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明日も、君がいる。You are my tomorrow
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大きな園内に夢とハピネスを届けて回るパレードがスタートするのは、城のずっと裏手。だから2人が中央広場に着く頃には始まっていたのだろうけど、ここではまだ開始前のアナウンスが流れていた。
用意された特別席は、もちろんフロートが止まってキャラクターを間近に感じられる城の前。天気によっても演出は変わるけれど、快晴の今日なら城にプロジェクションマッピングが投影されて、さらに素敵なはずだ。
盛り立てる音楽が夢の世界へと誘うけれど、もう柚春に不安はない。このパレードが終わっても、パークから出たとしても、2人の絆は解けない現実なのだと……今度こそ、信じられる。
「勇気をもらってばかりかも」
フロートの先頭が見えてきて、沸き立つ声に混ざって小さく呟く。そんな柚春の声こそ聞こえなかったけど、ウォルターはしみじみとした彼女の顔に、ふと今日のことを振り返って思い出し笑いをひとつ。
「ねぇ、大人げないことを言ってもいい?」
もう目の前に差し掛かったフロートではなく、城を見上げる彼に釣られて柚春も見上げる。けれど、まだ魔法のかかっていないそこには、ただライトアップされただけのチャーミィズ・キャッスルがあるだけだ。
「あとで写真を撮るとき……僕も一緒に願って、いいんだよね?」
クスクス笑いながら言う彼の言葉に、柚春は何を言っているのかと考える。さっきだって洋館の前で願ったはずだし、そもそも大人げないとはどういう意味なのかがわからない。
「昼に聞いたときは、何も答えてくれなかったから」
写真は夜にしようとか、ありがとうって言いたいねとか。一緒に撮ることには頷いてくれたけど、柚春がきちんと答えてくれなかったことには拗ねていたらしい。
「……だめ」
ハッピィとチャーミィがお喋りをしながら、城に魔法をかけていく。こんな飾り付けはどうか、あの思い出をモチーフにしようかと彩るのに目もくれず、柚春は面食らったウォルターを見て笑う。
「お願いだけじゃ、だめ。今までありがとうじゃなくて……ちゃんと『これから』も願わないと、だめ」
素敵な城になったと喜ぶ2人が鼻を合わせて睦まじく笑い合う。その影に続くように、もう一組も重なった。
もしかしたら、その姿は――ニャンドに新たな逸話が生まれた瞬間になったのかもしれない。
閉園前の夜空のショーは部屋から見ようとウォルターが言うので、柚春も高層階だとは思っていた。
アプリでチェックインをして、魔法の鍵をかざして乗り込んだエレベーターも、思わず目を疑うほどの豪華さだった。けど、園内から見たホテルの外観は妖精王の住まう城に見えたから、演出の一部かなとも思っていた。
「……花火のために、専用ラウンジに来たの?」
足を踏み入れた先に広がるのは、幻想的でありながら上質さも兼ね備えた城の客間。そう言われても信じられるくらいには、普通の生活ではお目にかかれない調度品が点在していて、柚春は目を白黒させている。
「今日の部屋だよぉ。ほら、そのまま真っ直ぐ進んで」
普段からメイドに身の回りのことをやってもらうようなお屋敷住まいの彼は、さして驚きもせず柚春をバルコニーへと案内したけれど、そこから見える絶景には彼女と一緒に驚いた。
眼下に広がる宿泊者専用庭園ではパステル調の花々を引き立たせるように淡く、遠くの近未来都市をテーマにしたエリアでは煌々とライトアップされていて、複数のテーマで賑わう広大な園内が一望できる。
そんなバルコニーも、猫の額なんて呼べないくらい広かった。カウチソファもあれば、2人掛けのハンギングチェアもあるし、ゆったりくつろげるテーブル席にはバケツのようなものまである。
「あれ、ワイン?」
「まさか。君と飲みたいのに、アルコールなんて用意させるわけないでしょ」
ボトルに手を掛けてラベルを確認すると、ウォルターは満足げに笑ってシャンパングラスへと注いでいく。淡い金色の泡が静かに立ちのぼるのを慎重に眺めていた柚春も、紅茶の香りが夜風に混じると笑みを零した。
「ダージリンだ!」
「ご名答。でも、アルコールが入ってるものも存在するから、買うときは相談するように」
室外のスピーカーから音楽が流れ、夜空には物語が描かれる。ドローンと花火の競演は、閉園間際なのに別れを感じさせず、幸せに溢れた世界を綴っていくから、柚春は甘えるようにウォルターの肩へ頭を寄せた。
「今日は本当にありがとう」
素敵な誕生日を過ごせたこと、約束を叶えてくれたこと。……それから、一緒に願ってくれたこと。
「明日からも……よろしくね?」
「……まるで、もう今日が終わりみたいに言うねぇ」
悪戯っぽく声を弾ませたウォルターは、軽く飲み物を煽ると思案して、佳境に入っていく花火を眺めていた。
けれど、その花火が落ち着き、静かな旋律に導かれるようにドローンが動き出すと、ゆっくりと話し出す。
「It’s not ending. Not tonight――」
聞き逃さないように彼へ視線を向け、柚春は意味を考えた。おそらく最初の言葉は『終わらない』で、続く言葉は『今夜』を否定している。そこまでわかっても、やっぱり直訳とは違う意味なのだろうと少し眉を寄せた。
でもウォルターは余裕ありげにふっと笑うものだから、日本語で言い直してもらおうとも思ったのだけれど。
「……not ever」
その囁き声がさっきまでの明るい悪戯っぽさなんかなくて、でも何かを誓うような真面目な顔でもなくて。低いけど甘い響きと、意地悪でないのに優しくもない笑い方に柚春は目を逸らせなくなる。途端に、その言葉にどんな意味が含まれているのかを考えるのが恥ずかしくなって、柚春はドローンに目を向けた。
「ざ、残念だな~! パレードも花火も間に合ったけど、誰かさんにドキドキさせられて見られなかったな~」
わざとらしい大きな独り言。あの約束は無効だとでも言いたげな柚春を、ウォルターは笑って抱き寄せる。
「そっか~、間に合ったんだねぇ。その上ドキドキしてくれたなんて、これはこれは楽しみだなぁ~」
同じ調子で返すウォルターに、柚春は呆れたような息を吐いたけれど……その顔は、確かに幸せそうだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月01日
参加申し込みの期限
2025年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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