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明日も、君がいる。You are my tomorrow
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夜景を堪能した2人がリビング部分へ向かうと、何やら可愛らしい封筒がテーブルに置かれていた。ご丁寧に封蝋まで施されたそれを見て、ウォルターが柚春に開けるよう促す。一瞬、彼からの手紙かと緊張した柚春だけれど、宛名には『夢の鍵を持つあなたへ』と可愛らしい文字で綴られていた。不思議に思いながら封を開くと、出てきたのは1通の招待状。それも、チャーミィのサイン付きだ。
――あなたのために、特別な夜を用意したの。星のお喋りを、一緒にナイトガウンで聞きましょう♪
このチャーミィが主催の『ドリーミー・アット・ナイト』は、軽食が振る舞われるパジャマパーティーで、ドレスコードは手持ちのナイトウェアか、部屋に用意されたガウンということだから、そこは心配ない。
会場までの地図も、所々に他キャラクターの悪戯が施されているが、読み解けないほどではない。
ただひとつ、招待状として重要なことが欠けていて、柚春は小さな疑問を零す。
「……ねぇ。これ、時間が書いてないんだけど」
「ああ、部屋を出る30分前くらいに連絡すればいいらしいよ。僕らの専用レストランだから」
当たり前のように言われても、柚春はすぐに理解ができなかった。確かに今日、パークの中でも様々なVIP待遇を受けたし、今居る部屋だって豪華なのは十分にわかる。けど、なんだか規模が違わないだろうか。
「えっと、つまり……本来は、パジャマなんかじゃ行かない場所ってこと?」
「ん~……たぶん?」
知らないというよりも、ウォルターは具体的な話をぼかしたのだろう。目が泳いでいたので、柚春もあえて深く聞くことはせず――全力で、その場所に見合う身支度を始めることにした。
そして今、ウォルターは横柄な態度でソファに座る少年に睨み付けられている。1日パークを走り回った汗を流したいとシャワールームへ行った柚春が、テーブルに置いていったворのもうひとつの姿――透破とはウォルターも面識があるし、こうして睨まれるのもいつものことだった。
「……今回のご用件は?」
「柚春から直々に、あんたが風呂を覗かないよう見張っとけって、おーせつかってますぅ」
鼻で笑ってふんぞり返る透破の態度はしゃくに障るが、彼がこうして姿を現すときは理由がある。理不尽なこともあったが、いつだって柚春を第一に考えた兄のような存在だとも理解しているウォルターは、深く息を吐くと近くの椅子に腰を下ろした。
「君はまだ、安心できない?」
「何に安心すればいーんだよ」
即座に返された言葉に、ウォルターは詰まった。柚春の卒業を待っていると、そうしたら付き合おうと仄めかすのは、告白の瞬間には『受け入れた』ようにも思うだろう。でも、透破のような立ち位置から見れば、それは体よく『キープした』だけに見えたはずだ。
「僕は彼女に嘘なんて言ってない」
「そりゃあ『一応』付き合ったからな」
棘のある言葉に眉を顰めるも、透破は気にもとめず長い足を組み直して、淡々と続ける。
「あんたにだって都合があることくらい、わからねーでもないケドさ……必要だったのは柚春の卒業だけか?」
じっと見つめる鈍色の瞳が求める言葉は、いつだってわからない。今だって、世間への覚悟を問われているのか、彼女への想いを明示しろと言っているのか、過去への踏ん切りを確認しているのか、不確かだ。
「じゃあ君は、その『卒業』までの間に……柚春がどれだけのものを捨てたのか、知ってる?」
もし、なんて今更言っても仕方のないことだけど、時折考えていたことがある。……彼女からの告白に色よい返事をしていなかったら、柚春は普通の恋をしていたんじゃないか、と。
きっと多くの不安を抱えなくても楽しい学生生活を送れたはずだし、広い世界を見てたくさんの選択肢に出会えたはずだ。そう考えると、待っていただけの自分に彼女の手を取る資格があるかもわからない。
「僕は自分で『足枷になりたくない』と言いながら、ずっと柚春を縛って青春を犠牲にさせたんだ」
「あんたさぁ、すっげー頭のいいセンセーじゃなかったのか?」
心底呆れた声を出す透破に自嘲してしまう。本当にそうだったなら、気持ちを素直に伝えることなく彼女を守れただろう。でも、そうやって嘘をつくことは――心のありかを教えてくれた柚春に、したくなかった。
ぐっと拳を握るだけのウォルターをひと睨みすると、透破は当たり前のように言ってのける。
「柚春はあんたに青春を捧げたんじゃない。……一生モノだって、ちゃんと自分で決めたから注いだんだ」
落としかけていた目線を上げ、ウォルターは透破を見た。変わらず横柄な態度だったけど、勇気のなさを鼻で笑うようにして言葉を繋ぐ。
「あんたは奪ったんじゃなくて、託されたんだ。柚春の意志を信じて受け取ってやるだけでいい……違うか?」
いつだって柚春の味方で、彼女を遠ざけても怒るし距離を詰めればボディーガードになる厄介な透破が、今日ばかりはウォルターの世話を焼いているようにも見えた。小さく笑う余裕のできたウォルターは、「そうだといいねぇ」と呟くと、右の薬指に視線を落とす。
去年の3月上旬に買った、彼女とのペアリング。『予約の印』だと言って、望んでくれたのは柚春だけれど。
「受け取るだけって簡単に言うけど……僕には無理だよ」
透破は眉を上げ、腕を組み直してウォルターの出方を窺った。けれど、続きの言葉を聞くまでもないくらい、ウォルターは照れくさそうに笑っている。
「やっぱり好きな子にはさ、愛されるより愛したいじゃない?」
「……言ってろ」
盛大な溜息を吐きながら立ち上がった透破は、呆れていた。そういう話は柚春に言ってやれと、なんで今まで空回ってたんだとブツブツ文句を言って部屋から出て行こうとして、笑みを浮かべて振り返る。
「最近のカプセルギアは、夜の散歩にも勝手に出かけるらしーぜ?」
気を遣った彼からの伝言をありがたく拝聴したウォルターは、ほどほどにねと笑って送り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月01日
参加申し込みの期限
2025年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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