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黒猫はパンツがお好き?
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家に戻り、庭先で目を覚ました男は、目に入った唐辛子が痛いと泣き叫ぶ。
紫蓮が水を差し出すと、男はそれに飛びつき、目を洗った。
しかし、逆に増した痛みで、男は声も無く身を振るわせる。
「ああ、やっと静かになった」
紫蓮がにっこりと微笑むのを見た利平と横嶋の背中に、ぞくりと悪寒が走った。
対処法を知っていた料理が得意な藍が、食用油で唐辛子をふき取ってやる。
優しくされた男は観念したように抵抗するのをやめた。
「さて、この男だが…」
騒ぎに気が付いてやって来ていた月詠や巴、そこに集まっていた者達が男を取り囲む。
「す…すみませんでした…」
威圧感たっぷりの輪の中で正座した男は、深々と土下座しながら震える声で被害者の女性達に謝った。
『謝ってくれましたし、盗った下着を返してもらえば、私は十分です』
小淋の言葉を読んで、月は苦笑した。
「浅山さんは、優しすぎます」
犯罪者は優しさなどでは決して後悔はしない。そんな月の知る世界での常識は、浅山の住む世界では別の意味をもつのだろうか。月はもっと浅山や皆の知る世界を見てみたいと思った。
「ひとつ確かめたい事があるのだが、いいだろうか?」
パンツの山から一枚づつパンツを取ってきた月詠が、なかなか自白しようとしない男の前に立った。
男の体が怯むのを、両脇の利平と横嶋が腕を掴んで抑える。
月詠が、男の鼻先に両手に持った下着を交互に近づけた。
男の抵抗も空しく、鼻先に近付けられた左手のパンツの匂いを嗅いだとたん、男の姿は猫へと変身した。
皆が驚く中、月詠が猫に右手のパンツの匂いを嗅がせると、今度は猫が男の姿へと戻る。
「なるほど。なぜパンツの山が2つに分かれていたか、理解出来たよ」
「っ!? そのパンツは…っ!」
月詠が猫に嗅がせた可愛い柄のパンツを見た咲の顔が真っ赤に染まり、男を竹刀で乱れ打つ。
「…ああ、君のパンツだったのか」
察した月詠が事実を言い当ててしまい、
「いやーっ!!」
恥ずかしがった咲の竹刀が暴走した。
咲の強烈な躾を受けた男は、正座して真相を語り出した。
「…俺は、普段家に引きこもってるけど、でも時々外に出たくなって夜中に散歩に出るんだ。
そこで、時々、パンツが干されてて…。見てたらなんかすげぇ欲しくなって。
一回盗んだらクセになって、パンツ盗む為に外に出るようになって、このまま社会復帰できるかなって…」
おかしな方向性にツッコミたいのを全員がぐっと我慢する。
「でも、さすがに警戒されるようになってきて。どうしようかと思って盗んだパンツを嗅いでいたら、突然猫になっちまって。…俺、猫嫌いなのに…」
それで猫に平気で酷いことが出来たのだろう。憤慨して飛び掛ろうとする真央を八神が抑えた。
「それから、猫になるパンツと、元に戻るパンツがある事に気が付いたんだ」
「じゃあ、ウチのパンツから逃げたんは…」
マリベルが手元のセクシーパンツに視線を落とす。
「それは、人間に戻るパンツの匂いだ」
男の言葉にマリベルがほっとする。
「なんや…他と違ごてるからやと思たわ」
しかし、それを見て興奮した利平と横嶋が身を乗り出す。
「なんと! 女子高生にあるまじき控えめな面積! 大胆に光る色使い! そしてエロティックなレース!!」
「君、そんな魅惑的なパンツとブラがその服の下に隠れてるだなんて、人類に対する冒涜だよ! まずは人類を代表してこの俺に見せて下さい、セクシーセニョリータ!!」
飛び掛らんばかりにマリベルに近づく横嶋と利平を巴が乱暴に引き戻した。
「……ウチの下着、そんな風に見えるん?」
横嶋と利平の反応に、マリベルの顔が恥ずかしさで赤く火照る。
だが誰もマリベルに「そんな事ないよ」と声をかけてはくれない。
ちらりと横目で見れば、パンツの山の中にもマリベルが普通だと思っていたセクシーな下着は少なかった。
