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現店長
リチャード(リック)・ヤン
による、流麗かつ威厳に満ちた開会宣言、そして、丁寧ながらも闘争心に火をつけるようなルール説明を経て、いよいよトーナメントは開幕した。
「一回戦、参加選手は規定のテーブルについてください。準備はよろしいですか? それでは決斗(アークデュエル)──開始(オープン・セレス)ッ!」
その一声が響いた瞬間、ゲーミングスペースにいた全員の背筋がぴんと伸びた。いずれおとらぬ猛者たちは一斉に沈黙し、視線をカードと相手に向ける。
ワイシャツにウィンザーノットのネクタイをきっちり締め、堂々たる肩幅と知的な眼鏡をたずさえたリックは、オリンピックの開会式を取り仕切っているかのような威厳を放っていた。
もちろん、ここは日常の一部、元ファミレスの一角でしかない。周囲にはドリンクの自販機にベンチ、窓際のラックには新作フィギュアの見本がならんでいる。観戦ギャラリーも少なくはないが、超満員札止めというにはさすがに無理があった。だがリックの声が響いたその瞬間、床はアリーナに、天井は照明装置に、そして観客席には数万の群衆がいるかのような錯覚を与えた。
信じがたいことに、この男はほんの数ヶ月前まで『Tales of the Sky』の名前すら知らなかったという。米系企業のマネジメント畑を歩んできたリック・ヤンは、店の買収にともなって店長の肩書を得るや否や、猛然とルールと世界観を叩き込み、現在ではこの堂々たる姿である。
リックの仕切る大会は、「地方予選」なんて言葉ではとても片づけられない。
真白は思う。たしかに、ここは紛れもなくTOSの『闘技場(アークフィールド)』だと。
一回戦の対戦相手は、中学生の男の子だった。寝子島の外からエントリーしてきたようで、予選ではなかなかの成績を残しているらしい。
「……よろしくお願いします」
声はぼそぼそ、視線も伏せがち、けれど、デッキの性格は真逆だった。開幕直後から炎属性のノクスラがバースト連発、まばゆい光弾系のユニットを次々にフィールドへ展開し、エンドフェイズごとに火力が強化されていくという、爆発力に特化した構成だったのだ。
うっひゃー。
これ、速攻型のイグナイト軸じゃん。
真白がふだんあまり当たらないタイプである。早めに盤面を制圧してくるこういうデッキとの戦いは、油断していると短いターンで敗れかねない。
だが、真白のプレイにブレはなかった。
「シールド・フェイズ、『幻装砦ティレル』を布陣。さらに『照準塔』を配置……ターンエンド」
ひたすら守って、削られながらも粘る。相手の火力カードが過剰になるその瞬間を、じっと見すえる。
そして、チャンスが巡った。
「引いたっ……! 『反転』カード! 『ガーナックΙ(イオタ)』を、特殊効果で『伊吹イオリ』に反転処理します!」
とっさに、少年は両手を頭にやった。
ガーナックΙは、スナイパータイプの蘭付きガーナックだが、物語上『かつて人間だった』という設定があり、特定の条件下では人間形態──『伊吹イオリ』へと戻すことができる。その瞬間、少年にに付与されていたバフは力を失った。連動していた強化カードもすべて、真白陣営で逆利用が可能となった。少年の盤面は一気に崩壊したのである。
「あ、あああ……!」
あとは真白の独壇場だった。
「イオリの『跳弾』にスロットの『ミリタント姉妹』を追加! さらに『ゼクト=ルシエラ』でフィニッシュラインを開けます!」
イオリの銃が火を噴き前線を割り、背後から突撃してきたヒーローカードたちが、きらめくような連撃で相手フィールドを貫いた。
そのままゲームセット。
「よし、それじゃこれで私の勝ちですね。ありがとうございましたー」
真白は丁寧に一礼する。
「……ありがとうございました」
とだけ告げて中学生の少年はカードを片付けはじめたが、その手はわずかに震えていた。
二回戦の相手は『クラン=G』常連のおじさんだった。何度か対戦した間柄でもあり気心は知れている。
「うわー、ここで優勝候補に当たってしまうとはー」
「そんなことないですよー」
などと和気あいあいと勝負を楽しみ、ごくあっさりと真白は準決勝に駒を進めたのだった。
そして三回戦、
「烏魚子 一紗(からすみ・かずさ)と申します。よろしくお願いいたします」
深々と頭を下げたのは、きれいなお姉さん……なのだが、どこか非現実的な印象だった。
黒のレースで縁取られたロングジャケットに、タイトな黒のスカート。指先にはレースの手袋、足元にはストラップのついたヴィクトリアン調の編み上げブーツ。そして極めつけは、ベール飾りのついた黒いトーク帽(つばのない丸帽子)だ。これなんて、外国映画のワンシーンでしか見たことがない。
まるで葬儀場からそのまま来たみたい、と真白は思った。
心なしか肌も青白く、目の下にはうっすらと隈まであった。けれど不思議と、それがファッションにしっくりなじんでしまっているから怖い。黒ずくめなのに、妖しくも品がある。
しかもその一紗という対戦相手は、対戦台に腰をおろすなり、何も言わずに視線を伏せたまま沈黙したのだった。
え? 何? どういうこと? 集中してるとか……?
さにあらず実は、居眠りしているだけだった。カクン、と垂れた頭をテーブルにぶつけそうになって「えん?」と一紗は変な声を上げた。
「失礼しました。昨夜、盛り上がりすぎて一睡もしてませんので」
「そ、そうですか……」
もー、大事な大会なんだからしっかりしてよー!
真白は内心あきれたのだが、デュエルがはじまった瞬間、その油断を後悔するはめになった。
この人……強い!
序盤から一紗のプレイは独特だった。『ガーナックH(エータ)』に代表される、変則ユニットたちを中心にした布陣。爆弾設置型のトリガーカード『メテオボム』、対スロット罠の『潜伏機雷クラリス』などを駆使し、こちらの攻撃ルートをことごとくふさぎにくる。さらに、一定条件下で相手の召喚を封じる『黒靄の遅延唱(デレイ・スモッグ)』を的確に配置して、真白の動きを鈍らせた。
やば……本当に寝てないの? この切れ味……。
一紗は卓に肘をつき、頬杖をついたまま眠そうにまばたきしているが、その指はまるで機械のように正確だった。迷いのないカードさばきと、淡々とした行動選択。真白はこの対戦で初めて、もしかして負けるかもと冷や汗をかいた。
けれど相手が強いほどに燃える。真白の頭はフル回転をはじめた。
この人、技巧派だけど、ベースはあくまで防御型。だったら……!
相手の伏せカードが全部発動し終えたタイミングを見極め、真白は反撃に転じる。『切替』を使って『伊吹イオリ』を一度ベンチに下げ、『装備解除』と『強制再展開』を連動させて盤面を一気にリセット。その隙を突いて、サイドに温存していた『ガーナックΤ(タウ)』を展開、タウの『ヒート・ドライヴ』でフィールドの中心を揺るがしたのである。
そして最後のターン、
「トリガー効果解決。ダメージ通りました」真白は頭を下げた。「対戦、ありがとうございました」
一紗はゆっくりと首を振った。
「目が覚めたかもしれません……あなた、とてもお上手ですね。参りました」
そう言いながら、またもテーブルに突っ伏しそうになる。
「ありがとうございます……あっ、起きてください!」
真白は苦笑いするしかなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月20日
参加申し込みの期限
2025年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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