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【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
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どこかで見たようなカップルさん
おやきを食べたあとに、ノンシュガーの温かいお茶もいただいて、おなかも心もほんのり温まった
城山 水樹
と
ヒュー・ヒューバート
は、食後の腹ごなしに『ねこ輪投げ』という屋台に立ち寄っていた。その名の通りねこを投げる……わけではなく、鈴のついた猫の首輪を投げて景品に嵌ったらその景品を貰える、という遊びである。人間の祭りなら、景品は小さい人形やキャラメルなんかが並んでいることが多いのだが、『ねこ輪投げ』では煮干しや猫缶など、猫が好きそうなものや猫にまつわるものが主な景品だ。奥のほうの猫の置物に嵌ると、輪っかに対して大きすぎる景品と引き換え、というシステムのようである。
「高校2年生まではバスケ部だったからね。あの時の集中力はまだ健在のはずよ……えいっ!」
水樹は落ち着いて狙いを定めると、まるでロングシュートを打つときのように首輪を放つ。
1度に挑戦できる輪っかは5つ。ねこ輪投げは片側にだけある鈴の重みで軌道を定めるのが難しい、というのが、何回か投げてみての水樹の感想だった。だが素早い回転を加えれば、鈴がいい感じの重しとなって狙ったところへ飛ばすことができるはず……!
――ちりんっ!
「んんあ、惜しいッ!」
狙ったものとは違ったけれど、それでも首輪は一番奥の猫の置物に引っかかった。
「惜しいけど上手かったよ。一番奥のだし、なにかいいものじゃない?」
ヒューが声をかけると、猫の店主がからからと大当たりの鈴を振る。
「おめでとうにゃー、景品は……!」
ねこ輪投げの景品を手にした水樹とヒューは困惑する。
「……大当たりは大当たりだけど……、これ、どうする?」
景品は――大きすぎる猫ちぐらだった。出入り口のついた籠のようなもので、店主の猫がいうには職人が手作りした三年待ちの品だという。しかし、ふたりの暮らしには飼い猫がいない。お互いモデルやカメラマンの仕事で家を長期で空けることもあるから、生き物を飼うなんてできるのかどうかもわからない。
とりあえず、猫ちぐらを抱えて歩いていたら、初々しい雰囲気のカップルに遭遇した。
「まあまあまあっ! なんて素敵な猫ちぐらでしょうっ! ねこ輪投げの景品にあったものですねっ!?」
白いワンピースの少女が、勢いよく話しかけてくる。
「ねえテオ様っ、見てくださいっ! こんな猫ちぐらがあったら、ふたりでも入れますねっ」
「……いや、入んねえから」
灰色髪の青年のほうは、少女のはしゃぎように溜息をついているが、かといって嫌がっているようでもない。
「なんだかどこかで見たような……とくに彼のほう」
水樹はヒューに耳打ちする。ヒューも小さくうなずいている。
「人間みたいに見えるけど、話している内容からすると、本当は猫、なのかな?」
このふたり、実は人間の姿になったテオとミラである。
だが水樹とヒューはそこまでは気づかなかった。気づかなかったが、猫、というのはしっくりきていた。
「あのー、よかったらこれ、貰ってくれませんか?」
水樹は自然とミラに猫ちぐらを差し出していた。
「えええっ、そ、そんなつもりではっ!」
「いいんです。私たち猫を飼っていないものだから、持て余していて。あなたのほうが役立ててくれそう」
ミラは、テオを見たり猫ちぐらを見たりして戸惑っていたが、最終的には快く受け取ってくれた。
「ありがとうございます。ではお礼に、なにかごちそうさせてください」
「あっ……ごめんなさい、仕事の都合で食べるのはちょっと」
「でしたら!」
そうして二組のカップルは、いっしょにネズミ射的をして遊んだ。
テオもミラも見事な腕前で、射的で手に入れたサンマさんぬいぐるみを水樹たちにくれた。
「話しかけると翌日はいい天気になるそうですよ」とミラは笑顔で言った。
「ありがとう。こっちのほうが僕たちにはぴったりだね」
「そうね。モデルの仕事もカメラマンの仕事も天気に左右されがちだからね」
ミラたちと別れ、サンマさんぬいぐるみを抱えたヒューと水樹は、別の店で水中花火を買ってみた。
猫に案内された耳福池で、小舟に乗って水中に花火を差し入れてみる。
「すごいな、水の底で大輪の花火だ」
「綺麗ね……」
二人は寄り添い、不思議な祭りの夜を楽しんだのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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