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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
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LIQUID -Star Chronicle- 不死創製編
【ストーリークエスト『不死創製』（８）】
白服の合間を愛猫とともにかいくぐり、リューキの一撃が貫く。
「たあっ」
いかに強靭で頑強な肉体やおそるべき膂力を誇ろうとも、攻撃が届かなければ意味はない。リューキはそれを体現しながらに前線を舞う。
しかし、アムトロジーの戦闘部隊も一筋縄ではいかないようだ。
「いけない子だ。おいたが過ぎるぜ」
「あうっ」
ガラナスの銃剣がリューキの胸元を切り裂くと同時に銃弾を叩き込む。男の戦闘能力は取り巻きの白服たちと比較にならない程だ。
「やば、いいの入ったね……大丈夫！？」
「あいたた～。うん、まだいけるよお」
吹き飛ばされたリューキの身体をアオイが受け止める。マーナが傷を回復しようと駆けつけたところで、
「そら。ぼうっとしてると、全員食っちまうぜ？」
割って入ろうと試みた凛風とロサヴィアを、後方から氷嵐刃を吹かせたソフィアを、斬撃と銃弾の嵐をもってまとめて吹き飛ばした。
「く……こりゃ強敵だ。みんな、まだいけるか！？」
ブドーの麻痺攻撃も空を切る。仲間たちは起き上がり体勢を立て直すも、ダメージは甚大だ。
ガラナス。宗教結社アムトロジーの強硬派部隊長は、その力もさることながら、肉体の異常な代謝に冒険者らは目を見張った。いくつも反撃を加えてやったはずが、刻み込んだ傷は驚異的な速度で再生しつつあった。
彼は激しい戦闘のさなかにあって涼しい顔を浮かべながらに、
「お分かりかい？ あんたらはこれから圧倒される。アムリタールの芳醇に蕩けて消えゆくのみ……」
「お前たちは、＜ネクタール＞の封を開いたのだろう」
言葉とともに、アンペリアが削り出しの大槍を横薙ぎに振るう。ガラナスの身体はへし折れくの字になり吹き飛ぶも、壁に叩きつけられる間に再生していた。
男がゆっくりと体勢を立て直すのを、人形は塵ほどの表情も浮かべずに見据える。
「あれを暴き、解し、こねくり回した結果が、お前たちの無様な不死というわけだ」
「ははっ、言ってくれるね。これでもアムトロジーの研究者どもが総力を結集して、ようやく完成にこぎつけた代物なんだよ？」
「その副産物が、時の波濤と時球域の発生か」
「外じゃああれをそう呼ぶのかい。なに、些細なことさ、そんなものは」
ソフィアは杖を支えに立ち上がり、どこかすがるように人形を見つめた。
「学長。あなたはどこまで、なにを知っているんですか？」
「……いずれ知れよう」
有無を言わせぬ調子に、瞳をまたたいた。彼女にはまだなにやら含むところがあるようだが、後に語るつもりでもあるらしい。
ガラナスと凛風が切り結び、ブドーのナイフが隙を突いて突き入れられる。瞬間、反撃の銃剣が翻り凛風の肩口を穿ち、ブドーを蹴り飛ばした。
「ぐ……！」
「そりゃあたしかに、我々は、ネクタールを完全に解き明かすことはできなかったけどね」
アオイとロサヴィアが並び立ち鋭光乱舞を、秘石の剣を放つも、拳も刃もたしかに男の身体をとらえながら、致命傷にはいたらない。
「こいつの身体、ちょっとチートすぎない……！？」
「くっ……！ 一筋縄ではいかないわね」
「けれど秘されしネクタールは、これが実に興味深い。我らが結社、その創始者ときたらもう、夢中になったそうだよ。研究して、研究して、研究を続けて。研究を重ねて……出来あがったのが、時を停滞させる霊薬。アムリタール、ってわけ」
ポラリスの操る銀精が両腕の剣を振るい踊りかかる。銀剣はガラナスの胴をも両断する勢いで振るわれたが、男は意に介さず、銀精を銃剣で貫く。
「どうだい。王立アカデミーの学長どのには些末な成果と映るかもしれないが、ま、ちょっとしたものだろう？」
「外題学問に過ぎる。とはいえ厄介な代物であるとは認めよう」
「そりゃ光栄。しかし、研究者というやつは度し難い。彼らはこうとも考えた……玉楼式に言うなら、あんたには、釈迦に説法ってやつかな？」
アンペリアの大槍による連突を、ガラナスは銃剣ひとつでさばき切る。そしてにやりと口角を上げてみせた。
「時を停滞させることができたなら、逆行させることもできるんじゃね？ ってさ。ネクタールの真髄とは、我らが到達点は、つまりそこにあるんじゃあないか？ なあ、学長さん！」
ひと振り。目にもとまらぬ一閃だった。
冒険者らが目にしたのは、斬り飛ばされた人形の右腕が宙を舞い、がしゃりと失墜する瞬間だった。
