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【アルバムを作ろう!】
寝子暦1373年12月上旬。
ウォルター・B
にプロポーズされた
稲積 柚春
は、彼と結婚した。そして、彼の家に移ることが決まった。とはいえ、柚春の部屋は、慣れた環境も必要だからと、しばらく残しておくことになった。
つまり、ウォルターの家へは必要なものだけを持って行けばいい、ということになったのだ。が、荷物をまとめる作業は、なかなか終わらなかった。
そんなある日のことだ。
(服は冬服だけでよくても、他のものはどうしよう? ワットが射的で取ってくれたぬいぐるみは……いるよね。一緒に遊んでたゲームも、これからだって遊ぶだろうし)
柚春は、一人部屋の中をグルグルと歩き回りながら、何を持って行くべきかを考えていた。
(あとは写真かなぁ。データで残ってるのもあるけど、見返せると楽しいよね。メアリさんとみんなで囲んで見たいし)
そこまで考えて、彼女は足を止め、顔を上げた。
「……うん。厳選した写真をアルバムにしてみよう! まずは写真選びをして、それから……」
再び考え込んだところに、玄関のインターフォンが鳴る。
「ワットが仕事終わりに、手伝いに来てくれるんだった!」
叫んで彼女は、慌てて玄関へと駆け出した。
玄関ドアを開けるなり、柚春はそこに立つウォルターにとびきりの笑顔を見せる。
「おかえり、ワット。お疲れさま」
言って、彼女はウォルターの頬にキスした。それから、「ただいまのキスはどこかな」と言いたげな期待に満ちた目で、ウォルターを見上げる。
「ただいま」
その視線に気づいてウォルターは、苦笑と共に彼女の唇に軽いキスを返した。
柚春はそれに満足して彼から離れると、「入って」と踵を返す。
「えっとね、ごはんは作ってあるんだけど、温めるのに時間かかっちゃうから、ゆっくりしてて」
彼を部屋に案内すると、柚春は言って、キッチンへと向かった。ガスレンジの上にはおでんの鍋が乗っている。すでに冷めているので、温めるために火をつけて、部屋に戻った。
「僕は続きをやってるから。それとも、手伝ってくれる?」
柚春が声をかけると、ウォルターはうなずいた。
「もちろん手伝うよ。そのために来たんだからねぇ。でも、何をやってるんだい?」
「厳選したアルバム作り!」
問われて柚春は高らかに宣言すると、さっきの写真に関する思い付きを、彼に話した。
「いいねぇ。二人で写真を選ぼう」
ウォルターが楽しげにうなずき、彼らは棚の中から今までの写真が貼られているアルバムを引っ張り出す。そして、その中からこれぞという写真を選び始めたのだった。
柚春が最初に選んだのは、卒業式の時のものと、ぬいぐるみの写真だった。
「この二枚は、はずせないよね」
卒業式のは、校門で二人並んで撮ったものだ。柚春とウォルターが、まだ生徒と教師の距離で並んで写っている。ぬいぐるみは、先程柚春が持って行くものリストに真っ先に加えた、ウォルターが射的で取ってくれたものだ。
「僕は、これがいいなあ」
ウォルターが選んだのは、車の中でシートに座ったまま眠っている柚春の写真だった。
「ワット、そんなに僕の寝顔好き?」
柚春が、写真を見てからかうように問う。
「それもあるけど……これ、なんか寝苦しそうで、素の柚春って感じが好きなんだよねぇ」
ウォルターはさらりと言って、写真の中のしかめた柚春の眉間を示した。
「ふうん」
柚春は、軽く首をかしげる。
(まあ、寝顔って自分ではコントロールできないから、素が現れるよね)
そんなことを考えながら、写真たちに目を落とす。
「あと、これとこれもいいな」
彼女が選んだのは、二人の影だけが砂浜に写る、少しばかりアートなものと、柚春にキスされてくすぐったそうに笑うウォルターの写真だった。
「花火見に行った時のとかもいいねぇ」
「こっちの夜撮ったのも。懐かしい。こんなのもある!」
そのあとも、二人は引っ張り出したアルバムを開き、あの時はこんなふうだったと懐かしがったり、こういうこともしてみたかったと、当時できなかったことを口にしながら、どんどんと写真を選んでいく。
ある程度選び終わると、今度はそれらをアルバムに貼ることにした。
ちょうど、使っていない新しいアルバムがあったので、それへ二人でどんなふうにするか話し合いながら、貼っていく。
全体としては、時間経過に従って古いものから貼っていくことにした。
1ページにあまりたくさん詰め込まないように、バランス良く、そして同じイベントのものや時期が同じものは、まとめて貼ろうというのはウォルターからの提案だ。
空いたスペースに、柚春がシールを貼ってデコレーションする。シールにはメモなど書けるものもあったので、そこに覚えていることや、感想めいたことなども書き込んだ。
やがて、あたりにおでんのいい匂いが漂い始めるころ、アルバムは完成した。
「厳選アルバム、いいねぇ」
出来上がったページを繰って、ウォルターがしみじみした口調で呟く。
「うん。僕たちの歴史が詰まってる感じ」
柚春もうなずき、つと顔を上げた。真っ直ぐにウォルターを見つめて、口を開く。
「いつだって幸せだったよ。これからもよろしく」
ウォルターは一瞬息を飲んだ。だがすぐに、同じように真っ直ぐ彼女を見つめて微笑む。
「こちらこそ、よろしくぅ」
その視線を受け止め、柚春は笑う。そして立ち上がると、言った。
「おでん、温まったみたいだし、食べようか」
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あとがき
担当マスター:
織人文
ファンレターはマスターページから!
マスターの織人文です。
参加いただき、ありがとうございました。
今回は写真の思い出といっても、楽しいものから辛いものまで、いろいろなのだな……などと、感慨深い気持ちで書かせていただきました。
リアクションを、少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
またの機会がありましたら、よろしくお願いします。
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担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年06月22日
参加申し込みの期限
2025年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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