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LIQUID -Star Chronicle- 時の波濤編
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【ストーリークエスト『時の波濤』(7)】
「これで……最後っ!」
アオイの光拳がオートマタ群へと終着を刻んだ。
UWP2をかえりみる。相もかわらずその面になんらかの感情は見い出せないが、同胞を破壊することに、思うところがないわけではなかろうと思う。
一方的に同行を押しつけられ、それでもここまで仲間として歩んできたのだ。通ずるものはあろうと、そう信じたい。
「ウーピー……」
「指揮官。ウルトラ・ピュア・ウォーター大隊の反乱を鎮圧しました。此度の不始末は、大隊長を引き継いだ私にあるものと認識します。いかようにも懲罰をお与えください」
「懲罰って、そんな! そんなことしないよ」
「その上で、指揮官の許可をいただけるのならば」
感情は見えずとも、上目づかいにアオイはその片鱗を感じた。
「今後も……アオイのもとで、アオイの生命活動を守りたいと……」
「当然だよ!」
銀色の頭をかき抱いた。マーナと、シャローテと、彼女と。いまや欠かせぬ4人の冒険は、これからも続くだろう。
「アオイ、あそこ!」
虹色の波濤が渦巻く勢いを増す頃、ロサヴィアがアオイを呼んだ。指差す先へ続く丘陵はなだらかだが、そこには目に見える異変が群れをなしている。
鋼鉄をまとう、虫のようなマシーンが地響きとともに闊歩し、それを押しとどめようとする者と激しく戦闘を繰り広げているようだ。
「冒険者のみんなと……どうやらあの大きな機械の虫のようなものが、時球域を晴らすための鍵かしら」
「ちょっと押されてるね、助けにいかないと!」
ロサヴィアが振り返ると、瑠璃と真珠のふたりも力強くうなずいた。
「いきましょう……お姉さま……!」
「さくっと終わらせて、ロサヴィア姉さまにうんと撫でてもらうんだから!」
「ふふっ。そうね、いきましょう。ふたりとも」
事ここにいたってまで、アオイへの敵愾心を優先するほど、彼女らも狭量ではない。
「アオイ、作戦は?」
マーナがたずねるも、その表情はいたずらっぽく笑みがこぼれた。答えは分かり切っていると言わんばかりだ。
事実そのとおりに、アオイは鋼の甲虫たちを指差し告げた。
「正面突破! いくよマーナ、シャローテ、ウーピー!」
氷精とともにクロウラーを凍結させにかかるポラリスを援護し、凛風が、それにセイリオスが躍動し、刃を振るう。彼らはなだれ込むように参戦した。
「……懐かしい顔だ。極星たち」
削り出しの大槍でクロウラーをたやすく貫きながら、アンペリアは顔を合わせるなりそう言った。
「ふん? 馴染みの人形などに覚えはないが」
セイリオスの大剣がひとつうなりを上げ、鋼の甲殻を斬って捨てると、アンペリアは肩をすくめる。人形姫は銘のごとく動く人形でありながら、その仕草は彼らの目にいかにも人間くさく映った。
「そうだった。この姿を、お前たちは知らぬのだった。これより目にすることもないだろう。しかしわたしはお前たちを知っている。ともに水鏡戦役を駆け抜けた仲だ、こたびもひとときの共闘といこう」
「……? あなたは……」
はかれぬことを言う人形に、ポラリスは一瞬いぶかしげな顔を浮かべたが、すぐにも杖を握りしめた。あいにくと悠長に突き詰めていられる状況ではなさそうだ。
さらに迫る甲虫の群れに構えを作りながら、セイリオスが不敵に笑む。
「ポラリス、せっかくの誘いを断るまいな。序列四位の手練を見せてくれ」
「言わなくても、そうする……!」
英傑たちのそうした対話や、あるいは流麗な連携を、凛風はどこか他人事のように眺めた。刃を研ぎ澄まし、浮かぶどす黒い感情は神気と変ずるかのように、己が内側へと練り込んでゆく。
(私は……なにを)
凛風の真の姿は、千年もの昔に肉体を得た桜の樹齢だ。人の姿をとって生きてきたが、十全な感情が育まれるほどに多様な交友や知己を得てきたかといえば、いささか足りないかもしれない。凛風はそのたぎるような感情の名を知らなかったし、初めての揺らぎだった。
(私は。私は。これが……そうか。これが、嫉妬の情というものか)
一糸乱れぬ連携を見せるポラリスとセイリオス、彼女を家族と呼んだ男。凛風の知らぬポラリスを知る男。彼女と並び立つにふさわしい、英傑の名に恥じない力を携え、悠然と笑って見せる漢。
彼へと凛風が抱いたものは、妬み。まさしく嫉妬であった。
「どうした、凛風。先ほどまでの鋭さが鈍ったぞ。よいのか? 我らふたりで、行ってしまうぞ」
からかうような物言いは、戦士たる凛風の精彩欠く様を奮い立たせるためと、冷静な頭で考えたなら分かろうものだ。
しかし凛風は、ほとばしる感情そのままに刃を鞘走らせながら、断じた。
「そうだね。過去があるから現在がある。だが……」
クロウラーを切り抜いて、その切っ先はセイリオスの首筋に皮一枚でぴたりと止まった。
「今この時、ポラリスとともにあるのは、この私だ!」
「ふ……」
細められたセイリオスの瞳はその実、多くを語っていただろう。しかし、
「……凛風?」
ポラリスの瞳に浮かんだ戸惑いに、凛風の胸は甘く締めつけられた。
壮烈な大乱戦となった。
「ソミア、ピロン、左を開け。頼りにしている」
「ソフィアです!!」
「シフォンだけど、まあいっか~」