白服の合間を愛猫とともにかいくぐり、リューキの一撃が貫く。
「たあっ」
いかに強靭で頑強な肉体やおそるべき膂力を誇ろうとも、攻撃が届かなければ意味はない。リューキはそれを体現しながらに前線を舞う。
しかし、アムトロジーの戦闘部隊も一筋縄ではいかないようだ。
「いけない子だ。おいたが過ぎるぜ」
「あうっ」
ガラナスの銃剣がリューキの胸元を切り裂くと同時に銃弾を叩き込む。男の戦闘能力は取り巻きの白服たちと比較にならない程だ。
「やば、いいの入ったね……大丈夫！？」
「あいたた～。うん、まだいけるよお」
吹き飛ばされたリューキの身体をアオイが受け止める。マーナが傷を回復しようと駆けつけたところで、
「そら。ぼうっとしてると、全員食っちまうぜ？」
割って入ろうと試みた凛風とロサヴィアを、後方から氷嵐刃を吹かせたソフィアを、斬撃と銃弾の嵐をもってまとめて吹き飛ばした。
「く……こりゃ強敵だ。みんな、まだいけるか！？」
ブドーの麻痺攻撃も空を切る。仲間たちは起き上がり体勢を立て直すも、ダメージは甚大だ。
ガラナス。宗教結社アムトロジーの強硬派部隊長は、その力もさることながら、肉体の異常な代謝に冒険者らは目を見張った。いくつも反撃を加えてやったはずが、刻み込んだ傷は驚異的な速度で再生しつつあった。
彼は激しい戦闘のさなかにあって涼しい顔を浮かべながらに、
「お分かりかい？ あんたらはこれから圧倒される。アムリタールの芳醇に蕩けて消えゆくのみ……」
「お前たちは、＜ネクタール＞の封を開いたのだろう」
言葉とともに、アンペリアが削り出しの大槍を横薙ぎに振るう。ガラナスの身体はへし折れくの字になり吹き飛ぶも、壁に叩きつけられる間に再生していた。
男がゆっくりと体勢を立て直すのを、人形は塵ほどの表情も浮かべずに見据える。
「あれを暴き、解し、こねくり回した結果が、お前たちの無様な不死というわけだ」
「ははっ、言ってくれるね。これでもアムトロジーの研究者どもが総力を結集して、ようやく完成にこぎつけた代物なんだよ？」
「その副産物が、時の波濤と時球域の発生か」
「外じゃああれをそう呼ぶのかい。なに、些細なことさ、そんなものは」
ソフィアは杖を支えに立ち上がり、どこかすがるように人形を見つめた。
「学長。あなたはどこまで、なにを知っているんですか？」
「……いずれ知れよう」
有無を言わせぬ調子に、瞳をまたたいた。彼女にはまだなにやら含むところがあるようだが、後に語るつもりでもあるらしい。
ガラナスと凛風が切り結び、ブドーのナイフが隙を突いて突き入れられる。瞬間、反撃の銃剣が翻り凛風の肩口を穿ち、ブドーを蹴り飛ばした。
「ぐ……！」
「そりゃあたしかに、我々は、ネクタールを完全に解き明かすことはできなかったけどね」
アオイとロサヴィアが並び立ち鋭光乱舞を、秘石の剣を放つも、拳も刃もたしかに男の身体をとらえながら、致命傷にはいたらない。
「こいつの身体、ちょっとチートすぎない……！？」
「くっ……！ 一筋縄ではいかないわね」
「けれど秘されしネクタールは、これが実に興味深い。我らが結社、その創始者ときたらもう、夢中になったそうだよ。研究して、研究して、研究を続けて。研究を重ねて……出来あがったのが、時を停滞させる霊薬。アムリタール、ってわけ」
ポラリスの操る銀精が両腕の剣を振るい踊りかかる。銀剣はガラナスの胴をも両断する勢いで振るわれたが、男は意に介さず、銀精を銃剣で貫く。
「どうだい。王立アカデミーの学長どのには些末な成果と映るかもしれないが、ま、ちょっとしたものだろう？」
「外題学問に過ぎる。とはいえ厄介な代物であるとは認めよう」
「そりゃ光栄。しかし、研究者というやつは度し難い。彼らはこうとも考えた……玉楼式に言うなら、あんたには、釈迦に説法ってやつかな？」
アンペリアの大槍による連突を、ガラナスは銃剣ひとつでさばき切る。そしてにやりと口角を上げてみせた。
「時を停滞させることができたなら、逆行させることもできるんじゃね？ ってさ。ネクタールの真髄とは、我らが到達点は、つまりそこにあるんじゃあないか？ なあ、学長さん！」
ひと振り。目にもとまらぬ一閃だった。
冒険者らが目にしたのは、斬り飛ばされた人形の右腕が宙を舞い、がしゃりと失墜する瞬間だった。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年10月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年10月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2025年10月29日 11時00分
