遊ぼう！　トロピカルランド｜リアクション

遊ぼう！　トロピカルランド

　宮祀智瑜は、恋人の桐島義弘とトロピカルランドにデートに来ました。
　高校時代は果敢にアタックしても生徒と教師という枷から逃れることができませんでしたが、卒業して四月にはめでたく両想いとなり。
　たどたどしくも名前を呼んでもらえる関係となったのです。

　可愛いビキニの水着姿の智瑜は、うきうきと義弘を誘います。
「義弘さん、あれ乗りましょう」
　指さしたのはウォータースライダー。
「二人乗りできるペアスライダーに乗りたいです」
「……待て。なんだかすごそうだが、大丈夫なのか？」
　スライダーを見上げ警戒する義弘。
　しかし智瑜は義弘の腕をぎゅっと抱きしめて捕まえると、乗り場へ引っ張っていきます。
「義弘さんは大丈夫ですか？　もしかして苦手？」
「いや！　苦手ではないが、あんなに急降下したら水着が……破れたり脱げたりしないか？」
　チラチラと智瑜の水着に目をやる義弘に、智瑜は明るく笑います。
「もう、心配性ですね……そんなことはないですよ。もしも何かあっても、二人で乗れば大丈夫です！」
　謎の自信で智瑜は義弘を引っ張っていき、あっというまに二人はスライダーの入り口へ。

「きゃーっ！」
「だ、大丈夫か宮祀」
「智瑜です、きゃーっ！」
　真っ逆さまに落ちたり渦巻に飲まれたり。
　ちょっと怖かったけれど、それ以上に義弘と一緒なのが楽しくて楽しくて。

　スライダーを降りた後、義弘の視線をたどった智瑜は、胸が大きい女性を見つけました。
　ぎゅっ。
「痛っ、何をする」
　腕をつねられた義弘が声を上げます。
「おっぱいを見るなら私のだけにしてください」
　焼きもちを焼いた智瑜がぷうっと膨れます。
　怒ってもむしろ可愛いその表情に見とれる義弘ですが。
「い、いや別に。たまたまだ……」
「ほら、また見てる！」
　何度となくつねられる羽目になるのでした。

「冷えてきましたしスパに行きますか？」
「ああ」
　混浴のスパに、二人は水着のまま一緒に入ります。
「おっぱいが浮くから疲れないのが良いですね」
「……そうなのか」
　ついそちらに目がいく義弘。
「二人きりなら水着無くてもいいですけど」
　その言葉に、義弘の頬が少し赤く染まり。
　智瑜は義弘に寄り添いながらのんびり浸かります。
「気持ちいいですね」　
　色っぽい幸せな時が過ぎていくのでした。

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