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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
LIQUID -Star Chronicle- 不死創製編
【躍る！ マジカルパフォーマーズ（１）】
「＜ハウリングウェイブ＞～～～っ！！」
きらびやか。華やかな。あるいは星々のかがやきのごとき……マジカルパフォーマーのスキルや立ち居振る舞いにはとかく、そんな修辞が添えられがちである。実際、ともなうエフェクトも舞い散る紙吹雪やらぎらつくレーザービームやらとド派手だし、作曲スキルやボイスチャットで自身の歌唱を乗せたり振付に凝ったりとオリジナリティーを発揮する、クラス名のとおりにパフォーマー気質のプレイヤーが多いものだから、彼らがバトルに挑む様はさながらライブステージのようであった。
ホリア（プレイヤー：高梨 彩葉）のクエスト進行もまたまばゆい光を発しあたりを照らした。マイクに絶叫すれば衝撃音波を発し、群がるコボルドたちをなぎ払う。
「う～ん、私も強くなったな～♪」
知人に勧められて始めた『LIQUID』だが、これまでいくつものクエストをこなしてきた。バトルの爽快、緻密なグラフィックによるＶＲ体験もありつつ、彩葉もまたマジカルパフォーマーの魅力にとりつかれたプレイヤーのひとりであり、自由な表現が許容されるところも気に入っている部分だ。もともとノリよくハイテンションで物事を楽しむタイプだから、そうした自己表現の発信機会が得られることはモチベーションの継続ともなっていた。
「ふっふっふ～。かわいいキャラで冒険できるし、自由で広々としててなんでもできちゃうし、楽しいね！ ね、メジェドたち」
のっぺりとした造形が特徴的、古代エジプト神話に描かれる謎の神をモチーフとしたペットたちも、ぱたぱたとうなずいた……ように見える。
普段はあまりできないこんがり日焼け肌に、砂漠の民をイメージした衣装。セクシーかつ愛らしいエジプシャンルックもお気に入りで新鮮で、なにやら生まれ変わったかのようだ。
おかげですっかりハマってしまい、ここしばらくは集中的にレベル上げを行った結果、あっという間に上位クラスへチェンジする資格をゲットしてしまった。
「やったね、これでマジカルアイドルになれるよ！」
ホリアの喜びの声に、メジェドたちもぴょんと跳ねた。
コボルド退治のクエストは早々に切り上げ、サイディア王都シードルへ舞い戻るとさっそく、クラスチェンジクエストを受けることにする。どうやら歌劇場がその舞台となるらしい。
「よっし、ここからクエストスタートだね。ポチッとな……」
「……そこの貴女っ！！」
「わあっ！？」
声量にびくりと跳びはねた。
「なんてことなの！ 感じるわっ！ 貴女から、類稀なるアイドルの波動をっ！！」
「あ、アイドルのはどう？ is 何？？？？？？」
ホリアはきょとん。いったいなにを言っているのだろう。
声をかけたのは、桃色の髪をした女性……というより、少女と表したほうが正しいだろうか。フリフリのミニスカドレスを身にまとい、身のこなしは優雅にして花のごとく可憐。その体現であろうか、頭には花冠が乗っていて、少女がなにごとか口にするたびキメるポーズとともにひらり、はらりと花弁が散った。
「決めたわっ！！ 貴女は私がプロデュースするっ！！」
びしり、とホリアへ指を突きつけながらに、桃色の少女は少々居丈高に述べた。
「私はメリンシャ！ 貴女をトップアイドルへと導く、プロデューサーよ！」
「ぷ、ぷろでゅーさー？」
「そうよ、貴女名前は！」
「えっと、ホリアですけど……」
「ホリア、貴女はこれからリキッド大陸一のマジカルアイドルの座へ駆け上がるのよ！ そう、私の手によってねっ！！」
「わ、私が……トップアイドルに！？」
実に唐突なことである。たしかにマジカルアイドルにはクラスチェンジしようとしたが、トップアイドルとは。
しかしホリアの鼓動が高鳴ったのも確かだ。トップアイドル！ 憧れるではないか。現実の彩葉は製菓専門学校に通う調理師志望ながら、ここでは彩葉だってきらきらと光浴びるアイドルになれるのだ。
ホリアの瞳は輝いた。
「ホリアっ！！ 私の手を取りなさい！ ともに駆け上がるのよっ、アイドルの星が輝くステージの頂点までっ！！」
「は、はい！ 先生！」
リキッド大陸のトップアイドルを目指す！ ホリアの挑戦が始まった。
ちなみに後ほどホリアはこの選択をちょっぴり後悔することになる……師とあおいだこの少女の教育方針ときたら実にエキセントリックかつ、なかなかにスパルタ気味であったので。
「＜ハウリングウェイブ＞～～～っ！！」
