- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
LIQUID -Star Chronicle- 不死創製編
【ストーリークエスト『不死創製』（６）】
「！？ この手ごたえ……」
踏み込むアオイの拳が、白服の男の腹へと食い込む。
「みんな、気をつけて！ こいつら、ふつうじゃない……！」
スパイダーを相手にするよりはよほどに楽だろうとたかをくくっていた。怯むこともなく振るわれた白服の武器をかろうじてアオイの籠手が阻むも、アオイの身体は軽々と吹き飛ばされ、錬金機械を砕き散らしながら壁に叩きつけられた。
「アオイっ！ 大丈夫！？」
「だいじょうぶ……あいたたた。こいつら強い、けど、冒険者とはなにか違う……！」
マーナの魔法が回復する間にシャローテのナイフが、ＵＷＰ２の放つ熱線が白服のへ反攻の一撃を加える。
しかし。
「司令官。敵対者の身体構造に、外的な強化因子の付与が見受けられます」
「なんらかの手段で、戦闘能力を強化されてるということ、ですの？ どうりで、この異常な耐久力というわけ……！」
猛攻を受けても、白服を焦がし破ったに過ぎず、男の身体そのものは傷つけども致命傷とはなっていない。加えて先ほどアオイへ見せた膂力だ。
「やはり、ですか」
災星、ハストランの祈りが白服のひとりを覆う。ハストランは毒、石化、凍結に炎上など多重のバッドステータスを付与しじわじわと死へ導く……が、どうやら効果の程は薄いようだ。
「ネクタール。おぞましき人体実験の産物を、この者らもその身に享受したということですね」
「王権が夢見た、死なずの兵隊か。僕も目にするのは初めてだよ」
ビーハイヴが操る蜂の群れが黒煙めいて白服たちをおそう。針はたしかに皮下へと達したはずだが、致命をもたらすはずの蜂毒が影響を及ぼしたようには見えない。
白服を率いるガラナスの銃剣と、凛風が切り結ぶ。ポラリスがその動向を追いながら、＜六華氷盾＞を展開し始める。
「どうやら僕の剣を持ってしても、君たちを相手にするのは少しばかり、骨が折れそうだね。はっ！！」
「おおっと。やるね、お姉さん。けれどあんたらは、神秘の芳香くゆらせる霊薬、アムリタールの味を知らない……」
銃剣を一度二度、三度と振るいその合間に銃弾が凛風を襲う。受け止め、銃弾を切り払い踏み込むと、一閃。ガラナスの胴を両断するほどの一撃だったはずだが、深い傷を負いながらも彼の身が揺らぐことはなかった。
ポラリスの杖がひるがえり、３つの氷弾がガラナスめがけて飛来する。彼はそれを避ける気もないのか、突き立つにまかせてポラリスめがけ銃撃。瞬間、ハストランがポラリスをかばい、ビーハイヴの操る蜂たちが銃弾を阻んだ。
「私のポラリスになにをするのですか、無礼者！」
「ポラリスは僕のものなんだけどね……しかし、厄介だねあの肉体は。僕の刃もとおらないとは」
切っ先をひと払いし、凛風はポラリスと並び立つ。
「ううん……そうでもない、みたい」
ガラナスの白服の下に見える肌は、肉とともに脈動していた。凛風の切り裂いた傷が、たちどころに再生しているらしい。
「つまり、再生する前に断ち落とせばいい。というわけね」
「ああ。仕掛けが分かれば容易いことだ」
応えたのは、ロサヴィアと学長アンペリア。
ロサヴィアは白服へ踏み込み、
「秘石の剣！ ＜黒曜剣＞っ！！」
渾身の黒刃を振り抜き、みかわしも許さずひと息に、白服の腕を切り飛ばしてみせた。再生能力が即座に傷をふさぐし苦痛もないようだが、なるほど、失った腕までも元にもどりはしないようだ。続くようにアンペリアも大槍を迅風のごとく迸らせ、ふたりの白服をまとめて貫いた。
「さすが、ロサヴィアお姉さまです……！」
「うえ～、腕吹っ飛んだ。グロ～……」
「瑠璃、真珠、よそ見をしないで。次が来るわ！」
アムトロジーの白服たちは、まだ十数名が残っている。加えてガラナスも凛風、ポラリスを相手に一歩も退く様子はない。
「よーっし、アオイちゃん復活う！ マーナ、援護して！」
「オッケー、思いっきりやっちゃいなさい、アオイ！」
復帰したアオイがロサヴィアと並びふたたび前線を支える。＜鋭光乱舞＞の猛撃を一点に集中、白服を叩きつぶした。
ガラナスと対峙する凛風。後ろを支えるポラリスのかたわらには英傑、ビーハイヴとハストランの姿もあった。
「いけるかい？ ポラリス」
「うん……いつでも」
回転する氷盾。立ち上がる銀精が氷剣がきらめきを放つ。
ごきり、首をねじ曲げてひとつ鳴らしたガラナスは、
「……まいったな。楽しくなってきた」
舌なめずり。たたえる狂気の一端を垣間見せ、凄絶に笑んだ。
「！？ この手ごたえ……」
踏み込むアオイの拳が、白服の男の腹へと食い込む。
