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明日も、君がいる。You are my tomorrow
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見張り台のようなカフェで作戦会議を終えた後も、
稲積 柚春
は半信半疑で
ウォルター・B
の手を握っていた。
「本当にどこでも行ける? 利用制限があったりしない?」
人気の巨大テーマパークNIKUKYU NYAND、それも春休みのど真ん中な4月1日とあって、混雑具合は尋常ではない。なのに、このスマートフォンアプリに入ったチケットを見せれば、長蛇の列のアトラクションも抽選必至のショーも、予約が難しいレストランや人気のスナックバケットだって思いのままだと言うのだから当然だ。
「あはは、大丈夫じゃない? ここだってあっさり入れたんだしさ」
先ほどまで居たカフェを指さしながら笑う彼も、初めて購入したチケットの効果にわくわくしているらしい。
もちろん購入前には色々確認してくれたと思うが、童心に返ったような顔を前にすると柚春も小さな息をひとつくらい吐きたくなる。
「エスコート、期待してるんだからね?」
高校を卒業して、18歳の誕生日を迎えて……恋人になれた。ようやく待ちに待った日がやってきて浮かれているのは柚春も同じだけれど、きゅうっと強く握り返す手には少しばかり不安も込められていたかもしれない。
けれど、今のウォルターには気づいてやれる余裕がなかった。
「そんなに心配しなくても、思い出にはなるんじゃない?」
楽しいことも失敗したことも、全て笑い話になるよう願ってしまう彼もまた、小さな不安を抱えていたから。
手始めにウォルターが案内したのは、コロポックルの世界を覗けるアトラクション。不思議な蕗の下を潜ると小さくなってしまったようで、全ての物が彼らと同じ視点で再現される。
「ひまわりがビルみた……わっ!?」
果物や花が乗せられたバスケットに乗り込んで、恥ずかしがり屋な彼らに届け物をするというストーリーのアトラクションは、雄大な山の中を縦横無尽に駆け抜けた。巨大になった四季折々の風景に歓声を上げればモグラの穴に落ちかけ急旋回、噂話が好きな小花の間をトコトコ進んだかと思えば、蜂に追いかけられて加速する。
「……っと、子供向けなんて侮れないねぇ」
メルヘンな世界を堪能できるのかと思っていたウォルターも、予想外な動きばかりするバスケットに振り回されては、柚春と一緒に楽しげな悲鳴を上げるしかない。
そうやって同じ目線ではしゃぐウォルターに、柚春も笑顔を返す。けれど配達を終えて降車口が近づくと、終わってしまうことへの焦燥感が募った。
色んな催し物に参加したときも、それこそ以前ニャンドに来たときだって彼は子供のように楽しんでいたけれど――もし、子供の自分に合わせてくれただけだとしたら。
「柚春?」
「あ……うん。写真、撮れないのが残念だったなって」
この小旅行を計画してくれたウォルターの想いを疑っているわけではない。昨日の卒業祝いに群馬を巡って、誕生日を迎えた夜に肌を重ねて……念願の恋人証明書に2人揃って名前を書き、バルミュラル城の教会で祝福を授かったのも今朝の話だ。
(でも今日は『約束を叶えただけ』だったら?)
在学中に告白したとき、彼は確かに交際に対して『いいよ』と返してくれた。しかし当時はまだ教師と生徒、その上柚春は未成年。ウォルターは自身が柚春の足枷になりたくないと言って交際を一旦保留にし、恋人の席を空けておくと約束したのだ。
歯に衣着せない物言いをする彼が、『好きな子のことくらい大切にしたいから』と笑っていた。あの言葉が嘘だなんて、到底思えない。だからこそ柚春は、本当に待っていてくれたのかと自信がなくなる。
「写真……そこは? 何か台が置いてあるけど」
周囲を伺っていたウォルターが見つけたのは、タイマー設定したスマホが置ける台と、ぬいぐるみなどを設置できる台が用意されたフォトスポットだった。さっそく柚春は鞄からカプセルギアの
вор
を取り出して、考え事を吹き飛ばすように無心で撮影に興じる。
「……そっちが先かぁ」
「ワット?」
ひょいっと柚春のスマホを摘まみ上げて、そのまま頬を寄せると記念写真をパチリ。突然のことに驚いた柚春と妙に決め顔なウォルターとのツーショットは、背景もろくに映り込んでいない。
「もう、急になに」
「ん~? 僕も格好良さでは、まだまだ負けてないと思うよぉ」
なんてね、と付け足して苦笑するウォルターに柚春もつい吹き出して、もう一度撮り直そうと提案する。
そんな睦まじい2人を見守るворはこてりと首を傾げる形へ体勢を崩し、瞳は呆れたかのように光を反射させていた。だけど内心――その玩具の体に宿る
緑林 透破
という少年の心には2人が奇妙に見える。
何かが引っかかるような、見逃してはならないような。……そんな気がして、ならなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月01日
参加申し込みの期限
2025年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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