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【お三夜】猫と人、あまたの世界が交わる夜
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宴もたけなわ
「さゆる。水中花火、買ったはいいけど……どこで使ったらいいかな?」
「……この辺だとやはり耳福池あたりじゃない?」
キャバクラ・プロムナードの店長はよくわかっているなと思うことがある。今宵はお三夜まつりだからお客はそう来ないし、と店を閉めて、お勤めしている女の子たちにもお祭りを楽しんできていいよと言ってくれたのだ。そんなわけで
朝鳥 さゆる
と
姫木 じゅん
は、一緒にお三夜まつりを見物している。ふたりは恋人だった。
手をつないで耳福池のほうへと歩いていく。
池のほとりがにゃーにゃーにゃーと騒がしい。
「なになに? 猫の集会でもやってるのかな?」
じゅんは興味津々な顔になる。行ってみない、と繋いだ手をひっぱられて、さゆるもそちらに足を向けた。
そこではいわゆる猫の宴会が開かれていた。その中心にいたのは――
「よしよし~、気持ちいいか? あっ、ほら、順番だよ」
猫ブラシを手に猫まみれになっているのは
八神 修
だ。猫たちは我も我もと膝の上やら肩の上に乗って来ていて、修は幸せそうな顔でそんな猫たちを片っ端からブラッシングしている。
その周りでは二足歩行のねこたちが、飲めや歌えの大騒ぎ。ねじり鉢巻きで輪になって、よよいのよいと踊っていたり、酔いつぶれてぐてりと寝ていたり。
「猫でも人間でも酔っぱらってるとこんな風になるのね」
さゆるが漏らすと、じゅんもうなずき、
「その中心に猫まみれ男子がいるからなおカオスだわ」
なんてのたまっている。
唖然と立ち尽くすさゆるとじゅんに気づいた酔っ払いねこが、「一緒に楽しまにゃいかにゃ~」とへべれけ口調で誘ってきた。これがお店で、人間のおじさんだったらどうだろう。『うわ……』と心の中では思いながらも、仕事だからと愛想笑いを浮かべて席につくところだが……。
「ねこなら可愛いって思っちゃうのが不思議よね~。はいはい~」
じゅんはさっそく宴に飛び込む。
「ちょっと、じゅん、待ちなさい!」
さゆるも慌てて後を追う。
じゅんとさゆるは宴のまんなか、修のとなりに座らされて、赤い杯を手に持たされ、猫たちになみなみと酒を注がれた。またたび酒だという。
「酔客相手のあしらいは職業柄得意だけど、酔猫はどう相手にすればいいのかしらね……?」
「気構える必要はないと思う」猫まみれな中から目のあたりだけ覗いている修が言った。「猫も人も、ここじゃあ同じだろうから」
そういうものかしら、と思っている間に、隣のじゅんはまたたび酒を飲み干していた。
お姉さんいい飲みっぷりにゃ、と喜んだ猫たちは、空になった盃にまた酒を注ぐ。
さゆるはこっそりため息をついた。この調子じゃ、じゅんを抱えて帰ることになりそうだ。
「八神君……だったわよね。たしか東大に合格した……」
「そうだよ。今は東大理科三類に通ってる。こっちには週末だけ泊まる用のマンションを借りててさ、ときどき帰ってきてるんだ。朝鳥はいま何してるんだ?」
「マタ大の法学部に通ってるわ」時同じくして始めたプロムナード勤務のことは話さなかった。「高校よりは真面目に通っているかも」
そうか、と猫をなでる修の背中に、また別の猫が乗ってくる。なんだかすごい光景、と思いながらさゆるは聞いた。
「猫まみれね」
「いつものことだから問題ない。むしろ嬉しいよ」
「あなた、その猫ブラシ、普段から持ち歩いているの?」
「そうだよ。島を歩くときは猫オヤツとブラシは常にカバンに忍ばせてるんだ。いつでも猫とコミュニケーションをとれるようにね」
修がブラッシングを終えた猫を膝から降ろすと、おーい、とくぐもった声が聞こえた。
修のそばに置いてあったスマホからだ。
「あ、ごめんあおい。猫に夢中になっちゃってさ……」
猫に向けるのとはまたべつの、蕩けるような顔で画面の向こうの彼女と話し出す修。邪魔することはないわね、とさゆるは視線をじゅんのほうに向けた。じゅんはずいぶん酔猫たちと馴染んでいる。彼女が楽しそうにしていると自分も楽しくなるのはなぜだろう、とさゆるがぼんやり考えていると、白いワンピースの少女と灰色髪の青年という組み合わせの二人組が、猫たちに手を引かれて宴会に混ざってきた。
修は二人の顔を見て、はっとして立ち上がった。
猫たちがばらばらと落ちたが、そんなことより驚きが勝った。
「もしかして……テオとミラか!?」
その通りであった。しばらくぶりの邂逅である。あおいも画面の向こうで驚き、そして喜んでいた。
「へえ、医者になる勉強をしてんのか」
テオは修の近況を聞き、たしかに獣医なんか向いてるかもな、と続けた。
「いや、人医になる予定だよ」と修は言った。「神経外科医を目指してるんだ。外科や脳外も楽しそうなんだけど、俺が治療法を発見したい病気は神経関係だからなあ……悩ましいよ」
「難しいこたぁオレにはわからんが……ま、頑張れよ」
テオがさりげに励ましてくれたのが意外で、ちょっと嬉しい。一方のミラは、画面の向こうのあおいのことが気になるようだ。
「それでそれでっ。七夜さまとはどうなっておりますのっ?」
「あおいかい? じつはさ……」
修は照れた顔で惚気話をはじめる。ミラはそれをワクワクと聞き、テオはくだらねえ、と少し離れたさゆるのそばに座りなおした。
「あんたも元気か?」
「元気よ」
「そいつぁよかった。あんた……前はけっこう真っ黒な闇、背負ってたろ。死神が隣に張り付いてるみたいな顔してさ」
「そうかもね。でも……」
猫たちと酒を酌み交わしながら楽しそうにしているじゅんを見て、さゆるは表情をほころばせる。
「今は違うわ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
1000人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年09月30日
参加申し込みの期限
2025年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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