「ウチ、恥ずかしいわ~…」
今日一日、セクシーパンツを堂々と持ち歩いていた自分を思い出し、マリベルの顔は益々赤く染まった。
「それで?」
陽二が促し、男が先を続ける。
「猫が犯人なら、捕まらないと思って…」
「金森さんの犯人探しにかこつけて、下着泥棒は猫だと演出したわけだ」
陽二の推理は正しかった。カメラマンが犯人だったのだ。
「じゃあ、あの黒猫はやはり化け猫じゃないのか」
民谷は残念そうに言う。
部屋にいた衰弱した黒猫の話を聞いた者、特に真央が怒り出すのを冷静な者達が止めるまでにさらにひと騒動あった。
「つまり、よく見かけていた黒猫を、いざという時の身代わりとして掴まえていたのか」
陽二の言葉に男が頷く。
「すみませんでした。でも、パンツだけが俺の心の支えだったんです。人と、まして綺麗な女の人と触れ合うなんて現実には不可能だけど、パンツを通してなら俺も人と、社会と関わっていけると思ったんです! ちょっと特殊かもしれないけど、これが俺なりの社会復帰のやり方なんです!!」
男が泣き崩れるのに、皆が呆れる。
「社会復帰って言や何でも許されるとか、社会ナメてんじゃねぇぞ、コラ!」
巴が男の横腹を軽く蹴り上げる。
「俺にとってのエロがそうであるように、君にとってパンツが譲れないものなのはわかった。それでも、パンツを盗むなんてダメだよ!」
横嶋が珍しく正論を言うが、
「欲しければお願いするんだ!」
続いた言葉は、やはり横嶋らしいものだった。
横嶋はそのまま女性達に平伏した。
「お願いします! パンツください!」
なぜか利平も一緒に土下座する。
「いい加減にしろっ!!」
巴が鋭いツッコミで、男二人を蹴り倒した。
「……男のロマンというやつだな」
月詠が達観したように言うが、解っていても、現実に見せ付けられると女子としては受け入れがたい事もある。
小淋が男にスケッチブックを突きつける。
『とにかく、私の下着を返して下さい。戴き物なんです!』
それを読んだ巴が、煮え切らない男の胸倉を掴んで引き上げる。
「おらっ、この娘のパンツを返してやんな! 他の娘のもだよ!」
男はガクガクと首を縦に振った。
女性達は男の家に入ると、パンツの山の中から盗まれた自分の下着を捜し回収する。
(あった!)
紫蓮は、ようやく見つけたピンク色のお気に入りの下着を、しっかりと仕舞いこんだ。
「この可愛いクマさんのプリントって君のパンツじゃないのかい?」
横嶋が、見つけたパンツを藍に見せる。
「まあ、そうです! ご親切に、ありがとうございます」
礼を言って受け取る藍に、横嶋が明るい笑顔を向ける。
「よかったね! それじゃさっそく、履いて見せてもませ…ぐふっ」
言葉の続きは、巴の拳に横嶋の腹ごと粉砕された。
「と…巴ちゃん、ひどい…」
腹を抱えてうずくまる横嶋に、巴がにやりと笑った。
「ケダモノには、身体に教えてやるのが親切ってもんだろ」
そんな横嶋と巴のやり取りを見て、藍はふんわりと微笑んだ。
「仲良しさんなんですね~」
八神と月詠、竹刀を持った咲が、男にこんこんと説教をしている場に、巴に引き摺られてきた利平と横嶋も並べられた。
ひとしきり説教され、精神までもがボコボコにされた男達がぐったりとうなだれる。
「じゃあ、このまま警察に連れて行こう」
八神が提案するまでもなく、綾の通報により警察が到着した。男は、民谷のビデオカメラに残された自白や、部屋に積まれた証拠物件の山が決め手となり、そのまま連行されて行った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
動物・自然
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月30日
参加申し込みの期限
2014年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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