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LIQUID -Star Chronicle- 仲夏の英雄譚
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【サイドクエスト『限界シェフの悪食バンザイ』(1)】
「ふっふっふ」
挨拶もそこそこに、シェフは集まった面々を前に笑みを浮かべた。なんだか疲れたような、それでいて吹っ切れたような、そしてどこか捨て鉢にも見える笑みであった。
「見ていろよ、バカ舌の貴族どもめ。なあ~にが、『これが君の限界かね?』じゃい!! いいだろう、そこまで言うならお望みどおり、一世一代の料理で度肝を抜いてやろうじゃないか、なあみんな! ふっはっはっは」
エイジ(プレイヤー:
佐藤 英二
)とソフィア(プレイヤー:
月原 想花
)は顔を見合わせ、胸中に満ちる不安を目線で交換する。エイジは苦笑いながらいちおう表情を取り繕おうと試み、ソフィアは物腰こそ静かなもののあからさまに引いていた。クエストの依頼人ではあるが、どこか方向性を誤った覚悟の決まりようにはどうにも、イヤな予感がつきまとう。
シェフは希代の料理人として、主にセレブを相手に高級食材をふんだんに用いたゴージャス料理を振る舞ってきたそうで、時には王宮の晩餐会へ招かれることもあったという。しかしとある貴族たちの集まり、その名も<シードル美食倶楽部>なる者たちは幾度となく彼の振る舞う料理を堪能しながらも、いつしか高級なだけの料理には満足できなくなってしまったのだとか。
「ヤツらは言う、『もっと珍しい料理を』『もっと希少な食材を』『我らの味わったことがない美食を、もっと。もっと、もっと』と……! 私は一度たりとも料理に手を抜いたことはないし、食材の調達、レシピの追求、調理のテクニックの研鑽、そのいずれにも心を砕いてきた。これ以上どーしろっつーんだ? なあ!?」
「いえ、はあ。そうですね……困りましたね、あはは」
しどろもどろのエイジがそう返すも、実のところ男の決意はすでに定まっているわけで。大仰な身振り手振りをまじえながら、シェフは冒険者らへと依頼を発するのだった。
「モンスター料理だ!! もうそれしかない、ヤツらの壊れた味覚を満たすには、市場に出回っているような当たり前の食材ではもはや足りんのだ。というわけで諸君らには、モンスターの食材を取ってきてもらう。どんなモンスターのどんな部位でもかまわん! 私が見事調理し、至高の一品に仕立ててやろうじゃないか」
「それはいいのだけれど。正直、あなたはモンスターという存在を軽く見ていると言わざるを得ないわね」
ソフィアはサイディア王立アカデミーにて教鞭を振るう才媛にして腕利き冒険者だから、当然がごとくモンスターの生態にもある程度精通している。彼女には伝えるべきことがあるようだ……ちなみにエイジもすでに古株の冒険者でありモンスターにも詳しいが、彼はいらぬことは言うまいと口を閉じていた。
「魔法生物。悪魔の眷属。古代竜……モンスターとひと口に言ってもいろいろだし、中には食用に適さないものだって多いわ。猛烈な毒があるもの、呪われているもの。そもそも石や宝石でできてるものとか、実体のないものまで……」
「おお、いいじゃないか、宝石モンスター料理! ゲテモノ喰らいのブルジョワジーどもにはちょうどいいのではないかね、ひっひっひ」
なんだか楽しんでいるようにも見える。いっそどうなっても構わないとヤケクソのようにも見える。ソフィアはひとつせきばらいをし、
「……ともかく、やみくもにモンスターを狩ってきたとしても、可食部は思いのほか少ないかもしれないわよ?」
「なあに、取ってきてくれさえすれば、あとは私がどうにかする! 超一流シェフの腕前を信じなさいって、なっ☆」
ぱちりと片目をつぶり、茶目っ気を発揮するシェフ。ソフィアは首を振り、エイジもいよいよため息をもらした。思いのほか厄介な依頼となりそうである。