きらびやか。華やかな。あるいは星々のかがやきのごとき……マジカルパフォーマーのスキルや立ち居振る舞いにはとかく、そんな修辞が添えられがちである。実際、ともなうエフェクトも舞い散る紙吹雪やらぎらつくレーザービームやらとド派手だし、作曲スキルやボイスチャットで自身の歌唱を乗せたり振付に凝ったりとオリジナリティーを発揮する、クラス名のとおりにパフォーマー気質のプレイヤーが多いものだから、彼らがバトルに挑む様はさながらライブステージのようであった。
ホリア（プレイヤー：高梨 彩葉）のクエスト進行もまたまばゆい光を発しあたりを照らした。マイクに絶叫すれば衝撃音波を発し、群がるコボルドたちをなぎ払う。
「う～ん、私も強くなったな～♪」
知人に勧められて始めた『LIQUID』だが、これまでいくつものクエストをこなしてきた。バトルの爽快、緻密なグラフィックによるＶＲ体験もありつつ、彩葉もまたマジカルパフォーマーの魅力にとりつかれたプレイヤーのひとりであり、自由な表現が許容されるところも気に入っている部分だ。もともとノリよくハイテンションで物事を楽しむタイプだから、そうした自己表現の発信機会が得られることはモチベーションの継続ともなっていた。
「ふっふっふ～。かわいいキャラで冒険できるし、自由で広々としててなんでもできちゃうし、楽しいね！ ね、メジェドたち」
のっぺりとした造形が特徴的、古代エジプト神話に描かれる謎の神をモチーフとしたペットたちも、ぱたぱたとうなずいた……ように見える。
普段はあまりできないこんがり日焼け肌に、砂漠の民をイメージした衣装。セクシーかつ愛らしいエジプシャンルックもお気に入りで新鮮で、なにやら生まれ変わったかのようだ。
おかげですっかりハマってしまい、ここしばらくは集中的にレベル上げを行った結果、あっという間に上位クラスへチェンジする資格をゲットしてしまった。
「やったね、これでマジカルアイドルになれるよ！」
ホリアの喜びの声に、メジェドたちもぴょんと跳ねた。
コボルド退治のクエストは早々に切り上げ、サイディア王都シードルへ舞い戻るとさっそく、クラスチェンジクエストを受けることにする。どうやら歌劇場がその舞台となるらしい。
「よっし、ここからクエストスタートだね。ポチッとな……」
「……そこの貴女っ！！」
「わあっ！？」
声量にびくりと跳びはねた。
「なんてことなの！ 感じるわっ！ 貴女から、類稀なるアイドルの波動をっ！！」
「あ、アイドルのはどう？ is 何？？？？？？」
ホリアはきょとん。いったいなにを言っているのだろう。
声をかけたのは、桃色の髪をした女性……というより、少女と表したほうが正しいだろうか。フリフリのミニスカドレスを身にまとい、身のこなしは優雅にして花のごとく可憐。その体現であろうか、頭には花冠が乗っていて、少女がなにごとか口にするたびキメるポーズとともにひらり、はらりと花弁が散った。
「決めたわっ！！ 貴女は私がプロデュースするっ！！」
びしり、とホリアへ指を突きつけながらに、桃色の少女は少々居丈高に述べた。
「私はメリンシャ！ 貴女をトップアイドルへと導く、プロデューサーよ！」
「ぷ、ぷろでゅーさー？」
「そうよ、貴女名前は！」
「えっと、ホリアですけど……」
「ホリア、貴女はこれからリキッド大陸一のマジカルアイドルの座へ駆け上がるのよ！ そう、私の手によってねっ！！」
「わ、私が……トップアイドルに！？」
実に唐突なことである。たしかにマジカルアイドルにはクラスチェンジしようとしたが、トップアイドルとは。
しかしホリアの鼓動が高鳴ったのも確かだ。トップアイドル！ 憧れるではないか。現実の彩葉は製菓専門学校に通う調理師志望ながら、ここでは彩葉だってきらきらと光浴びるアイドルになれるのだ。
ホリアの瞳は輝いた。
「ホリアっ！！ 私の手を取りなさい！ ともに駆け上がるのよっ、アイドルの星が輝くステージの頂点までっ！！」
「は、はい！ 先生！」
リキッド大陸のトップアイドルを目指す！ ホリアの挑戦が始まった。
ちなみに後ほどホリアはこの選択をちょっぴり後悔することになる……師とあおいだこの少女の教育方針ときたら実にエキセントリックかつ、なかなかにスパルタ気味であったので。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年10月22日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年10月29日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2025年10月29日 11時00分
