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うちのハムヌター
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綾辻 綾花
は自身が住むマンションの一室に恋人の
早川 珪
を招いた。
エアコンの効いた部屋で二人はソファーに座り、手にした本の頁を静かに捲る。前面の窓のカーテンは開けられ、瑞々しい青い空が広がっていた。
ガサッと茂みを踏むような音が聞こえた。綾花は横手に目をやる。本棚に変わったところはなかった。
珪は綾花の様子に気付き、どうかした? と穏やかな口調で聞いた。
「なにか音がしたように思ったのですが。珪さん、聞こえませんでした?」
「僕にはなにも」
今度は二人の真後ろから断続的な音がした。珪の耳にも届き、揃って後ろを振り返る。
走り抜けようとして途中で動きを止めた。そのような格好のハムヌターが、キュ、と鳴いて視線を合わせた。
目にした綾花は珪に抱き付いた。
「あ、あそこにネズミが!」
「間違ってはいないけど、あの姿はハムスターだね」
「言われてみれば……」
綾花は認識を改める。ソファーから身を乗り出し、右手を伸ばす。
「こちらにきませんか。怖くないですよ」
優しい声音で誘うと走ってきた。右の掌にすっぽりと収まる。その状態でソファーに座り直す。
掌の中で綾花を見つめる。もじもじして何かを待っているようだった。
左手の指で丸っこい背中を撫でてみた。黒い艶やかな瞳を細めた。暴れることはなく大人しく受け入れる。
「とても人懐っこいですね。どこかで飼われていたのでしょうか」
「それはあるかもね。ハムスターは夜行性だから夜の間に逃げ出したのかもしれない」
「喉が乾いたり、お腹は空いていないのでしょうか」
その会話の合間に、キュッ、と強い声で鳴いた。
「どちらもいると主張しているようだ」
珪は笑って口にした。綾花は真剣に受け取った。
「珪さん、あとはお願いします。私が用意します」
「あ、僕で大丈夫、みたいだね」
手から手に移しても暴れず、ちんまりと座っていた。それどころか、キュッ、と鳴いて背中を見せた。
綾花と同じように指で背中を摩る。手を止めると背中を押し付けてきた。
その間に綾花は醤油皿に水を入れた。おやつ感覚で煮干しを持っていく。
「お水ですよ」
醤油皿を床に置いた。珪は掌のハムヌターを近づける。
自ら飛び降りて水を飲み始めた。中身が減ると後脚で立ち、顔を突っ込んだ。
「癒されます」
「そうだね」
満足したのか。突っ込んでいた顔を上げた。そこを狙って綾花が煮干しを差し出す。
目敏く見つけて前脚で掴み取り、小刻みに齧る。愛らしい顔でがっつく姿に二人は微笑む。
その後は部屋の探索に乗り出し、ちょこまかと走る。
二人はソファーに座り直した。本を手にして続きを読み始める。BGMは走り回る足音が引き受けた。
午後四時を回った。陽射しが柔らかくなる。
文字を追っていた目が止まる。綾花はキョロキョロと見回す。
「足音がしません」
珪は開いていた本を閉じた。
「いなくなったのか?」
「探してみましょう」
最初に隙間を当たった。家具と家具の間を見た。ソファーの下の僅かな空間を覗いた。
その足で綾花ベッドに向かう。全体を眺めたが見つからない。タオルケットをどけてみても同じで溜息が漏れた。
床に両膝を突いて下を見ると、丸い物体がいた。丸い尻尾がプルッと震える。斜め横から見ると円らな瞳は閉じられて眠っているようだった。
「可愛いですね」
「こんなところにいたんだね」
綾花と同じように珪もベッドの下を覗き込んだ。
ジジジ、ジイイ、とレンズのピントを合わせるような音がした。別の位置から
クロワ
が覗いていた。
瞬間、ハムヌターは飛び起きた。信じられない速さで走り出し、瞬く間に姿を消した。
「足が速くてびっくりしました」
「僕も驚いたよ」
綾花は起き上がってクロワを胸に抱え、ソファーに座った。
「クロワ、急に現れて驚かせたらダメですよ」
頭から腰に掛けて優しく撫でる。目はハムヌターを探したが見つからなかった。
――また会いに来てくれるかな?
心に想いながら夕焼けの美しい緋色を眺めた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
NPC交流
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月09日
参加申し込みの期限
2025年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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