に、美咲紀は「え? え? どういう事~?」と面々を見回す。
島岡先生たちも話が見えていないようなので、まあそれは仕方ない……と思いきや。
「……あ、そ、そうですよね! そういう事なんですよね!」
一拍置いて、不思議顔から一転いきなり納得し出した睡蓮がわたたわと鞄を開け、ノートパソコンを引っ張り出し始めた。
(噂と今の状況が結びつかなかったのか……)
情報を聞かせてくれた割にうっかりな睡蓮が、ノートパソコンの起動待ちでじりじりしているのを眺めながら、誉は思った事を言わないでおく事にした。
「こちらから呼び掛けても、中には聞こえないようですね」
回線を接続してCat Islandにログインしている睡蓮を脇に、綾花たちは直樹が気付かないかと声を掛けたりしている。
(私たちは直樹さんの考えを理解出来ないかも知れませんが、理解する努力をやめたりしません)
生徒たちが何をしているかよく掴めない島岡先生や聖たちと一緒に、後ろでお行儀良く正座していた蓮は、彼らの奮闘を見守っていた。
蓮自身は機械に疎く、辛抱強く直樹の話の聞き手になるつもりだったから、今は手を出せる事はないけれど。
直樹の事が気掛かりでここにいる事に変わりはないのだ。
(普通に呼び掛けても届かない……か)
しばし逡巡した誉は、おもむろに卓上にあったブロック型メモに手を伸ばした。
一枚拝借し、先生たちからは見えないようにサラサラ鍵盤を描くと、それはまるで本物のように陰影を浮き上がらせる。
これで気付いてくれないだろうか。
誉は画面に視線を送りながら、ろっこん『奏でるもの』で生じた鍵盤の上で指を弾ませた。
流れるようなピアノの旋律が響く。
「あっ、行き過ぎちゃった。もっと手前の……」
睡蓮のアバターは仮想空間の中で迷子になっているようだ。
画面が動く。
何かの出所を探るように、視線をあちこちに巡らせているかのような動き。
映っているもれいびらしき人物たちも、きょろきょろしている。
「いた、いましたよっ」
睡蓮のノートパソコンの画面に、学校の校庭に集まっているアバターたちの姿が見える。
宙に浮き上がったままの彼女のアバターから、校庭に向けてカメラをズームさせると、確かに直樹のログインしているアバターネームを頭に浮かべた少年が人影のさ中に立っていた。
「こんな風に操作するのね」
と美咲紀や綾花は興味津々に両脇から睡蓮のノートパソコンを覗き込んでいた。
カメラの視点を一旦戻した睡蓮のアバターはそのまま真上まで飛び、飛行状態を解除してひゅるひゅると落下していく。
しゅたっと着地モーションをして、アバターは校庭に立った。
「ああいう風に落ちると、パンツ丸見えになっちゃうんだね」
『きゃー><』
スカートの時は気を付けなきゃ、という
緑の髪のゴスロリ少女
の呟きに、思わずタイプしてしまう睡蓮。
「あ、そんな場合じゃなかった」
気を取り直して、睡蓮はカタカタとキーボードを叩いた。
『神木くん、私たち、先生と一緒にお家にお邪魔しているんです。
お部屋まで戻って来て貰えませんか?』
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
キャットアイランドに行こう
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
羽月ゆきな
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月31日
参加申し込みの期限
2013年01月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年01月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!