this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム /
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
うちのハムヌター
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
水泳部の練習は午前中に終わった。
朝永 真深
は疲れた様子を見せず、颯爽と西門を通り抜けた。
帰り道、歩きながら両手で湿った髪を後ろに払う。星ヶ丘寮に帰り着く頃にはほとんど乾き、横風を受けてサラサラと揺れ動く。
エントランスを通り抜け、邸宅の扉を開けた。
「ただいま」
小さな声で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えた。誰もいないのでさっさと階段を上がった。
二階の廊下の左右に目を向けても家政婦の姿は見られない。真深は足早に自室へ入った。
即座にエアコンを起動させる。心地よい冷風が部屋を巡る中、ベッドの縁に腰掛けた。そのまま後ろに倒れようとして両手で支える。
制服を脱いでラフなTシャツに着替えた。いつの間にか眠気が無くなっていた。
――宿題でもやっとくかな。
机に向かうと見慣れない置物があった。白と茶色が混ざったハムヌターが丸まっていた。
真深はそっと椅子を引いて座る。その僅かな音に気付き、後脚で立った。目を合わせると、キュ~、と甘えた声で鳴いた。
対応に困って窓を見る。出た時と同じで閉まっていた。他に開いているところはなく、ぐるりと回って小さな闖入者に目を合わす。
「どこから来たの?」
問い掛けると驚いたことに即座に反応。右の前脚を伸ばし、ドアを示した。
「え、ウソ」
「キュッ」
嘘ではないと主張しているようだった。
「わかった。賢いのね」
「キュ」
会話が成立しているように思えて真深の関心は高まる。見た目の愛らしさもあって宿題のことはとうに頭から抜け落ちていた。
「掌に乗る?」
遠慮がちに右の掌を出すと凹みに合わせて丸くなる。
「撫でてもいい?」
「キュ~」
愛らしく鳴くと丸まった状態で回って背中を見せた。指で摩ると脱力した。丸い尻尾だけがプルプルと揺れている。
身体の向きを少し変えた。真深は横腹を撫でた。ちょこちょこと動いて逆の方も要求した。
「人慣れしてるね」
言いながら次の行動には驚いた。ごろんと寝転がって腹を見せた。
「いいの?」
「キュ~」
鳴き声に拒絶は含まれていない。むしろ積極的に撫でて欲しいという願望が剥き出しになっていた。
用心しながらも真深は首の辺りに指先を当てて下へ向かって撫でた。それに反応した四肢がピクピクと動く。
――赤ちゃんみたい。
撫でる度に愛らしい反応を見せる。次を期待して指を止められなくなった。
しばらくして、ふと頭に過る。
――いつから迷い込んだのかしらないけど、なにも食べてないのでは。
時間が経つに連れて焦りのようなものが大きくなる。
真深は一度、ハムヌターを机に置いた。
「食べ物を持ってくるまで、ここで大人しく待っていて」
「キュ、キュッ」
後脚で立って理解したとばかりに鳴いた。
真深は急いで自室を後にした。階段を下りたところで洗い籠を抱えた家政婦と出会った。
「突然なんだけど、ハムスターが食べられそうな物ってある?」
「ヒマワリの種があったと思います。去年の夏に取れたものですが」
「それでいいよ」
家政婦と一緒に廊下を歩く。あるドアの前で止まり、家政婦が中へ入った。速やかに出てきて真深に小袋を渡した。
「失礼します」
家政婦は一礼して持ち場に戻っていった。
真深は自室に戻る前にキッチンに立ち寄り、平皿に水を入れてそろそろと階段を上がっていった。
「お待たせ」
明るい声で自室に戻ると、キュ、と愛らしい声が出迎えてくれた。言われた通り、ハムヌターは机の上で大人しく待っていた。
平皿を置くと顔を突っ込んで水を飲んだ。小袋の中のヒマワリの種は摘まんで差し出した。
前脚で掴み、歯を器用に使って殻を割った。出てきた中身に齧り付くと忙しない口の動きで食べ切った。
「もう一つ、どうぞ」
同じようにヒマワリを与える。ガバッと掴み、割っては中身を高速で食べる。小袋の中身が無くなると力がみなぎってきたかのように机上を走り回る。
「狭いよね」
真深は両手で掬い上げて床に下した。活き活きと走るハムヌター。その後を真深が付いて回る。
どれくらいの時間が過ぎたのか。真深は、あれ? と声を漏らして上体を起こす。ベッドに俯せの姿で寝ていた。
「ハムスター、いる?」
声を掛けても愛らしい声は返って来ない。
真深はパタリとベッドに倒れ込んだ。長い溜め息を吐いて再び瞼を閉じた。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
うちのハムヌター
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月09日
参加申し込みの期限
2025年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!