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明日も、君がいる。You are my tomorrow
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逸話を巡りながらアトラクションも楽しんだ2人は、海食洞をモチーフにしたレストランへとやってきた。
ここでは空を描いた天井から光が降り注ぎ、神秘的な青色に輝く水面を眺められるのだが、どうしても混み合う中だと賑わいが気になりロマンチックな雰囲気には浸れない。けれど、今日の2人には強い味方がある。
「すごい……」
水上に点在する通常席の予約さえ難しい店なのに、案内されたのは洞窟の岩壁にあつらえた半個室席。階下の賑わいを遠くに感じつつ、視界も邪魔されることなく絶景を見下ろせるのだから、柚春でなくとも息をのむ。
「これはまた……柚春に感謝しないと」
「どうして?」
不思議そうな顔で振り返る柚春に苦笑して、ウォルターは当然といったように彼女を見つめた。
「柚春がいなかったら、こんなチケットを買うことなんてなかったなって」
彼女より長い人生を歩んだ中で、恋人がいなかったとは言えない。けど親友を喪ったあの日――自分の生半可な正義感に巻き込んで死なせてしまったときから、本音を隠して演じるように上辺の付き合いを選択してきた。
当然、寄ってくるのは外面に惹かれた相手ばかり。ろくに他人へ興味を持てない自分が愛することもなく、捨てられてばかりだったことも……彼女には、知られている。
「……ありがとう」
心の氷塊を溶かしてくれたことも、全てを知っても丸ごと包んでくれたことも。いつまでも過去を引きずっていた自分に呆れもせず、ずっと追いかけ立ち上がるのを待ってくれた彼女が居るから、見ないふりをしていた心にも気づけたし、やっと親友とも向き合って未来へ歩む決心がついた。
全てを言葉にするのは重い気もして、たった一言に集約してしまったけれど、上手く届いただろうか。
「そっ、あの……僕こそ、ありがとう」
驚きつつもはにかんでくれた柚春に胸を撫で下ろして、テーブルに広げられたメニューへ視線を落とす。コース料理が主体の店だからか、別途アルコールのメニューも脇に控えているけれど、さすがに今日はと思案したのを見られていたらしい。
「今日は運転しないんだし、飲んだら? ほら、絶景もあるし」
「んー……それじゃ、品揃えだけでも見ようかなぁ」
以前来たときに軽い気持ちで言ったことを引き合いに出され、ウォルターは迷いながらアルコールメニューを手に取った。エリアによっては豊富に酒を扱うので、絶景と共に楽しみたいとは言ったけれど、まだ飲酒のできない柚春を置いて1人楽しむわけにはいかないだろう。
テーマパークにあるとは思わなかった名だたるワインやエールに驚きつつ、キャラクターイメージの可愛らしいカクテルに写真だけならと考えを巡らせ。それならやっぱり2年後もここに来るかと思ってしまって、気の早さに笑ってしまう。
「いいのあった?」
「うん、楽しみなのがね」
それを飲みたい酒が見つかったとでも思ったのか、柚春は神妙な顔をしてアルコールメニューを覗き込むと、今度はじぃっとウォルターを見つめて悪戯に笑う。
「でも……酔わすのは僕の役目だから、ね?」
少しばかり染めた頬から精一杯の揶揄いだとは伝わるけれど、それでも深読みできる言葉は心臓に悪い。彼女が何を期待して、どんなことをしてくれるのかと考えたくなるのをなんとか止め、余裕を湛えて微笑んでやる。
「僕が酔ったらどうなるか、わかってる?」
自分の言葉を反芻するように瞳を揺らし、柚春は瞬く間に顔を赤らめた。その素直な反応はウォルターにとっても首を絞めたようなものだけど、愛おしげに目を細めてもう一撃。
「……楽しみにしてるね」
一緒にお酒を飲める日も、もっと先の未来も……何かに奮闘してくれる彼女の姿も。
その全てに期待を込め、ウォルターは囁くのだった。
遅めの昼食を終える頃には、日が傾き始めていた。まだ空は明るく、夕焼け空には気が早いくらいだけれど、素敵な日没を過ごしたいとなると、そろそろ移動時間も考慮しておく必要がある。
ウォルターにエスコートを任せている柚春は、ちらりと彼を見上げて行き先を考えてみた。夕日を臨もうと思えば高台か西の海沿いだろうけど、世界観を壊さぬよう配慮された園内では外の様子があまり見えない。
そんな中で、彼はどこに案内してくれるのだろう。柚春は楽しみにしつつ、少しだけ気になることもあった。
「そういえば、ワットの行きたいところはちゃんとプランに入ってる?」
「余裕があればかなぁ。入ろうと思えば、いつでも入れるチケットもあることだしね」
以前来たときは柚春がデートコースを考えたので、彼の好きなスリルライドや冒険心をくすぐる探索型アトラクションをいくつか巡ったけれど、今日のところはまだ体験していない。それが何かを物語っているのではないかと、柚春は考えてしまう。
(確かに今日は僕の誕生日だけど……でも、2人で来てるんだし)
全てにおいて優先されてしまうと、ただ祝われているようで落ち着かない。今日は誕生日なだけでなく、恋人となった記念日でもあるのに――その言葉を否定する囁きが聞こえた気がして、柚春は心の中で頭を振った。
確かにウォルターは揶揄いが過ぎるところもあるし、大人な分2枚も3枚も上手だし、今までだってジェットコースターのように振り回されてきた。けれど、気分屋でも根は正直だし、お喋りだけど几帳面なところがあるから、人を傷つける嘘なんて言わないとも思っている。
信じていい。疑ってなど、ない。だって今日も彼は……不器用ながらに愛情を見せてくれているではないか。
楽しげな子供の笑い声が聞こえて、なんとなく目を向ける。微笑ましい家族連れが目に留まり、柚春は言い表せない不安に襲われた。
(ワットにとって……僕も、ああ見えていたのかな)
昨日までは生徒だった。それは変えようのない事実だし、彼が先生として線引きをしていたのも確かだ。
子供を愛するように生徒を慈しみ、絆されてくれた可能性だってゼロではない、かも、しれない。
(そうじゃないってわかってはいるのに)
日が沈んで誕生日が終わったら、もし全ての魔法が解けてしまうのだとしたら……彼に何かを、残したい。
「そんなこと言ってると、タイミングを逃しちゃうよ。ほら、あの要塞に行ってみよ!」
駆け出すようにウォルターの手を引いて、我が儘を押し通すように笑ってみる。自分を信じる勇気はまだ湧かないけれど、彼と一緒に笑えたら――何かが、確かになるような気がするから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年11月01日
参加申し込みの期限
2025年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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