シフォンのカードが導き出す答えに従い、流水が横合いからクロウラーの群れへ叩きつけられる。ソフィアの氷刃嵐が荒れ狂い、それらを凍結させた。一槍一倒、大槍を振るうアンペリアが壁ともなって群れを阻み、冒険者らは鋼の巨大甲虫討伐へと挑む。
「っ、ミサイルが来る!」
弾雨を、しかしエイジの盾が盤石にはばむ。アンペリアの大立ち回りを目にした後にはいささか自分が矮小に思えたりもするが、エイジの胆力と仲間を守る気概はまぎれもなく、いくつもの冒険によって鍛え上げられたものだ。
「シャーミィ、バフを! ノノコさん、今だ!!」
「っしゃあ、ぶちかませ!!」
隙を突き飛び出したのは、スライムライダーノノコ。軽やかに跳ね、シャーミィの歌とエイジの声に後押しされながら、
「<スライムインパクト>、ばっひゅ~~~ん!!」
突撃は多重の衝撃となって甲虫を揺らがせた。
No.4D クロウラーOTはクロウラーたちの上位機種のようだが、例えば女王バチのように部下を統率するわけではなく、独立する個体であるようだ。よってソフィアやアンペリアらによって無数のクロウラーたちと引き剥がされた今、孤立した一体のみを討てばいい。それさえ成せば、時球域は晴れるはず。
「って言ったって、そう簡単にはいかないよナー……!」
エレキショットのつるべ打ち。ブドーの肩でカワウソのうーちゃんも応援に忙しい。レクサは、
「いいんだ、レクサ。君の力を使うことはないんだ。こんなのなんてことないさ、俺たちだけでやれちゃうからな!」
微笑み、とっておきの風爆弾、ホワイトホールをぶちかます。自身までも吹き飛ぶが、レクサの不思議な力がふたたび受け止めてくれた。ホムンクルスと意思の疎通は難しいが、自らの庇護者としてブドーを認めてくれたのだろうか。彼の言に従ってか、かつて見せたあの強大な力をあえて開放しようとはしていないようだった。
「きゃあっ!?」
クロウラーOTの巨体がアヤカへのしかからんとしたところへ、駆け込んだケイがその身を抱いて飛びすさる。
「大丈夫かい、アヤカ!? ケガは?」
「だ、大丈夫です。その、ありがとう、ございます……」
こんな時でも、彼のぬくもりに包まれればアヤカの頬は赤く灯ってしまう。押し寄せる幸福の波に押し流されてしまいそうになるが、あいにくと今はそれどころではない。
「ケイさんは、みんなを守ってください。攻撃は私が!」
「うん、まかせたよ」
キャットフレアを放つ。愛らしくも勇ましい猫の鳴き声とともに駆け抜けた炎は、クロウラーOTの砲塔のひとつを中ほどからへし折ってみせた。
「私たちも、手伝う……」
駆け込んだポラリスが杖を地へ突き立て、同時に氷柱を立ち上げる。氷盾は旋回し、領域を氷下へといざなう。
凛風の桜舞う刀、セイリオスの焔刃が交錯し、甲虫の群れを十字に引き裂く。
「ぐ……っ」
「凛風……!?」
紙一重の回避を続けながら、しかしいささか精細を欠く凛風の動きを、クロウラーOTの砲がとらえた。ざわつく胸を鎮める手段を、今はまだ、彼女は知らない。
ポラリスへ小さくうなずき無事を伝えながら、態勢を立て直す。
「……凛風。お前にひとつ、贈り物をやろう。これも縁がゆえに」
「セイリオス。こんな時になにを……」
ぱちり、セイリオスは指を鳴らす。音はなんらかの奇跡をともなうものではなかった。あくまできっかけとして、凛風の胸の内を揺らしたに過ぎない。
しかし、
「……!!」
音はたしかに、凛風の中のなにかに『点火』した。愛刀にまとう神気は赤黒く凝集し、着火し、黒い焔となって噴き上げる。
さながらエンジンに火を入れたかのように爆発的な加速を得ると、駆け抜けた凛風はその剣閃も衝撃をも置き去りにした。
「……凛風……きれい」
ポラリスはとろけるようにつぶやく。鞘へと刃を収める瞬間、クロウラーOTの装甲は半壊し、斬り飛ばされていた。
強大な殺戮マシーンも、冒険者らの重ねてきた冒険の厚み、蓄積してきた経験と結実する力の前には、軋みをあげるのみだ。
「瑠璃、真珠、援護を!」
「はいっ、お姉さま……!」
「ロサヴィア姉さまには、指一本触れさせないんだから!」
瑠璃の広げた防護フィールドが、やみくもに放たれたクロウラーOTの機銃弾を弾く。
「秘石の剣よ、私に応えて……!」
ロサヴィアの手の中で震動する石剣が、輝きに包まれてゆく。やがて固着した深みある紅が、純粋なる破壊の力と化して振り下ろされた。
「<尖晶剣>!!」
巨大な剣閃は堅牢な装甲をも切り裂き、内部構造へ深く痕跡を刻み込む。
「あっ!」
「お姉さま、あぶない……!」
ただひとつの武装となった砲塔がロサヴィアをとらえ、もはや苦しまぎれの一射を放つ。
しかし、砲弾がロサヴィアへ届くことはなかった。
「……アオイ! 私をかばって……!?」
「痛った~! けど、これでトドメ!」
ぐんと地に足をつけ、全身をめぐるオーラが闇色へと変ずる。デュアルガーディアンの持つ双極性により、受けたダメージを破壊力へと転化し、解き放つ。
「いけえええっ、<逆響波>ーーーっ!!」
オーラは天までも突き破る勢いで走り抜け、クロウラーOTの真芯、中枢部位を貫いた。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年08月15日
参加申し込みの期限
2025年08月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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