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明日も、君がいる。You are my tomorrow
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夕日に間に合うようエリアを散策して、2人がやってきたのは小さな灯台。人が入れるほどのスペースはないけれど、春特有の淡く柔らかいオレンジ色に染まりつつあるこの時間は、特にフォトスポットとして人気だ。
なのでもちろん、ぬい活用の台もある。でも柚春は迷わずウォルターを見て微笑み、鞄の彼を取り出そうともしない。顔の熱が引かない気がするウォルターは、ворを先に撮るよう勧めたけれど、彼女は応じなかった。
「夕日もあるし、僕だってきっと赤いから大丈夫だよ」
近くのスタッフに声をかけ、優先的に灯台前に並んだ2人は赤ら顔のまま写真を撮る。幸せいっぱいなのに、気恥ずかしさも滲んだその顔は、あの船尾楼でのやりとりが残っているせいだ。
結局ウォルターは、自分が覚えている限りの愛の言葉ではなく、柚春が引っかかりを覚えた全ての言葉に対して説明する羽目になった。言いづらかった本音も、照れ隠しでわざと素直に伝えなかった言葉も、洗いざらい。
スマホに収められた2人の表情を見た柚春は、ようやく知れたウォルターの想いを思い出すように笑って、どこか言い訳っぽいけれど正当な理由でもあると言いたげに、彼の顔を覗き込んだ。
「ほら、単語として意味は知っていても、ちゃんとしたニュアンスはね」
「だからって、『I love you』くらいはわかるでしょ……」
「わかんないよ? 前後に挟まれた言葉で意味が変わるかもしれないし、日本だと結構ライトな響きだし」
上機嫌に笑う柚春は、もう無理をして笑っている様子がない。それに安堵してやるべきなのに、ウォルターはどうしても自分ばかりが恥ずかしい思いをしたような気がしてならなかった。
「じゃあ、少し勉強しようか……Say it after me」
また英語なのかという小言は柚春から飛び出さない。授業のようでいて、柔らかく伝えた言葉が優しいお願いだと気付いたのだろう。
「ご、Go easy on me……okay?」
たどたどしくも英語で返してくれる柚春に嬉しくなって、ウォルターは遊歩道の木陰で足を止める。近くには夕日を眺めながら愛を語らう恋人たちも多く、2人が見つめ合っていてもなんら不自然はなかった。
「Oh, I’ll be gentle. もちろん、ちゃんと聞き取れるくらいゆっくり話すよ。……優しくね」
笑みを浮かべているはずなのに、どこか含みを持たせた低い声が柚春の緊張を加速させたのがわかる。ウォルターは彼女の後頭部を優しく引き寄せて、意地悪くならないように「Ready?」と囁くと言葉を続けた。
――I’ve always been yours.
――From now on.
――I’ll stay by your side.
聞き取りやすいように、3度に分けて紡いだ言葉。柚春が日本語で言ってとせがむように、ウォルターだって母語の響きは特別なのだろう。彼女が繰り返してくれた愛の言葉に堪らなくなって、もう一言添える。
「……I love you」
今度はわからないなんて、日本でありきたりに使われるほど軽い言葉だなんて言わせない。その熱い想いは柚春にも伝わったのか、息を呑むばかりで繰り返してくれる様子はなかった。
「You know what to say」
続くように促すウォルターは、確信めいた笑みを浮かべている。囁く声音は優しいのに、到底逃がしてくれそうにもない目線が余計に柚春の顔を赤くさせ、口ごもらせた。
「えっと、あの……」
「ほら、どうしたの? ……Say it」
深くなる微笑みと、頬に添えられる手。彼の仕草は振りほどけないほど強引でないのに、柚春は捕らわれてしまったかのように動けなかった。ウォルターに続いて繰り返した言葉は、なんとなく愛を告げるものだとは気付いていたけれど、ここに来てようやく『告げた』のではなく『誓わされている』ことを確信して羞恥に染まる。
きっと日本語で言い直してくれたときの彼も、こんな気持ちだったのだろう。そう思うと続かないわけにはいかなくて、柚春は覚悟を決めてウォルターを見据えた。
「あ、あい……愛してます!」
しかし、勢い余って告げたのは英語ではなかった。ウォルターは一瞬ポカンとしたような顔をして、クスクスと照れくさそうに笑う。恥ずかしい思いをしたのはどっちだと見上げる柚春には、彼を咎める余裕なんてない。
「……そう柚春が言ってくれるなら、もう言葉の壁なんて関係ないねぇ」
人生の半分を日本で過ごし、その日本で五教科の教鞭を執れるほど語学も堪能な彼に今更言われると、柚春も少しばかり口先を尖らせたくなる。でも、だからといって彼にとっての母語が変わることはない。そう思うと、これはウォルターなりの甘え方なのかもしれないと、愛しさがこみ上げた。
「ね、サンセットショー見てからでもパレードに間に合うかな」
「周遊バスに乗ったらすぐだよ」
「そのあとは?」
「もちろん、お城の前で写真を撮る」
忘れるわけがないと続くウォルターに、柚春は悪戯っぽく「ちょっとハズレ!」と笑って、夕日が沈むのとは反対側を見る。視線の先は、おそらくここから離れた場所にある――少し不気味なミスティ・ガーデンだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月01日
参加申し込みの期限
2025年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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