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寝子島高校
はじめまして! ようこそ、わたしの時間へ
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寄り道の相談や、塾への愚痴で賑わう下校時間。生徒用玄関のある南校舎では、色んな顔をした生徒達が行き交っている。けれども
朝永 真深
は、緊張した面持ちで北校舎を見つめていた。弾む会話も、好奇心に満ちた目の輝きも見せず。着慣れない制服の袖口を確かめるようにしながら、隣の様子を窺う。
「……関係ないところへは行かないようにって、怒られない?」
その少しばかり怯えた様子に、スマートフォンで校内図を確認していた
手島 ゆかり
は、真深の本音に寄り添うように北校舎を眺め、スマホをブレザーのポケットにしまった。
「心配しすぎだって。私たち、新入生だよ?」
もし、これから向かうのが上級生の教室前というなら、その可能性もあっただろう。しかし北校舎は、別に立ち入りを禁じてもいなければ、保健室や職員室と授業以外でもお世話になる場所がいっぱいだ。
頭ではわかっている。それでも、ちょっとした『持ち味』のある真深にとっては、あと一押しが足りない。
「だからさ、迷子になりに行こう!」
「……え?」
気合いの入ったゆかりは、わくわくと行きたい場所を羅列する。食堂へのショートカットはクラスで1番に知りたいとか、資料室のお手伝いを回避できるように前を通らない方法だとか。あまりに嬉しそうに話すから、真深は口も挟めず、戸惑いを浮かべることしかできなかった。
目的があるなら、どう考えたって地図を見ながら覚えて回る方が効率がいい。そして、方向音痴の自分は足手まといにしかならないだろうと、真深は俯きかけた。
(でも……)
迷子になるかもしれない。迷惑をかけるかもしれない。それでも――このままでいいとは、思っていない。
きちんと『やりたい』と思えると、進む先が見えた気がする。あんなに大きくそびえ立っていた北校舎も、どこか挑戦を歓迎してくれるように見えて、真深は照れくさそうに笑う。
「本当に、あたしと迷子になってくれる?」
「もちろん! 迷子になれるなんて、最初だけだしねっ」
悪気無く放たれた言葉に苦笑しながら、真深も新しい自分への1歩を踏み出す。
まだ入学式から1週間も経たない4月8日、学校のことを知らなくても恥では無いと言い聞かせて、親友の笑みに負けまいと胸を張った。
そのまま南校舎の廊下を少し歩き、北校舎へ向かう渡り廊下へ。
少し強い春の風に驚いたり、友達とおしゃべりを楽しんだりしていれば、どちらへ行くのか迷ってしまうかもしれない。
「噴水を右手にしたとき、正面が北校舎。後ろが南校舎だよ」
「そ、そっか……」
ゆかりが軽快に案内するたび、真深は周囲を目で追う。まだ見慣れない景色が次々と現れるのは同じはずなのに、どうしてこんなに構え方が違うのか。
「特別教室と、学食と……保健室とか? とにかく、教室以外は全部ここにあるんだって」
「それって、絶対来なきゃいけないやつだよね」
南校舎は上級生を呼びに行かない限りは1階しか使わないけれど、北校舎は特別教室が3階まで散らばっている。迷子になって授業に遅刻だなんて、許されるのは1学期でも早い内だけだろう。
「ほら、あっちが体育館。左が武道場で右がテニスコートね」
「えっと、部室は……」
「それは左の……あれ、えっと……講堂の近く! たぶん!!」
軽やかだったゆかりの説明が、突然ふんわりした。
2人は同じ水泳部だけれど、部室に行くことはほとんどない。1年生の本格的な参加も、プール開きもまだな今、トレーニングルームやグラウンドで行われる上級生の基礎体力作りを見学させて貰ってばかりだ。
「……迷子になるときは、一緒だからね?」
その言葉は、探検を開始する前より、いくらか軽口に変わっていた。
位置関係が掴めているかはわからないが、少なくとも迷子になることへの不安が和らいでいる。
さっきから聞こえていたはずの吹奏楽部の音も、学食か家庭科部から漂う香りも。意識を向ける余裕が出来た真深は、怯えて繋ぎ始めたゆかりの手をしっかりと握り直す。……今度こそ、隣を歩く親友として。
「思ったより広いね」
北校舎を1階から巡り、3階へ。窓から西日が射し込むのが見えて、2人は窓辺から外を見た。
まだ夕陽と呼ぶほど赤くないけれど、講堂の影を長く伸ばしていく様子に、少し居残りし過ぎただろうかと小さく笑い合った。
(もし入学式で『新入生の誓い』をしていなかったら……ゆかりは、声をかけてくれたかな?)
これからの3年間、この場所で学んでいくことへの不安も、期待も。全部連れてきてくれた親友に出会えたのは、あのイベントのおかげかもしれないけれど。
「また探検しようね!」
「……うんっ!」
そう笑い合えるのは、偶然ばかりの重なりじゃなくて――自分が踏み出したからだと、信じている。
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担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月28日
参加申し込みの期限
2025年08月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年08月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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