「みんな、気をつけて！ こいつら、ふつうじゃない……！」
スパイダーを相手にするよりはよほどに楽だろうとたかをくくっていた。怯むこともなく振るわれた白服の武器をかろうじてアオイの籠手が阻むも、アオイの身体は軽々と吹き飛ばされ、錬金機械を砕き散らしながら壁に叩きつけられた。
「アオイっ！ 大丈夫！？」
「だいじょうぶ……あいたたた。こいつら強い、けど、冒険者とはなにか違う……！」
マーナの魔法が回復する間にシャローテのナイフが、ＵＷＰ２の放つ熱線が白服のへ反攻の一撃を加える。
しかし。
「司令官。敵対者の身体構造に、外的な強化因子の付与が見受けられます」
「なんらかの手段で、戦闘能力を強化されてるということ、ですの？ どうりで、この異常な耐久力というわけ……！」
猛攻を受けても、白服を焦がし破ったに過ぎず、男の身体そのものは傷つけども致命傷とはなっていない。加えて先ほどアオイへ見せた膂力だ。
「やはり、ですか」
災星、ハストランの祈りが白服のひとりを覆う。ハストランは毒、石化、凍結に炎上など多重のバッドステータスを付与しじわじわと死へ導く……が、どうやら効果の程は薄いようだ。
「ネクタール。おぞましき人体実験の産物を、この者らもその身に享受したということですね」
「王権が夢見た、死なずの兵隊か。僕も目にするのは初めてだよ」
ビーハイヴが操る蜂の群れが黒煙めいて白服たちをおそう。針はたしかに皮下へと達したはずだが、致命をもたらすはずの蜂毒が影響を及ぼしたようには見えない。
白服を率いるガラナスの銃剣と、凛風が切り結ぶ。ポラリスがその動向を追いながら、＜六華氷盾＞を展開し始める。
「どうやら僕の剣を持ってしても、君たちを相手にするのは少しばかり、骨が折れそうだね。はっ！！」
「おおっと。やるね、お姉さん。けれどあんたらは、神秘の芳香くゆらせる霊薬、アムリタールの味を知らない……」
銃剣を一度二度、三度と振るいその合間に銃弾が凛風を襲う。受け止め、銃弾を切り払い踏み込むと、一閃。ガラナスの胴を両断するほどの一撃だったはずだが、深い傷を負いながらも彼の身が揺らぐことはなかった。
ポラリスの杖がひるがえり、３つの氷弾がガラナスめがけて飛来する。彼はそれを避ける気もないのか、突き立つにまかせてポラリスめがけ銃撃。瞬間、ハストランがポラリスをかばい、ビーハイヴの操る蜂たちが銃弾を阻んだ。
「私のポラリスになにをするのですか、無礼者！」
「ポラリスは僕のものなんだけどね……しかし、厄介だねあの肉体は。僕の刃もとおらないとは」
切っ先をひと払いし、凛風はポラリスと並び立つ。
「ううん……そうでもない、みたい」
ガラナスの白服の下に見える肌は、肉とともに脈動していた。凛風の切り裂いた傷が、たちどころに再生しているらしい。
「つまり、再生する前に断ち落とせばいい。というわけね」
「ああ。仕掛けが分かれば容易いことだ」
応えたのは、ロサヴィアと学長アンペリア。
ロサヴィアは白服へ踏み込み、
「秘石の剣！ ＜黒曜剣＞っ！！」
渾身の黒刃を振り抜き、みかわしも許さずひと息に、白服の腕を切り飛ばしてみせた。再生能力が即座に傷をふさぐし苦痛もないようだが、なるほど、失った腕までも元にもどりはしないようだ。続くようにアンペリアも大槍を迅風のごとく迸らせ、ふたりの白服をまとめて貫いた。
「さすが、ロサヴィアお姉さまです……！」
「うえ～、腕吹っ飛んだ。グロ～……」
「瑠璃、真珠、よそ見をしないで。次が来るわ！」
アムトロジーの白服たちは、まだ十数名が残っている。加えてガラナスも凛風、ポラリスを相手に一歩も退く様子はない。
「よーっし、アオイちゃん復活う！ マーナ、援護して！」
「オッケー、思いっきりやっちゃいなさい、アオイ！」
復帰したアオイがロサヴィアと並びふたたび前線を支える。＜鋭光乱舞＞の猛撃を一点に集中、白服を叩きつぶした。
ガラナスと対峙する凛風。後ろを支えるポラリスのかたわらには英傑、ビーハイヴとハストランの姿もあった。
「いけるかい？ ポラリス」
「うん……いつでも」
回転する氷盾。立ち上がる銀精が氷剣がきらめきを放つ。
ごきり、首をねじ曲げてひとつ鳴らしたガラナスは、
「……まいったな。楽しくなってきた」
舌なめずり。たたえる狂気の一端を垣間見せ、凄絶に笑んだ。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2025年10月22日
- 参加申し込みの期限
-
- 2025年10月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2025年10月29日 11時00分
