this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
June Is Bustin’ Out All Over
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
Greedy Catsの来訪が呼び水になったのか。それとも、ようやく評判が広がったのか。その後、客は途切れることなく訪れ、異世界ミステリーカフェはみるみるうちに満席となった。
「三名様、ご案内いたします」
接客だけが仕事ではない。碧南たちには、もうひとつ大切な役目がある。
「ミスリル製のスプーンですね」
店内に並ぶのは、イセ探が“異世界”から持ち帰ったという触れ込みの品々だ。解説は必ず真顔で、重大な発見であるかのように――それがオルガ部長の厳命である。冗談めかすのは禁止。ゆえに碧南も、自然と声に重みをのせる。
「我々が獄、いえ、髑髏島の探索で発見したオーパーツで……」
うっかり「獄門島」と言いかけたのを、背後を通った洋二が小声で正す。碧南は咳払いひとつで軌道修正した。
一方の洋二は、ただのブリキ製ロボットを『アトランティス帝国の小型人型殺人ロボット』と断言して熱弁をふるっている。
そのもっともらしいインチキもといファンタジーが受けるのも、学祭ならではだ。ニッチなサークルの模擬店としては、上々の賑わいとなった。
やがて水無月祭の記録映像を撮るため映画研究会が訪れ、碧南や洋二、そしてイセ探の面々(煌牙を除く)のメイド姿と執事姿がしっかりとカメラに収められていった。
碧南は少し緊張した笑顔で、ファインダーの向こうを見つめた。
黒歴史?
否。
これは、まぎれもなく青春の一ページである。
┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄
「あれ? 異世界ミステリーカフェは満員?」
「なんか行列もできてるし、仕方ない。ほか行く?」
「そうしよっか」
残念、と言いながらも
川上 紗櫻都
(かわかみ・しゃるろっと)の口調には、それほどの落胆は見られない。
きっと、こうして外出できたことを喜んでいるんだろうと
月原 想花
は思う。そういえば今朝、木天蓼大学の最寄り駅に着いて紗櫻都が口にした一言は、「こんな遠出、久々!」だった。
もしかしたらロロ、島外への外出は
あの事故
以後ではじめて、なんだろうか。
想花と紗櫻都が、そろって寝子高二年生に進級して数カ月経つ。
短い期間ながらも、その間には大きな変化があった。正確にいえば進級前から変化ははじまっていたのだが、四月以降そのスピードが早まったといえようか。
昏睡状態から意識を取り戻した紗櫻都が、自力で歩けるようになるまでには長い時間がかかった。それでも根気強いリハビリの成果で、始業式までにはどうにか杖を頼りに登校できるところまで回復したのだ。しかしそこから毎日飛躍的に前進し、かつてほどではないにせよ、驚くほどの速度で歩ける日も増えている。
それでも健常者と肩を並べるには及ばず、生涯杖を手放せない現実は変わらない。ロフストランドクラッチ(前腕支持型杖)は、いまや彼女の身体の延長のような存在だった。悪役令嬢じみた華やかな髪型と並び、紗櫻都という少女を形作るトレードマークになっている。
一方、想花の生活も変わった。読者モデル『ソフィ』としての活動が本格化したのだ。だが明るいだけの話ではない。寝子高は芸能活動に比較的寛大だが、業界はそう甘くないものだと思い知った。
華やかなモデルの世界、その裏側では、魑魅魍魎が人間の顔をして歩いている。
笑みの裏にある計算、言葉に潜む棘。引き抜き、裏切り、足の引っ張り合い──。
まだ直接見聞きしたことはないが、枕営業や寝取り寝取られというのもごくごく茶飯事のことらしい。『生き馬の目を抜く』という表現は、まったく誇張ではないのだ。先日も読モの先輩格にいきなり、氷水入りバケツのような侮辱語の洗礼を浴びせられたばかりだ。きっちりやり返しはしたものの、これから先が思いやられる。
それでも想花はモデルをつづけている。やめたいとは思わなかった。
どうしてなのかな。
回答はまだ、出ていない。
「あの子、『17ans(ディセタン)』のソフィじゃない?」
通りすがりの声に、想花の肩がわずかに強張った。
表情は崩さない。視線も動かさない。ただ、何事もない顔で通り過ぎる。
でも内心はまるでちがう。逃げ出したい衝動を必死に抑えている。
ぼくはクールビューティなんかじゃなくて、ただのヘタレでビビりなんだってば!
まるで想花の内心を見透かしていたように、紗櫻都が何気なく言った。
「ソフィって呼ばれるの、やっぱり嫌?」
「嫌じゃないよ」
想花は迷うことなく続ける。
「本名より好きだし」
「ほんと?」
「だって、ロロが提案してくれて……そしてぼくが自分で、選んだ名前だから」
無言で紗櫻都は、想花の腕に自分の腕を絡めてきた。左腕、杖のない側の腕で。
うふふっ、とくすぐったそうに笑う。
「私もソフィのことが大好き!」
「名前が?」
「名前だけじゃないよ。リハビリに付き合ってくれたし、プールだって」
「プールはモデルとしての体形維持にも役立つしね。おかげで最近は、少し泳げるようになったのでうれしかったりするよ。まだよちよちだけど」
「えー? でもウーパールーパーみたいで可愛いよ?」
「はは、ウーパールーパーくらいスイスイ泳げたらいいなあ。ロロは?」
「私は、そうだね、オタマジャクシって感じかな?」
思いつきで言っただけなのだろうけども、紗櫻都の言葉が少し、気になった。
オタマジャクシには、足がないから──。
「でもね」
紗櫻都は前を向いたまま言う。
「あとから足は生えるんだよ。それでいつか陸に上がる」
紗櫻都の杖が、コツ、と軽く地面を打つ。想花は何も言えなかった。
ますます人出が増えてきた。紗櫻都の杖の先が誰かの靴に当たる。
「すみません!」
振り向いた学生が慌てて頭を下げた。
「いえ、こちらこそ」
紗櫻都も笑顔で会釈する。だが次の瞬間、
「邪魔なんだよ」
低い声。若い男が、明らかに意図的に杖を蹴ったのだ。紗櫻都はよろめいたが持ちこたえた。
こいつ!
想花のこめかみに血が集まる。一歩踏み出しかけた。
でもその隣で紗櫻都は何も言わない。
ただ一瞬だけ、その男を見た。
怒りでもない。怯えでもない。
憐れむようなまなざしで。
……不機嫌な足取りで男は去っていった。
ロロ、強くなったね。
想花は、声に出さずに思った。
強くなったのは、足じゃない。
心だ。
今日、ロロはここに来たがった。人でごった返す大学の学園祭に、わざわざ。
ロフストランドクラッチが、またコツ、と鳴る。
ベニヤ板に貼られた大きなポスター、紗櫻都は指さして告げる。
「夕方からプロミュージシャンのステージがあるみたい。ほらあのGreedy Catsって人たち、寝子高のOGだったよね? 気になるかも」
紗櫻都は言う。さっきの男のことなど、最初から存在しなかったかのように。
ロロはとっくに、オタマジャクシなんかじゃない。
ちゃんと足で立ってる。
そんな紗櫻都に、想花はどうしようもなく惹かれている。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
June Is Bustin’ Out All Over
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月05日
参加申し込みの期限
2026年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!