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【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
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食欲、楽しい屋台巡り
なんの気なしに外出したら、賑やかな音が聞こえてきた。なにかに誘われるようにして鳥居をくぐった
巫部 紫苑
は、あたりに広がる光景に、ふふ、と顔をほころばせる。
「賑やかな音と美味しそうな匂いがすると思ったら……今年もお祭りの季節が来ましたね」
島内でたびたび開かれるイベントや、寝子高絡みのお祭りに、たびたび出没しては屋台を全制覇しまくってきた胃袋の女王は、二十歳の大学生になっていた。紫苑にとって食べるとは、わざわざ意気込むほどのものではなく、息を吸うのと同じくらい自然なことだ。それは二十歳になったいまでも変わりはない。
さてどこから巡りましょうか、と紫苑は露店を眺め見る。お祭り定番のフランクフルトや焼きそば、わたあめやりんご飴の屋台に加えて、サンマ丸焼き、お三夜様丼、またたび焼きなんて幟も見える。
「どれも美味しそうで選ぶなんてできませんね。ではやはり、一番手前の屋台から……すみませ~ん」
近づいていったのは、ねこ耳がかわいらしいメイドねこさんのお店。
「まあ、『富士山牧場の採れたて玉子プリンパフェ』ですか。前も食べて美味しかったんですよね! ほかにもたくさん美味しそうなものが……」
出ている料理を一通り眺めた紫苑は、左から右へと全部のメニューを指さして微笑む。
「端から端まで、ひとつずついただけますか?」
◇
「うぐっ……ぐぬぬ~~」
あちこちから漂ういい匂いに歯を食いしばっているのは
城山 水樹
。年齢は25歳、職業はモデルである。お三夜まつりに来るのは二年ぶり。大学を卒業してからは木天蓼市内の恋人と同棲するようになり生活の拠点をそちらに移したので、故郷である寝子島に戻ってきたのも久しぶりである。
食べたいのに食べられない、と不満そうにする水樹の姿を見て、数年来のパートナーである
ヒュー・ヒューバート
は思わずくすっと笑ってしまった。
「あっ、ヒューってば。私が食べ物の屋台を恨めしそうに見てるの見て笑ったでしょ?」
「えっ、いや……はは、ごめん。水樹でも『ぐぬぬ』とか言うんだなと思って」
「素じゃないからね? 我慢の漫画的な表現だから。ちょっとおちゃらけてでもみないと、我慢しきれなさそうなんだもん」
水樹は小さな子どもみたいに、ぷくっとほっぺたを膨らませる。
「まあまあ」
ヒューが宥めると、水樹はふくれっつらのまま腕を絡めてくっついてきた。
「あーあ。モデルっていう仕事じゃなければ、羽目をはずして食べまくったのに」
そう、ちょうどあの子みたいに……と視線で追った先にいたのは、一軒目の屋台を制覇して、お隣の屋台にうつろうとしていた紫苑であった。
「ああ美味しかった。やっぱりお祭りの屋台は格別ですねぇ♪ 次は……と、丼ものの屋台ですか。炭火焼き鳥丼にサンマさん丼……お三夜様丼なんてのもあるんですねぇ。どれも美味しそう。全部くださーい♪」
わくわくした様子で丼ものを三つも四つも注文する紫苑に、おもわずヒューは目を丸くする。
あいよ、と渡された丼ぶりたちは、あっという間にぺろりと紫苑の胃袋の中に消えてゆく。その不思議さといったらまるで魔法を見ているかのようだ。食べ終えた紫苑はご機嫌に、また次の屋台へと向かい、全メニューを注文するのである。
「……水樹、もしもモデルじゃなかったら、あのくらい羽目を外しちゃう?」
「……あそこまでは流石に無理かも」
一瞬だけ、自分もおなかいっぱいになったような気になって、水樹はウエストのあたりをさすってみる。
「うう、不公平だわ。あんなに食べているのに体形を維持してるってズルくない!? 私は食べたら食べただけ太っちゃう。あーっ、食べたい、食べたい、食べたいよぉ……!」
甘えて駄々をこねる水樹のほっぺたをつんっと突いて、ヒューは妥協案を提示した。
「じゃあ、なにか一つだけ食べよう? なんにも食べないのも寂しいし、我慢しすぎるのも毒だから」
「そうねっ……そうする……っ!」
吟味に吟味をかさねた買ったのは、甘いあんこの入ったおやき。さして大きくはないけれど、それでも水樹は罪悪感たっぷりな目でかぶりつくか迷ってしまう。それを見ていたヒューは、アツアツのおやきを半分にして、水樹に「あ~ん」と食べさせてやる。
「ありがと……はふはふっ! ん~っ、熱くて甘くておいしいっ! ヒューも食べてみてよ」
「うん、いただきます。……あつっ、舌やけどしたかも……」
「え、大丈夫?」
水樹がヒューの顔を覗き込む。
175センチというまったく同じ身長なので、否応なく視線が同じ高さで交わりあう。
なんだかそれが気恥ずかしくて……お互いに赤くなってぱっと視線を反らしてしまう。
「……な、なんだろうね、私たち。もう付き合って長いのに、こんなことで照れちゃうなんて……」
少女漫画の恋みたい。
それは水樹がよくいうセリフだ。ヒューもそうだな、と思っている。
いまだに新鮮にドキドキしてしまって……だからこそ、長く一緒にいられるのかもしれない。
おやきを食べ終えたヒューと水樹は、どちらからともなく手をつないで、祭りの喧騒のなかを歩いていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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