エイジとソフィアは相談し、その結果、手分けをしてかかることにした。彼女の言うとおり、モンスターの可食部位は想像以上に少ないかもしれないから、量よりも多くの種を集めることが優先されるだろう。
エイジが声をかけ、集った仲間は三名。ビーストライダーのノノコ(
野々 ののこ
)は話を聞くに目を輝かせ、マジカルアイドルのシャーミィ(西藤 叡治)は開口一番、げっ、と声をもらした。
「うわー、モンスターの料理なんて面白そうだねえ! なに狩る? なに倒す!?」
「とりあえず、アンデッド系はやめとこうぜ……あ、いや、やめとこうねっ☆」
対照的な反応を示したふたりに対し、古代文明の探求者にして博識な極東の賢者ことマオメイは、ふうむと腕組みをした。
「どうかな、マオメイさん。なるべく美味しそうなモンスターはいないかな。たとえば、牛とか豚とかの……」
「牛のモンスターかね。とすると、ミノタウロスとか? いやあ、あれは筋骨隆々すぎていかにもマズそうだ。ならばバイコーンはどうだろう? 人間も襲って食う人面の牛で」
「ひ、人っぽいのはやめよう。なんか、うん。なんかちょっと……」
エイジの隣で、シャーミィがこくこくと激しくうなずいた。マオメイはうなる。
「そうかね? むずかしいなあ……ならば、玉楼に生息するという牛鬼か? いやあれは頭が牛で胴体は蜘蛛だっけ。スポンサーは虫食はお望みでないのかね? やめとく? ふうむ、ならば」
そのうち、ぱちり、指を鳴らした。
「<カトブレパス>はどうだ? 巨大な頭部を持つ緩慢な水牛だが、その目を見たものは石化の呪いを受けるという。実際、食べられるかどうかまでは知らないけどね」
それはそうである。モンスター食が普及しないのにはそれなりの理由があるのだ。食べた者のほうが少なかろう。
ともかく、主目標は決まった。カトブレパスが生息するというコーフィルへと向かう。
道すがらにどうにか食べられそうなモンスターと遭遇しては、その部位を確保した。炎のトカゲ<サラマンダー>、巨大ワニ<サルコスクス>、斧型のクチバシを持つ<アックスビーク>。いずれも肉は固く締まっていてあまり美味しそうではないのだが、物は試しだ。
「さて、着いたぞ。見たまえ、あれがカトブレパスだ」
「……でっかいね、思ったより」
体高は人の背丈など優に越え、迫力がある。支え切れないのか、大きな頭を地面に擦るようにして歩いている。
と、その巨体がこちらを向いたかと思うと、一目散に走り始めた。のそりのそりと鈍重そうに見えたが、思ったより好戦的らしい。
「うわわ、こっち来た!!」
「よーっし、バトル開始だーい!」
相棒のスライムに乗ったビーストライダーノノコがぽいんぽいんと突撃し、
「あっ」
「の、ノノコさんーーー!!」
カトブレパスに睨まれた瞬間、ぴしっと石化してしまった。マオメイが小さなシャーミィの背に隠れながら叫ぶ。
「視線に気をつけてくれたまえ、石にされてしまうからな……あのように!」
「は、早く言ってよね~!」
シャーミィが<クリーミーボイス>を高らかに歌うと、エイジには活力が湧き、ノノコの石化を徐々にではあるが解除してゆく。
<光闇の剣と盾>を手に、エイジは<ライトバリア>を展開するとカトブレパスの猛烈な突進をしのぎ、反攻の一撃を繰り出す。
「みんな、気をつけて! 行くよ……! たああああっ!!」
一閃、交錯する瞬間にカトブレパスの雄々しき角を断ち落とした。エイジも今や立派な冒険者。立派なリーダーだ。彼の号令に、仲間たちは砂を踏みしめ飛ぶように駆けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
ゲーム
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月10日
参加申し込みの期限
2025年07月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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