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この手で、君と。This is where we begin
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ベッドに腰掛けただけなのに、心臓の音がうるさい。
これから何をするかはわかっていても、どうすればいいのかがわからなくて、柚春はウォルターを見た。
不安がないわけじゃない。待ち望んでさえいたこの先が、2人をどう変えてしまうのか予想もできず、小舟で大海に放り出されたような気さえする。
「柚春……」
それでも、怖さはなかった。
優しく頬を撫でてくれる手も、気遣うような視線も、確かに今までとは違う。けどそれは――ちゃんと彼の中で、『特別』な存在であることを教えてくれる気がした。
「ワット……だいすき」
彼の体温に委ねるよう目を閉じて、幸せそうに笑う。
輪郭をなぞるように指先が滑り、まだ感覚の残る唇へと触れた。また、あの甘いキスが訪れるのだろうと思うと、どこか期待した眼差しになってしまうのを抑えきれない。
「……すき」
身震いするような熱だった。
合わさった唇も、その直前に見た彼の瞳も……深く抱き寄せてくれた、彼の腕も。まるで部屋の温度が上がったのではと錯覚するくらいに浮かされ、求め合う。
吐息も、体温も。探るように溶け合う場所を探して、触れ合いは深くなる。
頬を触れていた手は首を伝い、後頭部を支えて柚春を横たわらせ――それからは互いの熱を感じ合うのに夢中で、呼吸さえ忘れそうだ。
(もっと……)
絡みついてくるウォルターの舌に導かれるまま、浴衣の上を躊躇いがちに這う手の赴くまま。それだけでは足りなくて、柚春は彼の首筋に手を回し、求めるように抱きしめた。
戸惑いながらも舌を絡ませ、彼の髪を、背中を。優しくなぞることで懸命に応えようとすれば、ウォルターもビクリと肩を跳ねさせた。
「っは……」
熱い吐息が、互いの口から漏れる。
見つめ合った瞳には、どんな姿を宿していただろう。少なくとも柚春には、これまでの『生徒』としての自分とは違う、彼に愛され求められている一人の女性が映っている気がした。
(僕ばかり追いかけてるんじゃ、ないんだ……)
でなければ、ウォルターがここまで真剣な眼差しを向けるはずがない。
こうして吐息が熱く絡み合い、体温が混じり合うことだって、彼の恋愛遍歴を聞いていれば簡単なことではないと想像が付く。
「……柚春」
耳元で熱く響いた声は、いつもより低い。耳たぶを食まれるより先に、背筋を何かが駆けた。
小さく笑って、ウォルターは甘噛みするように柔らかな首筋を辿る。そこに愛の証が残されているのを期待して、柚春はそっと彼の襟元を引っ張った。
今までなら、境界線を飛び越えないように我慢していたけど、もうそんな必要は無い。だったら、こうして彼から愛情を受けるだけでなく、自分からも届けたい。
(でも……)
迷いながら彼の首筋に口を寄せた。けど、想像していたよりも痕は残らず、ちらりと目を上げる。
くすぐったそうに笑ったウォルターは、柚春の肌に浮かんだ痕を指先で辿り、「これ?」と揶揄うように目を細めた。
その余裕を浮かべた顔がなんだか悔しい。じとりとした視線を、彼は教え方を急いていると思ったのだろう。
「ちょっと吸って、あと、こう――」
「ワットってさ、こういうの……慣れてるの?」
別に、それは仕方のないことだとわかっている。頭では、わかってる。
ただ口から零れてしまっただけで、答えを求めてなんてなかった。
「え? あー……どう、かなぁ」
なのに、ウォルターが明らかに動揺して言葉を濁すから、柚春はキュッとなる気持ちに負けず彼の頬を両手で掴んだ。
「僕は……初めてなんだから、わからないよっ!」
何て言えば良いのかわからなかった。
置いてかないで。子供だと笑って、先に行かないで。……どれもきっと、彼を困らせる。
そう、思っていたけれど――彼は真っ正面から浴びた言葉に顔を赤くしていた。
目を瞬かせ、辛そうに眉尻を下げて笑う顔は、とても余裕のある大人には見えない。
「……ほら、聞こえる?」
導かれるまま、ウォルターの胸元へ触れる。そうするだけで伝わるほど、鼓動はとても強く早く刻んでいた。
自分の心音かと聞き間違うほどのそれに、今度は柚春が瞬く番だ。
「僕ねぇ……慣れてるように見えたなら、それはたぶん、うーん……意地かな」
ふっと笑いながら、額に、瞼にとキスを落としてくれる彼は、もう遠くの存在には見えない。
仕切り直すようでいて、大人の男として好きな女性のリードくらいと、小さな意地を張っているようにも感じる。それがわかると、柚春にもくすりと笑う余裕が出た。
「なんだ……僕を溶かすの、うまいから」
キスの雨が止まる。ウォルターが小さく喉を鳴らしたことにも気付かず、柚春はその隙を潜るように、彼の首元へ口づけを繰り返した。
どれほどの熱が、声音と瞳に籠もってたかなんて――煽ってるだなんて、本人はまったく思ってない。
「……ワット、もっと、知りたい」
たとえ頭の半分で痕を付ける方法だとわかっていても、ウォルターには爆弾のような一言だった。
それ以上の意味に聞こえて仕方がなく、言葉では抗えない牽引力に目を細める。
「うん……これは、僕の負けだねぇ」
困っているようでいて、どこか嬉しそうな顔をした彼は、ひどく愛らしかった。
優しく抱き寄せてくれる腕の中でくすくすと笑って、柚春はなんとかその追い打ちを飲み込む。
落とされたキスは深く、甘く――もう何も隔てるものはない。
呼吸も、言葉も、すべてが彼の中に溶けていくようだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年07月11日
参加申し込みの期限
2025年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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