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June Is Bustin’ Out All Over
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でもぼくは──。
想花は、素直に想いを打ち明けることができない。もうひとり、想い人がいるからだ。
想花は黒白滴のことを考えている。紗櫻都が目の前にいるというのに。
謎めいていて気まぐれで、甘えたりそっぽを向いたりして、想花の心をかき乱す少女。
紗櫻都はひたむきでまっすぐで、想花が窮地にあればいつでも、杖を引きずってでも駆けつけてくれるだろう。
けれど滴のそんな姿はあまり想像できない。代わりに、滴の窮地に駆けつける自分ばかりが浮かんでしまう。
「私もソフィのことが大好き!」
紗櫻都のさっきの言葉は、もしかしたら、を思わせるものだった。
ぼくはどちらも好きだし愛してるから……選べない。
なんで二人の人間を好きになってしまったんだろう。
なんで、こんななんだろう。
ぼくはやっぱり、ヘタレでビビりだ。
「夕方のステージ、見に行ってみる?」
何気なさをよそおいながら、想花は提案した。
┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄◦◡◦┄
ミニステージ脇の楽屋テントで、
倉前 七瀬
は静かに呼吸を整えていた。指先で、十字形の操作棒から垂れる糸を整えていく。これを見て、
「おー、それが実際の舞台で出る人形かやー。なー、動かしてみてくれん?」
賢持 剣吉
(けんもち・けんきち)が遠慮という概念を置き忘れた顔で、ずいと覗き込んでくる。本日剣吉は裏方でも出演者でもない。純然たる一般客なのだ。気楽なものである。
「急にそんなこと言われましても」
「俺いっぺん、ワトソンが動いてるところ見たいんよ~」
「いっぺん、って後からフル尺で見れるでしょうが」
「俺のためだけにドクター・ワトソンが踊ってくれるところが見たいの」
「なんか言い方がひっかかります」
とはいえ七瀬は糸を軽く引いた。木偶のドクター・ワトソンがすっと背筋を伸ばす。次の瞬間、片手を優雅に上げて会釈、さらに二歩、三歩と歩き、くるりと回転して、今度は急ぎ足だ。
「おー、自由自在っちゃね」
「まあ、いっぱい練習しましたから」
七瀬は淡々と答えるものの、その声音にはわずかな自負がこめられている。未経験から始め、指の皮がむけるほど練習した成果だからだ。
「演目は『シャーロック・ホームズ』かー」
「『まだらの紐』を軸に、『赤毛連盟』の要素をちょっと織り込みます」
七瀬の所属するゼミが、人形劇を披露することになったのだ。入場料は無料だがチャリティ・イベントなので、募金箱を置いてある。収益は、紛争地域の人道支援に寄付される。
題材からは子ども向けと思われがちだが、推理劇は大人にも通じる。そこが今回の勝負どころだった。
テントの幕が揺れ、
丈田 虹子
(たけだ・にじこ)が姿を見せた。
「ケンケン、邪魔しに来たの?」
開口一番手厳しい。
「邪魔だなんてとんでもない。心の友七瀬が準主役、敬愛する虹子さんがナレーション、ふたりともとっても重要な役割じゃないですかー。きっとナーヴァスになっとるじゃろうと思って、エールを──」
「いらない。集中が乱れるから」
「虹子さーん! 愛しているのに!」
「嘘言うな! 客席にお帰り!」
ちぇーとか言いながらも、なんだか楽しそうに口笛吹きつつ、「客席で見守ってるから」と剣吉は姿を消した。
やれやれ、と言って虹子はパイプ椅子に座って台本を開く。ケースから眼鏡を取り出してかけた。
「あれ、虹子って眼鏡でしたっけ?」
「いつもはコンタクトだけどね。ここぞってときには眼鏡にしてる。受験の日とか」
戦闘前の表情だ。剣吉の言うように、虹子もそれなりにナーヴァスになっているということだろう。
──まあ、僕もですけど。
本日演じる舞台は、朗読劇と人形劇のハイブリッドだ。虹子のナレーションにあわせて、数人が人形を操作する。読み手に合わせて操縦する必要があるので大変だ、抑揚と間がズレたら台無しになるだろう。
だけど大丈夫。リハーサルは重ねた。
と七瀬は思うのである。
きっと。たぶん。
「そろそろだよ」
虹子の声とともに、出演するゼミ生が全員テントに集まる。
「頑張りますよー」
という七瀬のコールに、
「えいえいおー!」
全員のレスポンスが揃った。
客席は満席、ステージ前は親子連れ中心にかなりの賑わいだ。
劇は順調に進んだが、終盤、
「静かに……耳を澄ませ。謎の答は、すぐそばにある!」
突然、虹子が台本にない台詞を口にした。
え、そこアドリブ!?
七瀬は慌ててワトソンに反応をとらせる。だが足と手が同時に前へ出た。ぎこちない。明らかにおかしい。
前列の子どもがくすっと笑った。
しまった……!
悔しさが胸を刺す。笑いが、波紋のように客席に広がっていく。
だが嘲笑ではないと気付いた。観客には動揺の演技に見えたらしい。
七瀬は即座に意識を切り替えた。呼吸を整え、糸の張力を均一に保つ。指先の震えを殺し、重心を戻す。かくしてワトソンはまもなく、自然な動きを取り戻したのである。
幕が下りた瞬間、七瀬はその場にへたり込んでいる。
「ごめん、ちょっとアガっちゃって、予定にない言葉いれちゃった」
虹子が平謝りする。
「いいですよ。ちょっと焦りましたけど……結果オーライです」
なにより、楽しんでもらえたならそれでいい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2026年02月05日
参加申し込みの期限
2026年02月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2026年02月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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