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LIQUID -Star Chronicle- 不死創製編
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【ストーリークエスト『不死創製』(9)】
ごうん、ごうんと遠く機械たちの巡る音が実験場には響く。
断ち落とされた腕を拾い上げるでもなく、一瞥したのみで、アンペリアは続けた。
「それを手にしてなんとする? アムトロジー」
「あん?」
「時の逆行、なるほど誰しも一度は願うことだろう。手にしたとして、なにを成し遂げるのだ」
こくりと、ガラナスは首を傾けた。どこか無垢な少年が疑問に思考巡らせるかのような仕草だった。
「さあ? おエラいさんたちはなにやら、大それたことを考えてるみたいだけどね。リキッド大陸のあやまった歴史を修正するだの、改ざんするだの……宗教結社ってなくらいだからねえ、たいそうなお題目やら教義やらってのが必要なんだろうさ」
「では、あなたはどうなの?」
ソフィアはちらと仲間たちへ目をやりながらたずねた。体勢を立て直す、その時間稼ぎのつもりでもあり、純粋な興味でもあった。
彼は、白い歯を見せて笑った。
「おれにとっては、死なず、年も取らずってだけでじゅうぶんだよ。考えてもみなよ、半永久的に、戦いのスリルだけを思う存分に楽しんでいられるんだぜ? 最高じゃないか、そんなのって」
穏やかで人のよい青年と見えなくもない。いまこの瞬間だけは。しかしちらと覗く目線に、言葉の端々に、男の本性が透けて見えた。どうやら話好きではあるようだが、それとて彼が戦闘の味わいを楽しみ尽くすため、眼前の敵の人となりをそのスパイスとでも見立てるかのようだった。
「さて、ま、休憩はそろそろいいかい? 小粋なトークとバトルを楽しんでいたいところだが、俺にも仕事ってものがあってさ」
銃剣のシリンダーを開き、ひとつずつ銃弾を装填していくのを、冒険者らは見守った。彼がたわむれにさらりと提供した情報へ、ささやかな対価となる猶予だろうか。
「んじゃ、そろそろつけようか? ケリ」
ぱちりとシリンダーが閉じるのを合図に、ふたたび場が動き出した。めまぐるしく流動する、ぶつかり合う波が渦を巻くかのようだった。
最後の白服を地に斬り伏せ、麻痺攻撃を突き込むと、ブドーは戦場を見渡す。
「あとはあいつひとり、か……!」
うーちゃんの動きを目くらましに走り込む。レクサの念動力が形をなし、援護攻撃として放たれるのを背に、
「うりゃああああ!」
ダチュラの棘。渾身の突きを叩き込む。
「おっ、と。こいつは麻痺毒か? 厄介だな」
効いている。不死の身体とて毒のたぐいはいくらか効力を発揮するらしい。先ほど、英傑のひとりビーハイヴの蜂毒は発現しなかったようだが、遅効的に相乗効果となってあらわれたのかもしれない。
シャローテのナイフが飛翔し、UWP2の狙撃がガラナスを貫く。マーナのオートヒールを盾として、アオイは踏み込む。
「宗教結社ね。ああいう手合いには、いい記憶がないのよね」
邪神を崇拝する教団をパーティーひとつで壊滅させ、邪神そのものをも打倒したことのあるアオイである。
「ぶっ潰す」
鋭光乱舞を叩き込んだ。
冒険者らの猛攻ながら、死なずの男を制圧するには一歩いたらない。ガラナスの銃剣はひとり、またひとりと斬り伏せ、貫き、叩きつける。
「死なないってのは便利だけど、味気なくもあるんだよな……勝てない敵はいたとしても、負けない敵はないんだよ」
「ぐ……っ」
ブドーの肩口を銃弾が貫通し、刃は首を落とさんと振るわれる。
「果たして……本当にそうカナー?」
「ん?」
しかし。ブドーはにやりと笑った。彼の背には命を預けるに足る仲間たち、手練れの冒険者らが幾人も顔をそろえていたので。
明確な反撃の狼煙となったのは、ポラリスを庇護する英傑のひとり、その過去の幻影、ハストランだ。
「寄手には呪いを。はらからには奇跡を。我が祈りの精髄を見よ」
英傑を冠するは伊達ではない。ハストランの祈りは黄金色の輝きとなって広がり、冒険者らを飲み込んだ。その身に刻まれた傷はまたたく間に癒え、体内からは熱く燃ゆるような活力が湧き上がる。
「おいおい、これがかの七英傑の力ってやつかよ! でたらめだな……!」
「当てが外れたかい? 君も人のことは言えないと思うけどね」
猛然と切り結ぶ凛風の太刀筋も冴え渡り、ガラナスを押し始める。凛風も手傷を負うがハストランの奇跡がうながす回復が上回った。
「疾く流れよ。桜雨……!」
高まる碧緑のオーラは赤黒く色を変え、より強く、より速く。不死の男を切り刻む。
「く……やるね、ちょっとばかし、あんたら……!」
「そうかい? けれどいいのかな、僕にばかり夢中になっていて」
男が気が付いた時には、すでに遅い。首筋には一匹の虫。タクト状の杖をひるがえし、ビーハイヴの操る蜂が針を突き立てた瞬間だった。
「先ほどの反応をもとに、君用に精製した毒だ。ゆっくり楽しんでよ、ritaldando(だんだん遅く)にね」
形勢は逆転した。よろめき動きの鈍ったガラナスへ、ポラリスが薄く目を細む。
「衆心、災星、極星の加護のもとに……<評決の刻>」
回転する氷盾が砕けると同時、冒険者らが波の引くように退く。たなびく冷気、中心のガラナスめがけ、極低温が収束・凝縮し、弾けた。領域の内部を瞬間凍結させる、ポラリスの切り札だ。薄氷が舞い散り氷雪めいて吹き抜けた。
「……っは。はは。今のは少し、あぶなかったな」
冷気が晴れると、ガラナスは健在であり、右腕の先を凍結された程度だ。しかし、
「あなたは、ひとり……私たちは、違う」
ポラリスの肩を抱いた凛風もうなずく。その瞳にはもはや、確信の色があった。
駆け込む靴音。ガラナスの眼前を、猫が一匹、軽やかに駆け抜ける。マティエだ。銃剣がふたたび火を放つ間もなく、次の瞬間、勝敗は決していた。
「油断大敵、だよお~」
「これで終わりよ! 黒曜剣っ!!」
ロサヴィアの黒剣が男の胸元を十文字に深く斬り裂き、
「やる……ねえ」
音もなくぴたり張り付いたリューキのこねこ短銃が、左胸を撃ち抜いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年10月22日
参加申し込みの期限
2025年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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