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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
LIQUID -Star Chronicle- 不死創製編
【ストーリークエスト『不死創製』（７）】
深く踏み込む。ブドーの振るう＜赤水晶のナイフ＞が、白服の片腕を切り飛ばす。
「くそー、情報でも聞ければ良かったんだけどな！」
かわうそのうーちゃんも走り回って攪乱し、レクサが放った念動弾が貫いた。レクサは近頃、ちょうどよい力加減というものを覚えたようで、あの破壊的なパワーを適度に抑えつつブドーを援護してくれる。
「アムトロジー……アムリタール。ネクタール？ なんだかキナくさくなってきたな」
＜ダチュラの棘＞を突き込み麻痺をもたらしたところへ、ソフィアの＜氷刃嵐＞が切り裂いた。
「殺戮マシーンたちに、不死の霊薬ね。つまりここは、言ってしまえば兵器工場なんだわ。水鏡戦役……月の民の侵略に抗うため、さまざまなアプローチで兵器の研究開発が行われた」
「マシーンも不老不死の技術も、そのひとつってわけか……、っ！」
白服の剣の軌跡をなぞるようにナイフを振るい、いなして反撃。距離を離すと＜ギャンブルポーション＞を飲み、バフを発動させる。今回は敏捷性が向上したようだ。うーちゃんの攪乱とともに踏み込むとふたたび麻痺攻撃を叩き込む。
ソフィアは＜水霧衣＞を纏うと前に出る。やっかいな武器を持った巨漢の白服が目に入ったからだ。火炎放射器がドラゴンのブレスのように炎噴き上げ、ソフィアを包み込む。
「学長アンペリアは、ここのことを知っていたのかしら……？ 氷刃嵐！」
巨漢は怯み凍り付くも、ばきばきと凍結を引き剥がしてふたたび炎を吐く。炎上を水霧衣がはばむも体力は減少してゆくのを、ロロの＜グレーターヒール＞が押しとどめ、その隙にシフォンのカードが周囲を舞うように飛び、雷をほとばしらせた。
「そもそも、学長はどうしてここが、波濤の出所だと思ってるの？ そのあたり、聞いていないの？」
「過去の知見からうんぬんかんぬん～、とか言ってたねえ。直感だとも言ってたけど」
「そんな曖昧な情報で……？」
ロロは呆れたように眉をひそめるが、同僚や学徒たちのアンペリアに寄せる信頼がゆえにだろう。王立魔法アカデミーの創立者であり、運営に尽力してきた。戦争、国の危急の時とあらばその解決に奔走し、顔も広い。彼女が謎多きオートマタの身体であることを差し引いても、数多の功績が口数少なくもその言動を肯定したのだ。
「……今は、学長を信じましょう。あの人の直感はたしかに当たるから……あら？」
ててててて、と白服たちの合間を、愛らしい子猫が駆けてゆく。一見場違いなふわふわもふもふであるが、立派な戦力の一匹だ。
「ちょっとごめんよお～」
ぽん、とシャンパンのコルクを抜くような＜こねこ短銃＞の音だが、リューキの＜奇襲攻撃＞がそこに一撃必殺の威力をもたらす。白服は頭部をつらぬかれても再生してしまうが、急所を突かれた傷が元どおりとなるには時間がかかるようだ。リューキにはそれで十分だった。
「お兄さん、お姉さん、今だよお」
動きを止めれば仲間たちがトドメを刺してくれる。それがリューキの戦いであり、戦線を維持するのに大いに役立っていた。
「ブドーのお兄さんは、情報がほしいんだよねえ」
「んっ？ そうだナー、レクサやヴィルカスさん……レクサのことを知ってるらしい人について、なにか分かればと思ってたんだが」
やさしいリューキは常に他者への心配りを忘れない。
「これ、役に立つかねえ？」
「んんっ？」
ブドーへ紙片を手渡す。先ほどの攻撃の折に、スキル＜ゆるっと拝借＞にて白服のふところから抜き取ったものだった。音もなく華麗に盗み出す、サイレントスイーパーの妙技のひとつだ。
「これは……ヴィルカスさんのサイン！？ あの人は、アムトロジーともなにか関係があったのか？」
紙片にはほかにもいくつかのメモややりとりの記録が残されており、どうやらブドーの探す男へつながる手がかりとなりそうだ。レクサについていまだ解明されない謎に、一歩近づいたと言えるかもしれない。
「ありがとう、助かるヨー！」
「へへ～、どういたしまして～。さ、マティエ、バトルの続きだよお」
にゃおうと愛らしく、勇ましく鳴いた子猫に続き、最前線へ飛び込んでゆく。ひょいひょいと剣やら銃弾やらを避けてみせるその姿は、未来のファントムスティーラーを予感させた。
