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【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
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彼といっしょに
(付き合って半年くらい経つんだし、いまさらデートでしょ、って強く言わなくたって大丈夫だよね……?)
高校を卒業してすぐの秋のことだ。まだプロポーズまでは至っておらず、いわゆるふつうの交際を楽しんでいた時分である。
稲積 柚春
は当たり前に隣を歩く
ウォルター・B
を見上げて、すこしだけ疑いの目を向ける。
「なぁに? おかしな顔をして」
「ねえワット。確かめるまでもないと思うんだけど、今日ってデートだよね?」
柚春は彼を愛称で呼ぶ。
「そうだっけ?」
ほら、これだ。高校生と教師という期間が長かったせいもあってか、ワットはときどきつれないことを言って柚春をからかう癖がある。だが、柚春のほうも、そんなやり取りに慣れてきた。そうくるなら意趣返しだ。ぱっと彼から離れた柚春は、ジト目になって後ろ歩きで離れていく。
「ふぅん、そう。そういうこと言うんだ~」
そうしてワットを探すふり。
「不思議な猫に化かされちゃったかな~。ワットはどこに行ったのかな~」
おやおやどういう趣向かな、とワットは愉快そうに眉をあげる。
彼がついてくるのを意識しつつ、柚春は近くを歩いていた二足歩行のシマシマねこに声をかけた。
「すみませーん。格好良い人見ませんでした? ちょっと好奇心旺盛で、少年みたいに笑う人で」
明らかにワットのことである。見ているのは承知のうえで知らんぷりして、声だけは張り上げて後ろの誰かに聞こえるように話す。
「立ち居振る舞いは整っているのに、意地悪な言動もする人で、それから……」
「好きな子をついつい揶揄ってしまう人、かなぁ?」
くすくす笑いのワットに後ろから抱きしめられて、柚春は、してやったり、と笑みを浮かべた。
「そうでーす。見つかりました! この人です」
抱きしめ返してきた柚春に、ワットは親しみのこもった笑みを浮かべる。
「意地悪の仕方がまだまだだねぇ」
「ワットみたいにはできないよ。年季が入ってないもん」
顔を見合わせくすくす笑う。
シマシマねこは、いったい何を見せられたのかと、不思議そうに首をかしげて去っていった。
「じゃあ改めて『デート』ということで。見てみたいところはあるかい、柚春?」
「定番のリンゴ飴とか焼きそばとか食べたいかも。ワットはやっぱりネズミ射的とか興味あったりする?」
「君の好きなのからでいいよぉ」
「じゃ、リンゴ飴!」
そう言って歩き出した柚春が、人ごみのなかで見つけたのは……。
「あ、あの人……
雨の日のカフェで声をかけてくれた先輩
」
「ああ、八神かぁ」
ワットが名を呼んだのと、
八神 修
が柚春たちに気づいたタイミングは同じだった。
「こんにちは。ウォルター先生……と、稲積、だったか。なんだか大人びて見違えたね」
女性はあっという間にきれいになるな、と修は笑う。お互いに違う時間の流れから来ているとは気づかなかったようだが、修も柚春も高校を卒業した年の秋だから、いまだけは同い年というわけだった。
「あれ? よく一緒にいるツインテールの先輩は?」と柚春は聞いた。
「あおいのことかな? 彼女は福岡在住だから、連休でもないと島には来れなくてね。俺も東京住まいではあるんだけど、せっかくのお三夜まつりだしと思ってさ……ほら」
修は手にしていたスマホの画面を柚春に見せた。
そのなかでは、自室でくつろいだ様子の
七夜 あおい
が手を振っている。
「寝子島の様子が懐かしいだろうと思って、あおいにも見せてたんだ」
『こんにちはー。お三夜まつり、リモートで楽しませてもらってるよー』
なるほど、こんなデートもあるのかと柚春はワットと顔を見合わせる。
「遠恋なんですね」
「遠恋なんだよ。正直、稲積たちみたいにデートできるのは羨ましいかな。いっぱい楽しんでね」
じゃ、と手を振って、修はさっさとお暇した。二人の邪魔をしては悪いだろうと思ったのだった。
颯爽としたその背中を見送ってからハッとする。
「八神先輩、『デート』って言ってくれたね」
「そうだねえ……元教え子に見られたのはマズかったかな」
「そんなことないよ。きっと、素敵なカップルだなって思ってくれたよ。実際、そうだし……!」
柚春はぎゅっとワットに腕を絡める。
「さ、リンゴ飴買いに行こう! それから焼きそばも。ほかにもいろいろ食べてみたいから、ちょっとずつ半分こして食べようね。食べたらネズミ射的もしよう。ワットの腕前、うんと見せてよね……!」
「なんだい、急に元気になったねぇ」
「だって……ワットは隣にいるんだもん!」
八神先輩みたいに思う人が遠くにいるわけじゃない。すぐ隣にいるのだから。
「この時間を大切にして、いっぱいいっぱい楽しまなきゃって思ったんだよ」
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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