深く踏み込む。ブドーの振るう＜赤水晶のナイフ＞が、白服の片腕を切り飛ばす。
「くそー、情報でも聞ければ良かったんだけどな！」
かわうそのうーちゃんも走り回って攪乱し、レクサが放った念動弾が貫いた。レクサは近頃、ちょうどよい力加減というものを覚えたようで、あの破壊的なパワーを適度に抑えつつブドーを援護してくれる。
「アムトロジー……アムリタール。ネクタール？ なんだかキナくさくなってきたな」
＜ダチュラの棘＞を突き込み麻痺をもたらしたところへ、ソフィアの＜氷刃嵐＞が切り裂いた。
「殺戮マシーンたちに、不死の霊薬ね。つまりここは、言ってしまえば兵器工場なんだわ。水鏡戦役……月の民の侵略に抗うため、さまざまなアプローチで兵器の研究開発が行われた」
「マシーンも不老不死の技術も、そのひとつってわけか……、っ！」
白服の剣の軌跡をなぞるようにナイフを振るい、いなして反撃。距離を離すと＜ギャンブルポーション＞を飲み、バフを発動させる。今回は敏捷性が向上したようだ。うーちゃんの攪乱とともに踏み込むとふたたび麻痺攻撃を叩き込む。
ソフィアは＜水霧衣＞を纏うと前に出る。やっかいな武器を持った巨漢の白服が目に入ったからだ。火炎放射器がドラゴンのブレスのように炎噴き上げ、ソフィアを包み込む。
「学長アンペリアは、ここのことを知っていたのかしら……？ 氷刃嵐！」
巨漢は怯み凍り付くも、ばきばきと凍結を引き剥がしてふたたび炎を吐く。炎上を水霧衣がはばむも体力は減少してゆくのを、ロロの＜グレーターヒール＞が押しとどめ、その隙にシフォンのカードが周囲を舞うように飛び、雷をほとばしらせた。
「そもそも、学長はどうしてここが、波濤の出所だと思ってるの？ そのあたり、聞いていないの？」
「過去の知見からうんぬんかんぬん～、とか言ってたねえ。直感だとも言ってたけど」
「そんな曖昧な情報で……？」
ロロは呆れたように眉をひそめるが、同僚や学徒たちのアンペリアに寄せる信頼がゆえにだろう。王立魔法アカデミーの創立者であり、運営に尽力してきた。戦争、国の危急の時とあらばその解決に奔走し、顔も広い。彼女が謎多きオートマタの身体であることを差し引いても、数多の功績が口数少なくもその言動を肯定したのだ。
「……今は、学長を信じましょう。あの人の直感はたしかに当たるから……あら？」
ててててて、と白服たちの合間を、愛らしい子猫が駆けてゆく。一見場違いなふわふわもふもふであるが、立派な戦力の一匹だ。
「ちょっとごめんよお～」
ぽん、とシャンパンのコルクを抜くような＜こねこ短銃＞の音だが、リューキの＜奇襲攻撃＞がそこに一撃必殺の威力をもたらす。白服は頭部をつらぬかれても再生してしまうが、急所を突かれた傷が元どおりとなるには時間がかかるようだ。リューキにはそれで十分だった。
「お兄さん、お姉さん、今だよお」
動きを止めれば仲間たちがトドメを刺してくれる。それがリューキの戦いであり、戦線を維持するのに大いに役立っていた。
「ブドーのお兄さんは、情報がほしいんだよねえ」
「んっ？ そうだナー、レクサやヴィルカスさん……レクサのことを知ってるらしい人について、なにか分かればと思ってたんだが」
やさしいリューキは常に他者への心配りを忘れない。
「これ、役に立つかねえ？」
「んんっ？」
ブドーへ紙片を手渡す。先ほどの攻撃の折に、スキル＜ゆるっと拝借＞にて白服のふところから抜き取ったものだった。音もなく華麗に盗み出す、サイレントスイーパーの妙技のひとつだ。
「これは……ヴィルカスさんのサイン！？ あの人は、アムトロジーともなにか関係があったのか？」
紙片にはほかにもいくつかのメモややりとりの記録が残されており、どうやらブドーの探す男へつながる手がかりとなりそうだ。レクサについていまだ解明されない謎に、一歩近づいたと言えるかもしれない。
「ありがとう、助かるヨー！」
「へへ～、どういたしまして～。さ、マティエ、バトルの続きだよお」
にゃおうと愛らしく、勇ましく鳴いた子猫に続き、最前線へ飛び込んでゆく。ひょいひょいと剣やら銃弾やらを避けてみせるその姿は、未来のファントムスティーラーを予感させた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年10月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年10月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2025年10月29日 11時00分
